就職活動で勝ち取った内定。人によって「仕事のやりがい」「労働条件」「福利厚生」など重視するところは
違いますが、自分で納得してその会社への入社を決めたことでしょう。
しかししばらくすると会社が自分に合わなかったり、他にもっとやりたいことが見つかったりして
退職を考える人もいるはずです。
だからと言って、新卒で退職するのは簡単ではないですよね。
結論から言うと新卒で退職しても全く問題ありません。
この記事では新卒で退職してもいい理由や退職の仕方などを解説していきます。
新卒で退職が言いづらいと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで退職を悩んでいる人は参考にしてください。
新卒で退職は言いづらいけど退職可能です
冒頭でも述べましたが、新卒で退職するのは全く問題ありません。
むしろ自分に「今の会社が合っていない」と早く気がつけたのは幸運といえるでしょう。
なぜなら今の会社で働くことが自分にとってプラスにならないとわかっていて、
ダラダラと居座り続けるのは時間の無駄だからです。
20代のうちならポテンシャル採用をしている企業も多いので、
他の業界にチャレンジすることが可能です。
ただし新卒で退職すると転職面接で「なぜ退職したのか」退職理由を、必ずといってもいいほど聞かれます。
漠然と辞めるのではなく、今後の人生どうしていきたいのか明確にしておくことが重要です。
新卒が退職を言い出しづらい理由をご紹介
Aさん
Bさん
新卒で退職を言い出しづらい主な理由は以下の4つが多く挙げられます。
- 入社して間もないから
- 初めての退職だから
- 新卒で退職する人は少ないから
- 退職後の未来が不安
- 退職日までが気まずくなるのが怖いから
言いづらい理由①入社して間もないから
入社して間もないと「我慢がない」「甘えている」と思われるのではないかと考えると、
退職は言い出しにくいです。
しかし会社で知り合った人は退職してよほど親しくない限り、退職してしまえば会わなくなるものです。
また少し冷たいようですが、会社に残った人は辞めた人のことを長くは覚えていません。
1週間もすれば職場で退職した人の話題は出なくなるでしょう。気まずいのはほんのいっときです。
人の目を気にして退職をためらっていると、自分の人生に時間を無駄にしていることになります。
言いづらい理由②初めての退職だから
当たり前ですが新卒の人にとって退職は初めての経験ですし、上司や同僚でも経験することないまま
定年退職を迎える人が多いはずです。
アルバイトと違い気軽ではないことはなんとなくわかるものの、実際どのようにすればいいのか
わからない人が大半でしょう。
言いづらい理由③新卒で退職する人は少ないから
厚生労働省の統計によると、平成30年度の3年以内に退職した新卒社員は31.2%です。
新卒で入社した人のうちの約7割は会社に残っていることになります。
近頃は働き方も多様になり、転職は珍しくなくなりました。
今の会社でスキルを磨いてから転職しようと思うのならば、しばらく留まるのも悪くありません。
ただし自分のキャリアに役に立たないと感じるのであれば、早々に退職したほうがいいでしょう。
言いづらい理由④退職後の未来が不安
新卒で退職する場合、社会人経験がないため次の転職先でアピールできるスキルなどが全くない状態です。
そのため、新卒で今の会社を辞めたいと感じていても、すぐに転職できないのでは?と不安に感じて辞めれない場合があります。
また、今の時代はコロナウイルスの流行により業績が悪くなっている企業も多く、理想の会社に出会えないのではと考えている人もいます。
最近では、転職エージェントなど様々な転職サービスが受けられるようになっているので、まずは今の会社を辞めずに転職活動をするのも一つの方法と言えます。
言いづらい理由⑤退職日までが気まずくなるのが怖いから
新卒で入社したばかりで辞めるとなった場合、人間関係がまだしっかりと構築されていないこともあり気まずく感じやすくなります。
数年以上働いている場合に関しては、少し前から同僚に話したりして急に辞めることが少なく理解も得られやすいのですが新卒の場合はそうもいきません。
新卒ですぐに辞めるという場合「社会人としてまだまだ考えが甘いのでは?」「なんでこの会社に来たんだろう?」と思われがちです。
結果辞めるまでの間、気まずくなり辛くなるからという理由で言いだしにくいと感じてしまうことがあります。
新卒で退職の意思を伝えた場合に起こる会社側の反応例
新卒で退職の意思を伝えた場合、入社してすぐなのでどんな反応をされるのか不安に感じるのではないでしょうか。
基本的に会社側の反応としては以下のようなものがあります。
- 反応①上司に退職を引き止められる
- 反応②同僚から相手にされなくなる
- 反応③先輩や上司に怒られる
- 反応④すぐに認められてあっさり辞められる
これらの反応に関して解説していきます。
反応①上司に退職を引き止められる
新卒で退職の意思を伝えた場合に起こりうる反応としたあるのが退職の引き止めです。
新卒の場合、アルバイトなどの経験はあったとしても正社員の社会人として働いた経験はありません。
退職の意思を伝えられると「ただ辛いことから逃げているだけでは」「何か退職以外の解決方法があるのでは」と思われやすく、とりあえず考え直してみようなどと引き止められる可能性があります。
あなたのことを考え真摯に対応しようとしてくれている上司もいるので、無視をするわけには行かないのですが、退職理由を話した上で理解が得られず、退職の意思も揺るがないのであればそのまま退職しても問題ありません。
反応②同僚から相手にされなくなる
新卒で入社する場合、ほとんどの会社では同期の社員が数名いるため一緒に教育などを受けながら仕事について学んでいきます。
そのため、一番仲良く話せる相手でありお互い支え合って頑張ろうという気持ちが生まれやすくなります。
退職することが決まると「しっかりと考えた結果なら仕方ないよね」というような意見がある一方で「辛い状況から逃げ出した裏切り者」といった考えを持つ人も少なからずいます。
後者のような考えを持つ人からは、辞めるまでのあいだ冷たい目で見られたり相手にされなくなってしまう可能性があります。
このような考えを持つ人はどこの会社にも必ずいるもので、退職を延期したり辞めたりする必要は一切ありません。
退職までの間辛い思いをするかもしれませんが、なるべく気にせず切り替えて仕事を進めましょう。
反応③先輩や上司に怒られる
上司に引き止められるのと同じで、新卒で会社を辞める場合「まだ社会の何もわかっていない」「考えが甘い」と思われてしまいやすく、結果怒られてしまうケースがあります。
人によっては教育下の社員が辞めることで自分の評価を落としたくないと考えている人や、忙しく今辞められると困るといった理由で辞めさせないように怒る人もいます。
確かに社会人としては甘すぎる考えをもって退職しようとする人もいますし、先輩や上司は経験で圧倒的に上となるため、多少は参考にすべきかもしれません。
ですが、明確な退職理由があり自分なりの目標などがあり退職の意思が揺るがないのであれば、気にする必要はありません。
中には怒りのあまり、今は退職できないなどと言ってくる人もいますが、退職する権利は全ての労働者に与えられているので辞められないといったことはありません。
反応④すぐに認められてあっさり辞められる
以外に多いのがこの「すぐに認められてあっさり辞められる」というケースです。
新入社員で入社してすぐに辞めるといったことは珍しいことではなく、会社によっては毎年起こりうることでもあります。
このようなケースに慣れている上司などの場合は、理由だけきいてあっさり認めてくれます。
退職理由にもよりますが、辞めたいと思っている社員を無理やり引き止めたところでいい仕事ができるわけもなく、後々辞められるなら今辞めてもらったほうが良いと考える上司もいます。
特に試用期間中などは、企業側と働く側の双方が今後も長く続けれそうかを試す期間であるため、そこで合わないと判断されたのであれば辞めても全く問題ありません。
新卒で「退職します」を言いづらいときの6つの対処方法
退職をするときに言いづらさを緩和する対処法があります。
- なるべく早く申し出る
- 退職理由をポジティブな内容にする
- 職場の人へ感謝の気持ちを伝える
- 退職日まで積極的に業務に励む
- 有給休暇を取得してリフレッシュする
- 病院を受診する
退職は円満退職が基本です。短い間でもお世話になった会社を、気持ちよく退職できるように努めましょう。
なるべく早く申し出る
退職を決めたら、なるべく早い段階で申し出るようにしましょう。
退職を申し出るタイミングに関しては「就業規則」で定められています。各会社によって申し出から退職日まで期間は様々ですが、引き継ぎの期間も考えたうえで2~3ヶ月と定めているのが一般的です。
一方で民法第627条では以下のように定められています。
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する
無期雇用契約の場合「いつでも解約の申入れ」をすることができ、「2週間経過すれば」退職可能です。
もちろん就業規則よりも法律のほうが優先されます。
しかしよほどの理由がない限り、会社のルールである「就業規則」に従うのが社会人としてのマナーです。
スムーズに退職するために、就業規則を確認しておきましょう。
退職理由をポジティブな内容にする
退職の理由を伝えるときには気を付けたいポイントがあります。
- 職場環境や労働条件への不平不満
- 上司や同僚への不満・悪口
本当の退職理由が「給料が安い」「部署の人間関係がしんどい」ということであっても、
正直に伝える必要はありません。会社の悪口を伝えるのはマナー違反です。
「ほかにやりたいことができた」「転職先が見つかった」など、会社側の立場に立ったとき
「どのような退職理由なら納得できるか」を考えて、退職理由を伝えるようにしましょう。
職場の人へ感謝の気持ちを伝える
退職が決まっても、それまでお世話になった人たちへの感謝を忘れないようにしましょう。
退職日まで会社の一員なのですから、「どうせもう退職するし」といい加減な気持ちでいてはいけません。
退職日まで円満に過ごすために、自分のできることは責任をもって行うことが大切です。
仕事をきちんとこなす姿は、今まで教育してくれた上司や先輩への恩返しにつながります。
また新卒であれば付き合いのある人は多くないかもしれませんが、社外の人には退職の2~3週間前には
メールなどで退職の挨拶をして感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
退職日まで積極的に業務に励む
退職が決まると新しい業務が任されることはなくなり、雑用が多くなることもあります。
しかしそんな状況でも、腐らずに任されたことを積極的に行うようにしましょう。
どんな業務でも必要のない仕事はありません。まして雑用はどの職場にも必要な仕事なので、
積極的に行えば喜ばれるはずです。
有給休暇を取得してリフレッシュする
有給休暇は「労働者の権利」と法律で決まっているので、退職に関係なく取得することができます。
もしも「うちの会社に有給なんて制度はない!」と会社が言ったとしても、通用しません。
有給に関しては労働基準法第39条に明示されており、無期雇用の場合
「半年以上勤務しており、かつそのうちの8割以上出勤」していれば10日の有休が付与されます。
勤続年数 | 有給付与日数 |
---|---|
半年 | 10日 |
1年半 | 11日 |
2年半 | 12日 |
3年半 | 14日 |
4年半 | 16日 |
5年半 | 18日 |
6年半 | 20日 |
退職日が決まったら、上司と相談して有給の残日数を計画的に消化するようにしましょう。
病院を受診する
仕事を辞めるということを言いづらい理由の一つに精神的な疾患の可能性もあります。
特に新卒の場合、新しい生活環境に耐えられず適応障害などを起こしやすい環境にあると言えます。
適応障害を発症すると考えるのが辛くなったり、
様々な体調不良が起こるため、万全な状態ではなくなり退職を言い出せなくなっているかもしれません。
ネガティブな考えにしかなれなかったり、心身的な異常を感じている場合は
まずはじめに病院を受診してみるのも一つの方法です。
受診した結果、異常があった場合は診断書をもらい保管しておくようにしましょう。
新卒が辞める際の最適な時期
新卒で退職する場合、タイミングとして最適なのは1月~2月か7月~8月の間となります。
3月と9月は決算月であったり上期と下期の切り替えの時期であることから人事異動が増え、
比較的多くのポストがあくため多くの求人が出やすくなります。
そのため、その一ヶ月ほど前に辞めて面接対策などをした上で多くの求人に募集するという流れです。
また、4月に入社することで、他の新卒社員と同じ扱いを受けることが可能であり
そのまま研修などが受けやすいタイミングとなります。
新人が自分だけではないため、仕事に関する相談ができる仲間を作りやすいメリットもあります。
9月に関しても、中途採用の人が多く入社するタイミングとなるので
研修を受けやすくスムーズに仕事を覚えることが可能です。
この時期はあくまでも転職しやすい時期ということだけなので、理想の会社を見つけた場合は
時期関係なく応募するようにしましょう。
どうしても退職を言いづらいときは退職代行を利用する
退職の申し出は直接上司に伝えることが基本ですが、なかにはどうしても言いづらいという人もいるでしょう。
新卒で退職を申し出ると「なんのために入社したんだ!」「辞めるのは早すぎる」と叱責や引き止めにあう
可能性もあります。そのようなときには退職代行を利用しましょう。
退職代行とは「依頼人に代わって、退職の意志を伝えるサービス」のことです。
ブラック企業に勤めていたり上司がとんでもないパワハラ気質だったりしても関係なく、
スムーズに退職することができます。
- 即日退職が可能
- 即日退職にも対応している
- 上司に直接会わずに退職できる
- 有給が取得できる
退職代行は業者によって対応できる範囲や行っているサービスが違います。退職後の転職の無料サポートやカウンセリングをしている業者もあるので、相談時に必ずサービス内容を確認しましょう。
新卒が退職代行を利用する場合の流れ
退職代行を利用する場合の流れを退職代行サービス「OITOMA」を例に説明していきます。
依頼が決定すると、個人情報や会社の情報、有給の有無、希望退職日など詳しく情報を伝えていきます。
途中、上司と話したり出勤する必要は全くありません。
退職に関する書類も郵送にて送られてきます。
新卒が退職するメリットをご紹介
新卒で退職すると、大きなメリットが2つあります。
- ストレスや苦痛から解放される
- 時間を無駄にせずに済む
メリット①ストレスや苦痛から解放される
自分に合わない仕事や職場環境で働くことは心身に影響を及ぼします。
無理に働き続けることで、適応障害などの精神疾患になる人も少なくありません。
精神疾患が重くなって限界がきてから退職しても、療養に時間がかかり社会復帰も難しいでしょう。
またその状態になってしまうと、退職後の「次」を考えるのもツラいはずです。
ストレスや苦痛から解放されるタイミングが早ければ早いほど、
転職など次へのモチベーションが湧いてきます。
メリット②時間を無駄にせずに済む
20代の早い段階で転職活動をすれば「第二新卒」として就活することができます。
第二新卒とは「学校を卒業した後、就職をしたが数年の内に退職した若手求職者」のことで、
最終学歴にもよりますが、25歳前後あたりの人のことをいいます。
第二新卒は新卒者に比べて社会人としての常識やマナー、一定のビジネススキルを備えているため、
会社側も採用したい年代層です。
また社会経験が少ない分柔軟性に優れ、職場環境になじみやすい点も会社にとって非常に魅力的のようです。
「退職したい」と思いながらダラダラと働き続けるのは、「第二新卒」という貴重なタイミングを
逃すことになり時間の無駄かもしれません。
新卒が退職するデメリットをご紹介
新卒で退職することはメリットばかりではありません。
退職した後に後悔しても、元の会社に戻ることはほとんど不可能です。
デメリットも知ったうえで退職すべきかどうか判断しましょう。
デメリット①「すぐ辞める」印象を持たれる
新卒で退職するデメリットは、転職希望先の面接で表れる可能性があります。
転職の面接の場合、新卒でなくても「退職の理由」を聞かれることがあります。
その際に「明確な退職理由」で、面接官を納得させられれば全く問題ありません。
しかし早期退職というだけで、「ここもすぐ辞めてしまうのではないか」「ストレス耐性が低いのでは」
と疑う面接官もいます。
そのため前向きな退職理由と熱意をアピールして、
仕事への熱意を伝えるようにしましょう。
退職が言いづらくてもすぐに会社を辞めたほうがいいケース
退職を言いづらい、気まずいと感じていてもすぐに退職したほうがいい場合もあります。
- 長時間労働が続いている
- 職場でパワハラが日常化している
- 会社の経営状況が傾いていそうな場合
自分の状況にあてはまっていないか確認してみましょう。
長時間労働が続いている
長時間労働といっても感じ方は人それぞれですが、労働基準法第32条は労働時間を「1日8時間週40時間」までと定めており、これを法定労働時間といいます。
また労働基準法第36条に基づく労使協定(36協定)を締結している場合は、労働者の残業が認められています。しかしこれも原則「月45時間、年360時間」と上限があります。つまり1日8時間働いた上に毎日3時間以上の残業が当たり前という状況は、明らかな法律違反です。
さらに長時間労働が普通になっている会社は、残業代の未払いなど他の法律違反をしている可能性もあります。
おかしいと思いながら我慢して働き続けたところで、現状が改善される見込みはほとんどありません。はやいうちに労働環境のいい会社に転職することをおススメします。
職場でパワハラが日常化している
上司や先輩のパワハラが横行している場合も、退職を検討すべきです。
- 優越的な関係を背景とした言動…職場の上司や経営陣など「従業員が抵抗や拒絶できない関係性の人物」による行為。また同僚や部下においても「知識や技術を借りなければ業務を遂行できない」状況にある場合も含まれます。
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えている…業務に必要がない指示や命令であることです。「業務遂行の手段として不適切な指示」や「業務行う際の人物や人数、状態などが一般的に見て許容できない範囲」である場合も含みます。
- 労働者の就業環境が害されるもの…行為により心身に負担を感じることです。激しい暴言や人格を否定する行為、長期にわたる無視、能力に見合わない業務を与えることなどが該当します。
指導や教育とパワハラはいっさい別物です。もちろんミスが指摘されたり、指摘を受けたことに対して反省したりすることは大切です。しかしそれにかこつけて、上司や先輩から不当な扱いを受ける必要はありません。
会社の経営状況が傾いていそうな場合
経営状況が傾いている会社に長くいることは得策ではありません。自分がどんなに熱意をもって働いても会社が倒産してしまっては意味がありません。
新卒は他の会社の状況に詳しくないので、「ほかの会社も厳しいのだろう」と考えてしまうかもしれません。しかし企業業績や労働環境などでおかしいと感じたときは、冷静に判断して早めに退職することを検討しましょう。
新卒が退職する際によくある質問
新卒の場合、入社して間もないことから一般的な社員の退職とは少し違います。
今回は新卒が退職する場合の下記疑問について詳しく解説していきます。
- 4月に入社したばかりの新入社員ですが退職出来ますか?
- 新卒ですがゴールデンウィーク明けに退職しても大丈夫ですか?
- 退職することをメールで伝えても良い?
- 新卒で辞める連絡をする場合、電話だけでも大丈夫?
- 新卒で研修中に退職することは出来る?
- 新卒で試用期間中に退職することは可能?
今仕事を辞めようか迷っている方は是非参考にしてみてください。
4月に入社したばかりの新入社員ですが退職出来ますか?
労働者は誰にでも辞める権利があり、新入社員だから数ヶ月は我慢しなくてはならないといった
決まりはありません。
法律で定められている「退職日の2周間前までに退職の意思を伝える」ということを守れば
誰でも退職する権利はあります。
ただし、新卒の場合、まだ何もわかっておらず正しい判断ができていないことから、親や上司に引き止められる可能性は高いと言えます。
引き止められる理由を聞いたうえで検討する必要はありますが、辞めては行けないといったことは全くありません。
どうしても辞めさせてくれなかったり話を聞いてくれない場合は退職代行の利用も検討しましょう。
新卒ですがゴールデンウィーク明けに退職しても大丈夫ですか?
新卒で働きはじめて約1ヶ月後にやってくる大型連休がGWです。
新卒で働いている人の場合、初めての社会人生活で疲労が溜まっている中でゆっくり休めるタイミングとなります。
GW休みの終わりが近づくと「また大変な仕事が始まる」というプレッシャーからそのまま辞めたいと考えてしまう人が多くいます。
GW明けに退社することは全く問題なく、上記で説明したように2周間前までに伝えれば辞めることができます。
ただし、連休明けを前に無性に辞めたくなったからと言って無断欠勤したりバックレようとするのは絶対に辞めましょう。
周りに迷惑を掛けたり、最悪の場合訴えられる可能性もあります。
どうしても出勤するのが辛いという場合は、退職代行サービスへ相談してみることをおすすめします。
退職することをメールで伝えても良い?
退職の意思をメールで報告するのは基本的にNGです。
話したくなかったり、めんどくさいからとメールで報告すると「常識がない」と余計に怒られる可能性があるので、なるべく上司に直接伝えるようにしましょう。
ただし、普段から人間関係や仕事の内容に不満があり、精神的な異常があり出社するのが怖かったり、どうしても難しい場合はメールでも問題ありません。
このような場合、自分で判断をせずにまずは病院を受診して、出勤できる状態ではないことを知ることから始めましょう。
診断書があることで、メールでの報告でも仕方ないと思ってもらいやすくなり、退職もしやすくなります。
新卒で辞める連絡をする場合、電話だけでも大丈夫?
新卒で会社を辞める場合、まだ働きはじめで退職の意思を伝えにくいと感じている人もいれば、入社してすぐだから電話で簡単に意思を伝えれば問題なく辞められると考える人もいます。
電話で退職を伝えることは問題ないのですが、社会人としてマナー違反と言えます。
短い期間であってもお世話になっている以上、退職の意思は直接伝えるようにしましょう。
ただし、体調不良などによりどうしても出勤するのが難しいという場合は、電話で意思を伝えても問題ありません。
新卒で研修中に退職することは出来る?
研修中というのは入社してばかりであり、すぐに辞められないのでは?と考える人もいますがそんなことはありません。
労働期間に定めが無い限り、いつでも2周間前に退職の意思を伝えれば辞めることができます。
試用期間や研修中というのは実際に働いてみて今後も続けられそうかを判断する期間でもあるため、辞めるタイミングとしては最適とも言えます。
入社してすぐなので、びっくりされたりするかもしれませんが、退職すると決めたのであれば意思をしっかりと伝えましょう。
新卒で試用期間中に退職することは可能?
上記で説明した通り、試用期間とは雇われる側と雇う側の双方が本当にこの先も仕事を続けられるか、実際に働いて判断する期間のことを言います。
そのため、この期間中に辞めたいと感じたのであれば辞めても全く問題ありません。
「入社してすぐだから…」と試用期間が終わってから退職しようとする人もいますが、本採用となり一戦力として考えられるようになってから辞められる方が余計に迷惑と言えます。
退職すると決めたのであれば、試用期間であってもすぐに伝えるようにしましょう。
【いち早く辞めたい方へ】新卒で即日退職はできるのか
新卒で働き出したものの退職することとなった場合、誰もが出勤するのが憂鬱になります。
ほとんどの人が早く辞めたいと考えますし、即日退職したいと考えるのではないでしょうか。
新卒で退職する場合ですぐにでも辞めたいという場合は下記の2つのポイントを把握しておくと最短日数で辞めることが可能です。
- 基本は2週間前に申し出る必要がある
- やむを得ない理由があれば即日退職も可能
この2つのポイントについて解説していきます。
基本は2週間前に申し出る必要がある
仕事を辞める場合、一般的に1ヶ月~3ヶ月前に意思を伝え、十分に業務を引き継いでから辞めるイメージがあります。
ですが法律では、退職日の2周間前までにその意思を伝えれば辞められることが定められています。
そのため最短2周間で辞めることが可能です。
どうしても2周間出勤したくないという場合、有給を消化して退職日まで全く出勤しない方法があります。
新卒で有給がない場合は欠勤扱いなども可能なので、まずは退職代行業者に相談してみると良いでしょう。
自分で退職の意思を伝えても良いのですが、上司などから引き止められたり、残りの2周間働きづらくなるので注意が必要です。
やむを得ない理由があれば即日退職も可能
基本的には上記で説明した通り、最短2周間で辞めることができるのですが、即日退職も条件が合えば可能です。
その条件が「やむを得ない理由」がある場合です。
やむを得ない理由とは自身の怪我や病気、家族の病気による看病など、通常業務がどうしてもこなせない状況を言います。
そのため、仕事を我慢しすぎてうつ病や適応障害になり、仕事ができない場合などは即日退職することが可能です。
また、事実関係のなどを証明する必要などがありますが、セクハラやパワハラなど会社側に非があるような場合も即日退職ができます。
自分で動くのが大変だという場合は、退職代行業者に相談してみるようにしましょう。
即日退職ができず退職日まで出勤したくない場合
即日退職をするためには、企業側の合意を得るかやむを得ない事由があり、仕事の継続が難しいと認められなければなりません。
それ以外は基本的に2周間は働く必要があるのですが、気まずかったりしてどうしても出勤したくないと考える方もいるのではないでしょうか。
有給があるのであれば消化して退職日まで休むのが一般的なのですが、入社したてで有給もないといった場合には欠勤扱いにすることで出勤せずに辞めることができます。
会社によっては怒ったりする可能性もありますが、方法としては特に問題ありませんし拒否する権利もありません。
どうしても自分で言い出し辛かったり、欠勤する理由が見つからないといった場合には、退職代行に依頼すると代わりに交渉を進めてくれるので安心です。
新卒で試用期間中に退職することは
上記で説明した通り、試用期間とは雇われる側と雇う側の双方が本当にこの先も仕事を続けられるか、実際に働いて判断する期間のことを言います。
そのため、この期間中に辞めたいと感じたのであれば辞めても全く問題ありません。
「入社してすぐだから…」と試用期間が終わってから退職しようとする人もいますが、本採用となり一戦力として考えられるようになってから辞められる方が余計に迷惑と言えます。
退職すると決めたのであれば、試用期間であってもすぐに伝えるようにしましょう。
新卒で「退職します」は言いづらい…理由と対処方法を解説まとめ
新卒は入社して間もなく同期で退職する人も少ないため、退職をためらう人は少なくありません。新卒は第二新卒として需要があるので、退職しても転職することができます。
もし自分で退職を言い出しづらいときには退職代行を利用しましょう。退職代行業者に依頼すれば、会社の状況に関係なくスムーズな退職が可能です。
「せっかく入社した会社だし…」とためらうかもしれません。しかし長時間労働や職場の上司のパワハラ、会社の経営悪化といった自分の努力では改善できない状況のときには、なるべく早く退職を検討すべきです。