職場の人間関係は難しいと悩む人は意外と多いです。苦手な人と関わらなくて済むのなら今すぐにでもそうしたいと思いますが、職場ではそうはいかないのが現実です。
逃げられないならばせめて「気にしない方法」が知りたいですよね。苦手な人達の性格を変えるのは難しいですが、自分の考え方や対応の仕方を変えることはいくらでもできます。
この記事では職場の人間関係を気にしないための方法や、どうしても気になってしまうときの対処法などを詳しく解説していきます。
【前提】職場の人間関係は難しいのは当たり前
厚生労働省の発表している「令和2年雇用動向調査結果の概況」で「人間関係が好ましくなかった」が退職理由の上位に挙げられていることから、職場の人間関係に悩んでいる人は多いことがわかります。
- 嫌いな人や苦手な人とも付き合わなければならない
- 異なった価値観の人が集まるから
- 同じメンバーで長時間を一緒に過ごすから
職場の人間関係はプライベートと違い、適度な距離を保ちながら良好な関係を築くことが求められます。そのため「どこまで踏み込んでいいのか」「どんな話ならいいのか」悩む人も多いはずです。
職場の人間関係が難しいのは当たり前。この大前提の理由についてご説明していきます。
嫌いな人や苦手な人とも付き合わなければならない
プライベートでは嫌な人いたら距離を置いたり付き合わないようにしたりと、自分で人間関係を選ぶことができます。しかし仕事の場合、職場や取引先、顧客など自分で付き合う人を決めることはできません。
どんなに苦手な人でも必要とあれば、言葉を交わし協力しながら業務を遂行しなくてはならず、ストレスが溜まりがちです。
異なった価値観の人が集まるから
プライベートの人間関係や価値観や趣味などの合う人達と付き合うことができますが、会社には年齢や経験、立場、考え方など様々な人達が集まっています。
そのためどうしても「意見が合わない」「考え方が違う」などの悩みが出てきます。
同じメンバーで長時間を一緒に過ごすから
苦手な人や嫌な人でも、取引先や顧客のように限られた時間会うだけならまだ我慢できるかもしれません。
しかし業種にもよりますが、職場の人は1日8時間1週間で40時間、家族よりも長い時間を一緒に過ごしていることもあるでしょう。
苦手な人と毎日長い時間一緒に過ごしていると、なんとなく職場を窮屈に感じてしまいます。また苦手じゃなかった人の嫌な部分も見えてくる可能性があります。
職場での人間関係が気になるケース
働く上で職場の人間関係は必ずつきまとう悩みです。しかし、職場で人間関係が気になる場合は、多くが以下の3つのポイントが当てはまるのではないでしょうか。
- 上司や部下との関係性
- 職場内でのいじめ
- 派閥やグループの争い
ケース①上司や部下との関係性が上手くいかない
最も多いケースとして、上司や部下同僚などと関係性がうまくいっていない状態が挙げられます。特に、上司の場合は仕事をする上で必ず関わりを持たなければいけません。また、何をするにも許可を得る必要があるため、無視できるケースは少ないでしょう。
さらに、自分が育成しなければいけない部下との関係性に悩むこともあるでしょう。部下の仕事覚えが悪く、カバーばかりしなければいけない。部下のプライドが高く、とっつきにくい、など様々な原因が挙げられます。
しかし、いずれも悪化すると仕事に行きたくないと感じたり、ストレスから体調不良になる原因として挙げられます。
ケース②職場で差別やいじめを受けている
悪質な例では、職場でいじめにあったり差別にあうケースもあります。自分に心当たりがないにもかかわらず、影で噂をされたり悪口を言われたりすること。また、直接心ない言葉を浴びせられたり、明らかに多すぎる仕事を任せられたりするというものもあります。
いじめを受けた場合、自己肯定感が低下したり仕事に対する自信がなくなって、うつ病になる可能性もあります。
ケース③グループ間の争いに疲弊している
直接被害にあっているわけでない場合でも、人間関係に疲れを感じるケースがあります。例えば、職場に派閥があったりいじめの中心人物がいる場合、自分が被害者にならないように気を使ったり相手の機嫌を伺ったりする必要があります。
本来、仕事に対して相手のご機嫌伺いなどは必要ありません。しかし、長く勤めるパートがいる会社や、女性が多い職場の場合は派閥争いに巻き込まれる可能性が高くなります。
職場の人間関係を気にしないための7つの方法
職場の人間関係をよくするために努力するのはいいことですが、気にしないでマイペースにいることも大切です。職場の人間関係を気にしない代表的な方法をご紹介します。
- 仕事は生活のためにしていると割り切る
- 同僚は仕事上の関係。適度な距離を保つ
- 人の言葉を真に受けすぎない
- 人の目を気にしない
- 自己肯定感を高める
- プライベートを充実させる
- 会社以外のコミュニティに参加する
方法①仕事は生活のためにしていると割り切る
職場の人は長く一緒に過ごすため、良好な人間関係を築くことは大いに賛成です。しかし会社は仕事の場所。第一の目的はお金を稼ぐことでしょう。職場は決して学校のような「仲のいい仲間を作る場」ではありません。
つまり職場でつくる人間関係は「仲がいい関係」ではなく「業務がスムーズに進む関係」でさえあれば、どんな形でもいいのです。
方法②同僚は仕事上の関係。適度な距離を保つ
同僚はあくまで仕事上の関係と割り切るようにしましょう。仕事上の関係と割り切れていないと「ランチに誘われなかった」「自分にだけそっけない気がする」などつまらないことでくよくよ悩んでしまい、業務に支障をきたす可能性があります。
また「断る」ことも大切です。飲み会や休日のお誘いなどはあなたのプライベートの時間を減らします。渋々付き合うくらいなら、すっぱり断って自分の時間を確保することも人間関係でストレスを溜めないためのコツです。
方法③人の言葉を真に受けすぎない
職場の中には日常的に「お前」「ふざけんな」といった乱暴な言葉遣いをする人やすぐ暴言を吐く人もいるはずです。そのような人の言葉を真に受けないようにしましょう。
もちろん仕事のミスや失敗に対しては反省し改善する必要があります。しかしいちいち人を傷つける言葉や貶める言葉を言う人から「どのように思われているか」なんてどうでもいいことです。
暴言に振り回されていたら心が疲れてしまいます。あなたの頑張りや成果は他の人が必ず見てくれているので、大丈夫ですよ。
方法④人の目を気にしない
人の目を気にしなければ業務に効率的にこなすことができ、他のことを考えないで済みます。人の目を気にしすぎる人は、業務をしているときでさえ「自分は今どう思われているか」が気になってしまい、業務に集中できません。
また人は思っているほど、他の人のことを気にしている時間はありません。「見られてる!?」と感じるのは、たいていあなたの気のせいです。
方法⑤自己肯定感を高める
自己肯定感が高くなると自分に自信が出てくるので、「自分は自分、他人は他人」と割り切って生きていくことができます。
- 朝目覚ましより早く起きられた
- デスクの整理整頓ができた
- 定時に仕事を終わることができた
小さなことでいいので、自分をどんどん認めてあげるようにしましょう。
方法⑥プライベートを充実させる
プライベートの時間は仕事のことを忘れて、メリハリをつけて楽しむようにしましょう。人間関係が難しいとプライベートな時間でもつい嫌なことを思い出してしまいがちです。
しかし人間関係は自分だけの問題だけではないので、プライベートで悩んだところで、何も解決しません。どうせなら好きなだけ楽しむほうが、人生にとってプラスになります。
方法⑦会社以外のコミュニティに参加する
職場という閉鎖されたコミュニティで長時間過ごしていると、知らず知らずのうちに常識や考え方などが偏ってきてしまいます。
職場以外のコミュニティに参加してみれば、違う考え方や価値観を持った人に出会えます。今までに触れたことのない視点から、職場の人間関係について考えることができるようになるでしょう。
また会社に関係ない人だからこそ、正直に悩みを話せる人が見つかるかもしれません。
それでも人間関係が気になるときの対処法
人間関係はあなた一人の問題ではなく、職場全体の問題でもあります。気にしないように努力してみても、報われないこともあるでしょう。
- 部署異動若しくは転勤を願い出る
- 休職して気持ちを入れ替える
- 退職・転職も視野に入れ行動する
そんなときは、いっそのこと職場から離れてしまいましょう。
部署異動若しくは転勤を願い出る
部署異動や転勤をすれば今の職場から離れて働くことができます。大きな会社ほど部署や支店によって雰囲気が違うので、異動すれば自分に合った人間関係の中で働くことができるかもしれません。
ただし部署異動や転勤をしたとしても同じ会社の中なので、完全に前の職場と縁を切ることはできません。場合によっては部署や支店をまたいで一緒に仕事をする機会があることも頭に入れておきましょう。
休職して気持ちを入れ替える
人間関係の難しさに疲れてしまったときは、2・3日の有給と言わず思い切って休職してみましょう。
大企業 | 中小企業 | |
---|---|---|
休職期間 | 1年以上~数年 | 数カ月~1年程度
(勤続年数が短い場合は適用除外となることもある) |
休職理由 | 病気やけがに加え、留学など | 病気やケガに限る |
休職期間の賃金 | 休職理由によって賃金が支給される場合がある | 基本的に無給 |
たいていの会社には休職制度があり、正当な理由があれば利用することができます。
休職で長期間職場から離れることができれば、心も体もリフレッシュしてまた業務に励めるようになるかもしれません。また退職ではないので、職を失わないのもいい点です。
ただし休職したとしても職場にいる苦手な人がいなくなったり性格が変わったりするわけではありません。必ずしも職場の人間関係の根本的解決になるとは限らないので、注意しましょう。
退職・転職も視野に入れ行動する
退職・転職をすれば今の職場の人間関係から解放されます。今すぐ退職するつもりはなくても、いつでも退職できるように準備しておけば「いつでも逃げ場がある」と心が軽くなります。
まずは退職しやすいように、転職サイトを検索することからはじめましょう。理想の求人を見つけたらチャレンジしてみるのもアリです。先に転職先が決まれば給料が途絶えることがないので、経済面で焦る必要もなくなります。
人間関係を気にせず退職するなら退職代行サービスを利用する
Aさん
Bさん
職場の人間関係のストレスが限界にきてしまったら、退職代行で退職するのもいい対処法です。
退職代行には以下のようなメリットがあります。
- 会社に行かずに退職できる
- 上司に会わずに退職できる
- 即日退職も可能
- 有給や未払給料、退職金の交渉が可能
- 退職手続きを丸投げできる
退職代行を利用すればどんな人間関係の職場でも「自分で退職の申し出をせずに、スムーズに退職」することが可能です。
また有給や未払給料、退職金の交渉をしてくれるので、自分の希望通りの退職をすることができます。
退職代行を利用して会社を辞めるまでの流れ
退職代行を使って会社を辞めるまでの流れは以下の通りです。
- 退職代行に相談
- 依頼内容の確認や情報の共有
- 契約と料金の支払い
- 退職代行サービスの利用
- 退職完了
退職代行に LINE や電話で依頼をすると、すぐに契約して実行しなければならないと思うかもしれません。しかし、退職することを前提に相談や費用の見積もりだけを出してもらうことも可能です。
退職しようと思っている場合は、まず退職代行に相談して流れを一緒に考えてもらうのも良いでしょう。
退職代行利用の注意点
スムーズにストレスなく退職できる退職代行の利用ですが、中には注意したいポイントもあります。ここでは、退職代行を利用する際に気を付けたい3つの注意点を紹介します。
注意点①費用を確認
退職代行は運営元によって料金が様々ですが、1万円から5万円ほどの料金がかかると認識しておきましょう。パワハラや訴訟問題を解決したいとなると、さらに追加で料金がかかる可能性もあります。
そのため、後になって支払えないとなるよりも事前に費用を確認して、自分の支払いできる範囲内で料金を抑えましょう。
注意点②委託できる内容を確認
退職代行は運営元によって依頼できる内容が異なります。特に、民間企業の場合で弁護士がついていない業者の場合は、有給の消化や退職金などの各種交渉が不可能です。
そのため、ただ業者があなたの代わりに「退職します」という意思を伝えるだけになります。一方で、労働組合や弁護士が運営する退職代行の場合はできるサービスが多くなります。
有給や退職金の交渉はもちろん、弁護士の場合はパワハラの訴訟問題にも対応可能です。ただし、料金は追加でかかる可能性がありますのでこちらは確認しておきましょう。
注意点③労働組合や弁護士が運営する会社を選択する
先に触れましたが、退職代行の運営元は様々です。民間企業が運営するものや労働組合が運営するもの、弁護士が運営するものの3つに分けられます。
民間企業が運営する退職代行は、1万円以下でサービスを受けられます。しかし、会社から拒否されたり交渉するシーンが出てきた場合に対応できない可能性があります。
そのため、有給を取得したり退職金をもらったり有利に退職を進めたい場合は、労働組合を利用すると良いでしょう。労働組合であれば3万円以内でサービスを受けられる業者が多くあります。
また、上司からパワハラを受けていたりトラブルを抱えたまま退職する場合は、弁護士が運営する退職代行の利用がおすすめです。料金は高くなりますが、安心して依頼することができます。
職場の人間関係で孤立しやすい人の特徴
職場の人間関係の中で孤立しやすい人にはいくつか特徴があります。
- コミュニケーションを取ろうとせず不用意に壁を作る
- 周りの人から嫉妬される
- 遅刻が当たり前で協調性がない
- 空気が読めず、周りと馴染めない
- 接する人によって態度を変える
職場での人間関係を気にしないことは大切なことですが、気にしなさすぎると今度は職場で孤立してしまうことにもなりかねません。
特徴①コミュニケーションを取ろうとせず不用意に壁を作る
仕事とプライベートを割り切るのはいいことですが、あまりに付き合いが悪く周囲と壁を作ると孤立してしまうことがあります。
ただの飲み会や休日の誘いになんでも流される必要はないですが、「誰かの退職」「歓迎会」といった節目になるようなイベントにはある程度参加することは人間関係を良好にするうえで大切です。
特徴②周りの人から嫉妬される
自分と周囲を比較して、嫉妬する人は意外と多いです。また嫉妬される側の人は共通だったりします。
「仕事ができない」「協調性がない」といった理由で孤立する人がいるのと同じように、性格がいい人や優秀な人が職場で浮いてしまうということもあります。
特徴③遅刻が当たり前で協調性がない
「遅刻が当たり前」「無断欠勤」「身だしなみが乱れている」といった社会人としてのマナーがちゃんとできていない人は、職場の中でも敬遠されてしまいます。
「社会人のマナー」は一見個人の問題に思えますが、遅刻や欠勤は業務に支障が出てしまいます。また「身だしなみのよくない社員がいる会社」と他社や顧客から思われるようなことがあれば、会社のイメージを落とすことになるでしょう。
特徴④空気が読めず、周りと馴染めない
「空気が読めない」「デリカシーがない」言葉を発する人も周りの人は呆れてしまい、距離を取るようになります。
例えば怒っている人がいたら、宥めたり怒りが静まるまでそっとしておいたりしておくのが妥当な反応といえるでしょう。しかし空気の読めない人は、悪気なく火に油を注ぐような発言をしてしまうこともあります。
状況に合わない発言や行動が多い人と、なるべく関わらないようにするのは当然です。
特徴⑤接する人によって態度を変える
社長や上司・先輩にはペコペコするのに、後輩や部下には高圧的な態度をとるといった人によって極端に態度を変えるのも孤立する特徴です。
社内には少なからず上下関係があるので、目上の人に対して丁寧な態度を取るのは「礼儀」です。かといって後輩や部下にぞんざいな態度を取っていいわけではありません。
誰でも人によって態度を変える一面はありますが、極端に態度が違い過ぎると周囲の人から信頼されなくなることもあります。
職場の人間関係を良好に保つ3つのテクニック
ここでは、職場での人間関係に悩む方が少しでも関係改善できる方法を紹介します。人間関係の悪化は、仕事においてパフォーマンス能力の低下に直結します。
良好な人間関係を築いて自分の力を最大限発揮できる職場で働きましょう。
①なんでも否定から入らず共感する
会話をしていると何でも否定から入る人を見かけます。こちらが何かを話したら「いや、でもさあ」と切り出してくるタイプの方は、職場でもマイナスの印象を与えます。
誰でも自分の意見を否定されて気持ちのいい人はいません。そのため、まずは相手に共感するところから会話をスタートしましょう。
例えば、「昨日嫌なお客さんの対応したんだよね」と言われたら、まずは「そうなんだ嫌な思いをしたんだね」と、共感するところから始めましょう。共感された相手は心を開き、あなたに好印象を抱きます。
また、相手に明らかに非があって否定しなければいけない場合も同様です。1度相手の気持ちに共感した上で、やんわりと「そうだったんだね。でもね、こうするといいかもね」という風に柔らかい口調で伝えましょう。
②モラルを守る
人間関係を良好に保つためには、モラルの遵守が必要不可欠です 。モラルは道徳や倫理を指しており、わかりやすく言うと「相手のことを考える姿勢」と捉えられます。
自分の発言や行動が相手にとって嫌なことではないか、相手を困らせていないかということを考えて、ひとつひとつの行動をとりましょう。そうすると、自然と相手にとって好印象を与える行為になります。
仕事中はどうしても自分中心で考えてしまいがちですが、少し利他的な気持ちを持つことで風通しの良い人間関係を作ることができます。どんな行動をとる時でも「相手はどんな風に感じるかな」という点を意識して動くことが大切です。
③人の立場で物事を考える
モラルと共通する部分がありますが、人の立場に立って物事を考えると人間関係も向上します。仕事で余裕がない場合、「何で私ばっかり」と自分本位で考えてしまいがちです。しかしここで大切なのは、同じ物事を相手の立場で考えることです。
例えば、仕事が忙しくて同僚に対してきつい言い方をしてしまった時を想定してみましょう。あなたが「忙しいんだから早くして」ときつい口調で叱責したことを自分がされたらどんな風に思いますか。嫌な気持ちになりますよね。
このように、マイナスな行動をとってしまいそうな時は自分がそれをされたらどんな気持ちになるかという目線で考えてみましょう。
相手のことを考えて行動をすれば、人間関係は自ずと良好なものになっていきます。
職場の人間関係に悩んでいる方におすすめの本3選
ここでは、職場の人間関係に悩んでいるときにぜひ読んでいただきたい本を3つご紹介します。
①天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ
まずは、北野唯我氏の人気ブログ「凡人が、天才を殺すことがある理由。」(https://yuiga-k.hatenablog.com/entry/2018/02/23/113000)を物語にして書籍化した「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」です。
職場の人間関係の悩みの一つ「なぜ、あの人はわかってくれないのか」の答えが見えてくる一冊です。
②大人になってからの人間関係-信頼を深めるための3ステップ
2冊目はリレーションシップ・コーチ(=人間関係形成のエキスパート)の著者キーラ・アサトリアンが徹底解説する大人のための「人間関係構築大全」です。
「つい我慢してしまう」「何だかうまくいかない」「どうも心が重い」人間関係に疲れて少し生きづらさを感じている人におすすめです。きっと楽に呼吸できるようになります。
③嫌われる勇気
3冊目の「嫌われる勇気」はは心理学界の三大巨匠の1人であるアルフレッド・アドラーの思想を哲学者と青年の対話形式によって解き明かしています。職場などの対人関係に悩み、人生に悩む人が読むべきアドラー心理学の新しい入門書です。
人間関係を気にしたくない時に読みたい名言3選
人間関係を気にしたくない時、職場の人間関係に疲れた時に効く名言を3つご紹介します。
ドイツの哲学者ニーチェの名言
「人が意見に反対するときはだいたいその伝え方が気に食わないときである。」
(One often contradicts an opinion when what is uncongenial is really the tone in which it was conveyed.)
プロバスケットボール選手マイケルジョーダンの名言
「成功したいと思うなら自己中心的でなければいけない。だがもし最高のレベルに達したなら、自己中心的であってはいけない。他人とうまく付き合い、一人になってはならない。」
(To be successful you have to be selfish, or else you never achieve. And once you get to your highest level, then you have to be unselfish. Stay reachable. Stay in touch. Don’t isolate.)
芸術家岡本太郎の名言
チームを作ったり、コンビで何かやるときは、遠慮したり、内にこもらず、面白くぶつかりあうことが大事だね。ぶつかりあうことが面白いと思ってお互いをぶつけあう。そうすれば、逆に生きてくる。
職場の人間関係を気にしすぎることのリスク
職場の人間関係を全く気にしないのは難しいですが、気にしすぎると2つのリスクが考えられます。
- 仕事の効率が落ちてミスが増える
- ストレスによる精神疾患を患うこともある
仕事の効率が落ちてミスが増える
人間関係を気に過ぎると、周囲に気を使ったり自分の態度や言葉遣いをいちいち気にしたりして、業務以外のことに使う労力が増えてしまいます。
そのような状態だと集中できないばかりではなく、いつも緊張と疲れの中で作業することになるので、本来のパフォーマンスを発揮することができません。
また仕事のミスが増えると周囲の人から「仕事ができない人」と思われてしまい、それがまたミスを引き起こすという悪循環に陥ってしまう可能性があります。
ストレスによる精神疾患を患うこともある
職場の人間関係のストレスが溜まり過ぎると、「適応障害」や「うつ病」といった精神疾患を患うこともあります。
- 眠れない
- 食欲・体重の変化
- 何をしていても楽しくない
- 職場で落ち着かない、不安になる
- 家に籠りがちになる
このような症状が2週間以上続いているようなときは、危険信号かもしれません。早めに心療内科を受診し医師からアドバイスを受けるようにしましょう。
職場の人間関係を気にしない方法7選|上手な職場での過ごし方 まとめ
職場の人間関係は難しくプライベートよりも気を使います。かといって気にしすぎるとがんじがらめになってしまって仕事に支障をきたす可能性もあるので、うまく対処しながら適度な距離感を保つことが大切です。
職場の人間関係の問題は自分の努力だけではどうにもならないこともあります。手を尽くしてもどうにもならなかったら、異動や休職、退職といった方法で職場から離れて気持ちをリセットするようにしましょう。