Aさん
Bさん
「仕事を辞めたい」と思った経験は誰にでもあると思いますが、試用期間中に退職が頭を過ってしまった場合あなたならどうしますか?
始めたばかりの仕事では上司にも周りの人にも相談しづらいですよね。もう少し働いてから決めようか、決断を先延ばしにする人も多そうです。
そこで本記事では、試用期間中に仕事を辞められるか否か、辞める場合はなるべく迷惑をかけずに辞める方法などをご紹介します。
- 試用期間中に会社を辞める事は出来る
- 試用期間中に辞めるのは迷惑ではない
- 試用期間中に会社を辞めると自分の時間を早く確保できる
- 辞めると言うのが怖い・気まずい場合は、退職代行業者を使う
オイトマスタッフ
前職では店舗責任者をしており、採用した社員さんが次々と試用期間中に退職していく様子を見てきた経験を元に書きました。
仕事を辞めたいけれども踏ん切りがつかず、憂鬱な日々を過ごしている方へ、この記事で試用期間中に退職することの疑問点や不安が解決するように精一杯執筆させて頂きます。
オイトマスタッフ
結論:試用期間に会社を辞めることは迷惑ではありません
Bさん
オイトマスタッフ
早く別れた方がお互い次の人を探せますし、その間にかかるお金も使わずに済みます。
会社と社員の関係にも同じことが言えます。
あなたが辞めるかどうか迷いながら働いてる間にもお給料が発生しています。
会社はあなたに仕事を教えるために時間も人材も割いてくれています。
退職を切り出すのが気まずい気持ちは分かりますが、あなたが退職すれば会社は次の人を雇えますし、あなたも次の転職に向けての準備に時間を使えます。
あなたと会社の双方にとってメリットがあると言えるでしょう。
- 早く辞めることで会社側も次の人を雇う時間とお金が確保できる。
- 退職すれば自分の時間が確保出来る。転職の準備に充てることも可能。
そもそも試用期間中に会社を退職できるのか
Aさん
そもそも試用期間とはなにかご存じですか?
試用期間というのは企業と社員のお試し期間と言えます。企業側は新入社員の適正や勤務態度をチェックしており、社員の方は会社の実際の雰囲気、勤務体系はどうか、ここで長く働き続けられるかどうかを見極める大事な期間と言えます。
とはいえお試し期間なのですから働いてみてやっぱり違うなと思う方もいると思います。試用期間中に辞めたいといった場合「もう少し働いてから決めよう」と引き留めに合う確率が高いです。
どんな事態に遭っても落ち着いて判断できるよう下調べや準備を綿密にしましょう。
試用期間中でも退職できる
Aさん
オイトマスタッフ
理由は民法で定められているからです。契約社員で期間が決まっている場合を除き、殆どの方は退職をいつでも申し出ることが出来、2週間後には退職が完了します。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
会社が独自に定めた就業規則には退職は辞める3カ月前には申し出ること。などと書かれている場合もあります。ただ、民法の方が効力が上なので原則として退職を申し出てから2週間で辞められると言ってほぼ間違いないでしょう。
企業側が労働者を解雇することは難しい
Bさん
企業側が労働者を解雇するのは難しいです。その理由もまた、法律が定めているからです。
解雇が客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、解雇権を濫用したものとして無効とされます(労働基準法第18条2項)。
解雇するのに合理的で正当な理由がなければ、労働者を一方的に辞めさせることは出来ません。解雇できる理由の中にあるのは労働者が経歴を詐称していた場合や、勤務態度に問題があった場合などです。
滅多なことでは解雇を言い渡されないので、もし退職をしたい場合は自ら申し出る必要があると言えるでしょう。
試用期間中に会社を辞める際の退職理由をご紹介!
Aさん
いざ退職を申し出る際に悩むのが退職理由ではないでしょうか?一身上の都合という理由がオーソドックスではありますが、実際の所もうすこし深堀って聞かれる場合が多いです。
上司から詳しい退職理由を聞かれた時のために事前にしっかり理由を用意しておきましょう。以下に代表的な退職理由を4つピックアップしました。ご自身の境遇と近いものがあればぜひ参考になさってください。
- 新しくやりたいことが見つかった
- 起業してチャレンジしたい
- パートナーの転勤で引っ越す必要がある
- 自分の体調が悪い
一つ目は新しくやりたいことが見つかったパターンです。入社する前はわからなかったけれど、仕事をしていくうちに自分が本当にやりたかったことに気付くことは大いにあり得ます。
二つ目、起業してチャレンジしたい。起業するタイミングはいつ来るかわかりません。仲間や知人からの誘いであったり、急に家業を継ぐことになるかもしれません。前向きな理由での退社であれば会社側もきっと応援してくれることでしょう。
三つ目は夫や妻など、パートナーの転勤で引っ越すパターンです。お子さんの学校の関係や、両親が老人ホームに入所するなど、自身の都合ではなく家族の関係で引っ越しすることは十分に考えられます。やむを得ない理由なので会社側の引き留めに合う確率も低いでしょう。
最後は自分の体調が悪くなってしまった場合です。体調不良ももちろんですが、心身の不調も昨今では増えてきているそうです。一生の間にうつ病にかかる確率は10%。他人ごとではない確率ですね。心身の不調は早めに気づき、治療することが何よりも大切です。
迷惑を掛けない試用期間中に会社を退職する流れ
Bさん
オイトマスタッフ
ここまで読み進めて頂いた方の中には、もうすでに辞める決心をしたという方もいるのではないでしょうか。
ここから気になってくるのが、会社になるべく迷惑をかけないためにどんな流れで辞めればいいかですね。
飛ぶ鳥跡を濁さずということわざにもある通り、辞め際はとても大切です。バックレたりなどはせず、なるべく穏便に退職までこぎつけるのがベストです。そのための流れを以下にまとめましたのでご参考になれば幸いです
1.上司に退職の意向を告げる
ではいざ、退職の流れをご説明します。まず一番最初に行うのはアポ取りです。
直属の上司に「今後のことでお話がありますのでお時間をいただけませんか?」と直接口頭で約束を取り付けましょう。
その際、注意すべきは時期です。繁忙期に重なると、今それどころではないと取り合ってくれない可能性もあります。
退職日はなるべく3月の年度末や12月の年末などに合わせたほうが引継ぎなどもスムーズにいく可能性が高いので会社側にも配慮した形となるでしょう。
上司への退職意思の伝え方のコツは「大変お世話になりましたが~」から始めることです。
実際はどんな理由で辞めるにせよ、会社や上司への不満を口にするのはNGです。
なるべく円満に退社するためにも上司や会社への感謝の言葉を織り交ぜながら退職したい旨を伝えましょう。
もうひとつ、注意点があるとすれば上司以外の同僚などに退職する旨を話さないことです。
噂話が上司に伝わってしまった場合に話がうまく通らなくなってしまう可能性があります。
2.退職届を提出する
退職する際、書面の退職届が必要かどうかは会社によります。上司に退職の旨を伝えるタイミングで退職願が必要かどうか確認しておきましょう。
もし退職届が必要と言われたらその際に会社独自の形式があるのかも併せて確認しましょう。
特に決まったフォーマットがないようであれば「退職理由・退職日・退職届を記入した日付・署名・捺印」を白地の用紙に縦書きで記入します。
パソコンでも手書きでもどちらでも大丈夫ですが、手書きの場合は黒のボールペンなど、消えないもので記入しましょう。修正テープはNGなのでご注意ください。
宛て名には会社の社長の名前、退職理由は「一身上の都合により退職させていただきます」と一言記入しましょう。
退職日は有休を消化した上で決めたほうがいいと思うので、その点も確認してから上司と日にちを決めたほうがいいでしょう。封筒も白地のものを使い、表面には『退職願』と記入。裏側には自分の名前と部署を書きましょう。
3.退職日までに業務の引き継ぎを行う
Bさん
引き継ぎとは前任者が任されていた仕事や業務内容をを後任の人に伝えるとても大事な作業です。
簡単に引継ぎの流れをまとめますのでご参考にしてください。
業務の重要性に関わらず、小さなことでも自分が担当している業務は全て書き出しましょう。
理由は自分の退職後に誰もその業務をする人がいなくなってしまうと困ったことになるからです。
後任者の経験次第で引継ぎにかかる時間も変わってくるので余裕をもって引継ぎを開始することをお勧めします。
引き継ぎ資料を作成する場合は初めてその業務を担当する人でも分かりやすいようにまとめましょう。
後任者の立場に立って引き継ぎ資料を作成することが大切です。
4.貸与物を確認して置いていく
Aさん
借り受けたものは原則としてすべて返却します。IDカードなどのセキュリティに関わるものはなるべく早め、最後の出勤日には返却することが多いです。
ユニフォームなどがある場合はクリーニングに出して返却しましょう。やむを得ない理由で職場に行けない場合は私物破棄の申し出をして会社側に廃棄をお願い出来る可能性もあります。
会社を辞められない場合は退職代行サービスを使おう
Bさん
オイトマスタッフ
退職代行サービスをご存じでしょうか?退職代行はあなたの代わりに退職の連絡をしてくれるサービスです。
自分で退職を申し出るのが心苦しかったり、上司から強く引き留められていたりと、何かしらの事情で自ら退職の連絡ができない方が多く利用されています。
自分で退職を伝えても難航したのに、退職代行を挟むとスムーズに退職出来たというのはよくある話です。
退職代行サービスの中でも労働組合が運営しているサービスを使った方が会社と交渉も出来るので安心です。
翌日から会社に行かなくて済むので、もう明日から仕事に行きたくないという方にはとてもおすすめです。直接上司と顔を合わせずに辞められるの精神的にも助かる便利なサービスと言えます。
退職のプロがお答えします。試用期間中の退職に関するQ&A
試用期間を最後までやった後に退職するのは迷惑ですか?
迷惑ではありません。試用期間はお試し期間なので「ちょっと自分には合いませんでした。」と告げるにはベストなタイミングです。
そこから先、中途半端に続けてしまうと、責任のある仕事を任せられてしまい辞めづらくなることも考えられます。
企業側としても新しい人材を採用、育成するのが後手後手になってしまうので辞めるのであれば早めに越したことはありません。
試用期間で辞めたら転職で不利になりますか?
不利にならないとは言えませんが、理由をちゃんと説明できれば、転職は十分に可能です。退職理由がネガティブな内容だと「どの職場でもマイナスな部分に目を向ける人かもしれない」と思われかねません。
ですが、将来の目標のために転職したことが明確など、一本筋の通った理由があれば必ずしも不利になるとは言えないと思います。
退職したいのに試用期間中の退職は迷惑だからと引き止められてます。
確かに企業側の言い分もあるのでしょうが、退職は働く側の権利です。契約社員で契約期間が決まっている場合などを除き、原則として退職は可能です。
もし、強い引き留めがあって退職が難航する場合は退職代行サービスを使うことも念頭に入れてみましょう。
試用期間中に会社辞めたいのですが即日退職できますか?
意外かもしれませんが即日退社は可能です。退職を申し出て、2週間後には退職が完了します。
申し出てから2週間の間、出社義務もありませんので、辞めた当日から行かなくて大丈夫です。
試用期間中に辞めることは迷惑まとめ
オイトマスタッフ
試用期間中に辞めても迷惑ではないことがお判りいただけたでしょうか。むしろ、お試し期間である試用期間中に辞めることは双方にとってメリットがあるので退職するにはベストなタイミングと言えるでしょう。
早い段階で「この会社では働き続けられない」と気付けた事はとてもラッキーかもしれません。
もし自分で退職を伝えることに抵抗があり躊躇されているのであれば退職代行サービスという手が残されています。少しでも自分の精神的負荷を少なくして退職をしたいのであれば進んで利用を検討しましょう。