パワハラなど会社のコンプライアンス問題がメディアでも扱われるようになる一方で、退職代行も大変注目されるようになりました。退職代行サービスは、本人と会社の間に入って退職手続きを進めてくれるサービスですが土日祝に働かなければいけない人は「休日でも対応してくれるのか?」と不安に感じると思います。
結論から言うと、退職代行は24時間365日対応してくれる業者であれば土日祝でも対応しています。
つまり、土日祝でも平日と同じように退職することができます。
この記事では土日祝日対応してくれる退職代行サービスのメリットや利用するにあたっての注意点などをご紹介していきます。
退職代行は土日祝日でも利用できる
退職代行サービスは24時間365日対応してくれる業者であれば土日祝でも対応しています。
土日祝日でも仕事がある飲食やアパレル、小売店のような業界で勤めていたとしても、いつでもサービスを利用できます。
Aさん
Bさん
このような悩みを抱えて次の出勤日まで我慢し続けることはありません。
しかし、24時間365日対応可能な退職代行業者でも時間帯や曜日によっては受け付けられないサービスがある場合もあるので注意しましょう。
土日祝日に対応してくれる退職代行業者を利用した方が良い理由
土日祝日にも対応してくれる業者を利用するメリットは3つあります。
- 土日中に退職の準備ができる
- 平日は相談のための時間をとることができない
- 土日勤務の場合でも辞めることができる
①土日中に退職の準備ができる
土日の休日のうちに依頼・相談ができれば、週明けまでに退職に向けての対策を立てることができます。「職場に行くのがつらくて限界」と感じているなら、休みのうちに相談して週明けから業者に動いてもらえるよう体制を整えましょう。
そうすれば、二度と職場に行く必要はなくなります。
②平日は相談のための時間をとることができない
平日は朝から晩まで働いてプライベートな時間が取れない人も多いのではないでしょうか?仕事後疲れているときに、わざわざ自分の嫌なことを思い返して相談したくもないでしょう。そしてそんな状態で相談したとしても、内容を伝え漏れてしまう可能性もあります。
代行業者に自分の現状を思う存分伝えるためにも、仕事のない土日に落ち着いて相談し、詳しく打ち合わせできるようにしましょう。
③土日勤務の場合でも辞めることができる
土日が出勤の仕事をしている人の場合、土日対応していない代行業者だと連絡をとることができません。土日でも対応してくれる代行業者に依頼していていれば、土日でも連絡が取れ、退職手続きに対応してくれるので利用しやすいでしょう。
土日祝日対応の退職代行業者を選ぶポイント
まず一番に土日祝日も対応していると判断しやすいのはホームページに「24時間365日対応」や「土日祝対応」といった文言が記載されているかどうかでしょう。
さらに、より確実に土日祝対応の業者を選ぶポイントが3つあります。
- クレジットカード払いに対応している業者を選ぶ
- 「即日退職」と宣伝している業者を選ぶ
- 口コミや評判で対応スピードを見ておく
この3つのポイントを押さえていれば、土日祝に営業しているうえに迅速に退職まで導いてくれる業者を選べるはずです。
①クレカで支払いをすることができるか
退職代行の料金の支払い方法は様々ありますが主にはこの2種類です。
- 銀行振込
- クレジットカード払い
退職代行サービスはたいていの場合、前払いでないと依頼にとりかかってくれません。後払いで動いてくれる業者はごくまれです。つまり、料金が支払えない限り退職はできないので、銀行振込を利用する場合は注意してください。
銀行は土日祝日が休日のため、土日祝日に振り込んでも入金日は次の営業日扱いになってしまいます。業者によっては、振込明細書の写真を送れば支払ったとみなしてくれる業者もありますので、そこは確認してみましょう。
その点、クレジットカードなら土日祝・昼夜関係なく支払いが可能で、わざわざ銀行やATMに足を運ぶ必要もありません。また振込と違って、たとえその時手元に現金がなくても支払いが可能ですし、振込手数料もかかりません。支払いはクレジットカードをおススメします。
- 土日祝・昼夜関係なく支払い可能
- 銀行やATMまで足を運ばなくてもいい
- 手元に現金がなくても支払いができる
- 振込手数料がかからない
②即日退職できると明記している業者を選ぶ
インターネットで退職代行業者を探しているとよく「即日退職」「即日対応」と2種類の言葉が出てきますが、この2つは似ているようで全く違うことを意味しています。
- 即日退職…依頼があった日に退職させてくれる
- 即日対応…依頼があればその日から対応してくれる
即日対応の業者は、依頼があったその日から対応してくれますが、その日のうちに退職できるかはわかりません。つまり、せっかく土日祝日に相談・依頼をしても退職日は数日後になってしまう可能性があります。
一方で即日退職の場合、言葉のままですがその日のうちに退職させてくれます。どんなに即日といっても「即時」というのは難しいですが、早ければほんの数時間ほどで退職までこぎつけてくれます。つまり、依頼日が退職日ということになります。後は退職届などの書面上の手続きや貸与物の返却を行うだけで退職が完了します。
もちろん、「即日対応」の業者でも「本日から出社しません」と会社に連絡を入れてくれるので、退職が成立する日まで出社する必要はなくなりますが、「退職まで出社しない」ことと「退職する」ことは別の話です。
「早く会社と縁を切りたい!」
「会社と関わりたくない」
とにかく退職を急ぎたい人は「即日退職」の業者に依頼するようにしましょう。
③口コミなどの評価を確認する
実際に退職代行サービスを利用して退職しようとしたが、「対応が遅い」「失敗した」という評判がネット上には少なからず見受けられます。退職代行サービスは、業者によって質や内容にかなりの差があるのが現状です。
例えば規模が小さい業者を選んでしまうと、依頼を受けられる担当者が少ないためどうしても対応スピードが遅くなり、退職できる日が遅くなってしまうことがあります。さらにたくさんの依頼を受けている状態だと、まず相談すら受け付けてもらえないこともあるでしょう。
また、非弁業者にも注意したいところです。非弁業者を選んでしまうと「退職そのものが失敗してしまう」可能性があります。非弁業者とは弁護士法が禁止する「非弁行為」に該当する業者です。
簡単に説明すると「依頼者の代理人となって会社と交渉」を法律で禁止されている業者のことです。運営元が一般企業の場合だと「非弁業者」である場合が多いです。
- 有休消化の交渉
- 退職金の交渉
- 未払い給与の交渉
- 残業代の交渉
- 退職日の日程調整
- 退職後本人に直接連絡しないようにすること
このような業者を選んでいた場合、上記のような交渉ができないだけでなく、依頼人の退職の意志を伝えても、会社側から「退職代行業者からの交渉を受け付けない」という態度をとられてしまうと、その時点で退職は失敗です。
退職を確実に成功させるためには「非弁行為」に該当しない運営元が労働組合の退職代行サービスを選ぶようにしましょう。労働組合には団体交渉権があるので、業者から退職交渉の申し出があったとき会社は応じなくてはなりません。
依頼後のトラブルを回避するために、事前に口コミなどの評判をチェックしましょう。
口コミや評判の調べ方は「○○(退職代行業者名) 口コミ」となどで検索すると、失敗談などを見つけることができます。また、TwitterやInstagramなどのSNSで検索もとても有効ですのでぜひ参考にしてみてください。
土日や祝日に退職代行を利用するときの注意点
Aさん
Bさん
退職代行サービスを依頼するとき、希望通りの日に退職するために注意したいことがあります。
- なるべく早く依頼する
- 忙しい時間帯や時期を避ける
なぜ注意が必要なのか説明していきましょう。
①なるべく早く依頼する
退職代行サービスを利用すると決めたなら、スムーズに退職するためにもできる限り早く依頼するようにしましょう。退職代行サービスの利用で会社に退職の意志を伝えるまでには以下の過程があります。
「相談→依頼→支払い→退職理由や会社の情報などの提供→会社へ退職の意志を連絡」
業者に依頼してから退職希望日までの時間が少ないと、情報不足などで思い通りの日に退職できないかもしれません。
また、退職しようか悩んでいるうちに同僚が退職してしまうとそのフォローに回らなくてはならず、ますます退職しにくい環境になります。辞めにくくなってしまう前に思い切って依頼するようにしましょう。
②忙しい時間帯や時期を避ける
土日祝に退職代行サービスを利用する場合、繁忙期の依頼は避けるようにしましょう。退職代行サービスにも繁忙期があり、連休明けや月曜日の朝は特に依頼が混み合うようです。
このような繁忙期には、たとえ「24時間365日対応可能」な退職代行サービス業者だとしても新規の依頼自体を受け付けていない場合があります。スムーズに退職するためにも忙しい時間帯や時期は避けて依頼することをおススメします。
退職代行の利用の流れ
ここからは実際に退職代行サービスを利用する際の流れについて説明していきましょう。退職代行サービスは開始から終了まで業者と直接顔を合わせることはありません。
また、相談しているうちに「ここの業者はやめよう」と思ったらもちろん依頼しなくてもよいのですが「電話だと断りにくい」なんてことありませんか?
LINEなら文面のやりとりなので断りやすいのもメリットです。
- 自分の個人情報
- 会社の情報
- 退職希望日
- 会社に連絡してほしい日時、連絡の宛先
- 必要があれば未払金、退職金、有休消化など交渉してほしいこと
伝え終われば後は業者からの結果連絡を待つだけです。退職代行の担当者が依頼者の会社へ連絡して退職の意志を伝え、必要があれば有休消化や未払い給与などの交渉を行います。
退職が完了するまでに何度か業者と連絡をとる必要がある場合もありますが、基本的には業者任せにしておいて問題ありません。
最終的に業者から退職完了の報告を聞き、退職届などの書面上の手続きや貸与物の返却を行うだけですべての退職手続きが終わります。退職手続きが完了するまで会社との連絡には業者が間に入ってくれるので、依頼者は会社と直接連絡を取らなくても大丈夫です。
オイトマスタッフ
【退職代行は土日や祝日でも利用できるの?】まとめ
退職代行サービスは24時間365日対応の業者であれば、土日祝日でも平日と同じように対応してくれます。そのうえ、「即日退職可能」な退職代行業者であれば依頼したその日に退職することができます。
しかし、事前に口コミや評判をチェックしておかないと「即日退職可能」といっている業者でも、実際には対応が遅く希望通りの退職ができない場合があります。また、非弁業者に依頼してしまうと退職そのものが失敗したりすることもあります。SNSやインターネットで検索して業者選びに失敗しないようにしましょう。
退職代行サービスは自分勝手に辞めるような「会社に不義理」をするイメージがありますが、依頼者が今の苦しい状況から解放され、新しいスタートを切るための手助けをするサービスといえます。どこで働きどのように生きていくかは自分自身で決めるべきなのです。
今の状況から抜け出したいけど自分の力ではどうにもならないとき、退職代行サービスに相談してみてください。