仕事辞めたいは甘えじゃない!その理由を辞めるべき判断基準と併せてご紹介

仕事辞めたいは甘えじゃない!その理由を辞めるべき判断基準と併せてご紹介

「仕事を辞めたい」と思っている一方で、「これは甘えではないのか」と不安に思っていませんか?もし「甘えじゃない!」とわかれば、安心して退職に踏み切ることができますよね。

この記事では仕事を辞めたいは甘えじゃない理由や、辞めるべきかどうかの判断基準について解説していきます。ぜひ最後まで読んで、退職の決意を固めるために役立ててください。

目次

仕事辞めたいが甘えじゃない3つの理由

仕事辞めたいが甘えじゃない3つの理由
たとえツラくても仕事を頑張ってみるということは大切です。頑張ってツラさ乗り越えれば、経験やスキルが身に付いたり先輩や上司に認められたりということが待っているかもしれないからです。

しかし、どんな理由であっても「辞めたい!!」と心の底から思えるのならそれは甘えではありません。

仕事を辞めたいのが甘えではない理由は以下の通りです。

仕事辞めたいが甘えじゃない3つの理由
  • 感じ方や価値観は人それぞれだから
  • 心身に影響を及ぼす危険があるから
  • キャリアアップのチャンスを逃してしまうから

順番に説明していきます。

理由①感じ方や価値観は人それぞれだから

まず一つ目は感じ方や価値観は人それぞれだからです。「おもしろい」や「かっこいい」など人には感じ方や好みが違うのと一緒で、「仕事辞めたい」も人それぞれに感覚があります。

例えば仕事に「お金」を求めている人にとって給料が低いことは耐えられないかもしれませんが、上司が高圧的なことや業務量が多いことは我慢できるはずです。しかし良好な人間関係を求めている人にとってはどんなに給料が高くても、ギスギスした雰囲気の部署やすぐに怒鳴る上司や先輩がいる職場は耐え難いですよね。

周囲から見れば「甘え」に見えるかもしれないことも、個人にとっては「辞める決定打」になることは間違いなくあるのです。

理由②心身に影響を及ぼす危険があるから

「辞めたい」を我慢して無理に働き続けると、心身に影響を及ぼす危険があります。無理して働き続けるほど、今の会社は魅力的なところでしょうか?

  • 体調を崩すことが多く、なかなか治らない
  • めまいや立ちくらみ、吐き気を感じることがある
  • 眠れない
  • 激しい運動をしていないのに、息苦しくなる
  • 肩凝りしやすいことがある
  • 休みを取っているのに疲れやすい
  • 人間関係がおっくうに感じる
  • 気分が沈んで、辛い日が多い

すでに上記のような症状が2週間以上続いているのは、うつ病のサインかもしれません。心療内科を受診して早めの対策を取りましょう。

理由③キャリアアップのチャンスを逃してしまうから

転職は年が若いほど有利な傾向があります。

転職は確かに不安な面も多いです。しかし「辞めるかどうか」をだらだらとためらっていると、やってみたい業界や魅力的な待遇面の企業への入社のチャンスを逃してしまう可能性が高いのです。

もちろん30代、40代、50代になっても転職口はあります。ただし年齢が上になるほど経験やスキルはもちろんのこと、経験した役職なども重視されるのが通常です。役職だけはどんなに勉強しても資格を取っても埋められるものではありません。

早い段階で現状に見切りをつけ、よりキャリアアップできる環境に行くことをおすすめします。

仕事辞めたいが甘えだと思われる内容

仕事辞めたいが甘えだと思われる内容

「仕事辞めたい」が甘えと思われる代表的な5つの内容があります。

仕事辞めたいが甘えだと思われる内容
  • 辞めたい理由が自分勝手
  • 仕事で責任から逃れようとしている
  • 業務内容がやりたくないことだから辞めたいと思っている
  • 人間関係が面倒で辞めようとしている
  • 上司から怒られるのが嫌で辞めたい

たとえこれが理由で辞めたとしても、「人の感覚や価値観は人それぞれ」なので気にすることありません。参考程度にご紹介しておきます。

内容①辞めたい理由が自分勝手

辞めたい理由が自分本位な場合、周囲からは理解されにくいです。例えば、「基本的に夜型だから朝起きられない」といった内容です。正直この理由なら「社会人なんだから早く寝ろ」と言われてしまうでしょう。

しかし最近では働き方が非常に多様化しています。自分に合わせた仕事に就くことも「働き方改革」といえるかもしれません。

「自分勝手」だと思われない理由は?

会社を辞めるのは、労働者の権利です。そのため、どんな理由であっても「自分勝手」ではありません。ただ、上記のような理由では、自分勝手だと思われてしまうこともあります。

そういったときには、相手が応援したくなるような理由を伝えましょう。

例えば、「資格を取ったのでキャリアチェンジをしたい」、「家族のために地元の企業で働きたい」など、相手に理解を得やすい理由を選択すると良いでしょう。

内容②仕事で責任から逃れようとしている

何年か働いていると嫌でも後輩や部下ができます。新人の頃は自分のミスや失敗に気を付けていればいいですが、後輩や部下ができるとその人たちの業務にまで気を配らなければいけません。そうなると「自分がやっていないのに」上司から注意されたり、取引先に頭を下げたりすることも多いはずです。

責任を負うことは当たり前のようですが、プレッシャーを感じますしストレスが溜まってツライことも多いでしょう。

会社組織から抜け出してフリーランスとして活動すれば、部下や後輩といった責任から解放され今より気楽に仕事ができるかもしれません。

内容③業務内容がやりたくないことだから辞めたいと思っている

やりたい業務ではないというのも甘えと思われがちな内容です。大きな企業になるほど部署や業務が細分化されており、入社から退職までやりたい業務に就けている期間のほうが短いことも多々あります。

「この会社に入りたい!」と思って入社したのだから、やりたくない業務でも我慢してやり通したほうがいいかもしれません。

しかし独立して自分で仕事をするようになれば、自分のやりたい仕事だけを選ぶことも可能です。

内容④人間関係が面倒で辞めようとしている

会社組織に属している以上必要があればどんな人とも円滑なコミュニケーションに取り組み、仕事を進めていくのは当然のことだと考えられています。そのため「苦手な人とうまくコミュニケーションが取れない」「コミュニケーションが苦手」といった理由で仕事を辞めたいというのは「甘え」と思われがちです。

しかし職場の人は家族よりも長い時間一緒に過ごすので、人間関係は重大な問題です。たとえ甘えと思われても人間関係が面倒なら、退職を考えても仕方ないといえます。

内容⑤上司から怒られるのが嫌で辞めたい

仕事のミスや失敗で上司から指摘や指導をされるのは当然です。また指導されることで、自身の成長に繋がっていきます。上司に怒られるのが嫌で辞めたいと思うのは甘えですし、怒られるたびに心が折れているようではどこの会社に行っても通用しない可能性があります。

ただし些細なミスを同僚たちの目の前で叱責されたり、理不尽に怒鳴りつけられたりする場合は話が別です。さらにその状況が当たり前になっている職場は異常といえます。

仕事の成長に繋がらない理不尽な叱責を受け入れて我慢する必要はありません。転職して職場が変われば、より成長できるチャンスに出会えるはずです。

仕事を辞めたいと思ったときに取る行動6つ

仕事を辞めたいと思ったら、次の行動を試してみましょう。
もしかしたら、今の気持ちが変わるかもしれません。

ここでは、「辞めたいと思ったときに取る行動」を6つ解説していきます。

仕事を辞めたいと思ったときに取る行動6つ

  • 辞めたい理由を解消できる方法がないか考える
  • 辞めたい理由は辞めることで解決できるのか考える
  • 上司や家族、友人に相談してみる
  • 有給休暇を使ってしばらく休んでみる
  • すぐに辞めるのではなく移動を申し出る
  • 転職活動をしてみる

1.辞めたい理由を解消できる方法がないか考える

まずは、辞めたい理由を解消できる方法がないのか考えてみましょう。

例えば、営業職で「ノルマが辛い」といった悩みがある場合、「努力次第で達成できるレベルなのか」と「どう努力しても達成できないレベルなのか」では、心的負担は大きく異なります。

辞めたい理由をストレスが大きい順に書き出し、解消できる方法がないか模索することが重要です。転職したからといって、今より良い環境で働ける保証はありません。

勢いで退職を決意するのではなく、一度冷静になって考えてみるのも1つの方法です。

2.辞めたい理由は辞めることで解決できるのか考える

辞めたい理由が退職することで解決できるのか、考えることが重要です。仕事を辞めることで問題が解決しないのであれば、意味がありません。

辞めたい理由を書き出した後に解決策を考え、期限を設定し努力してみるのも手段の1つです。努力した後であれば、気持ちの整理もつき、転職活動に集中できるでしょう。

3.上司や家族、友人に相談してみる

上司や家族や友人など信頼できる人に「仕事を辞めたい」と相談してみましょう。

当然ですが、自分だけの視点で物事を考えるには限界があり、どうしても視野が狭くなってしまいます。第三者の視点を交えることで、一人では気付けなかった考え方にたどり着くことができ、冷静な判断ができるようになります。

また、同じような経験をした人であれば、アドバイスを貰えるかもしれません。誰かに話すことで気持ちの整理がつく場合もあるので、結論を出す前に相談してみるのもよいでしょう。

4.有給休暇を使ってしばらく休んでみる

有給休暇を取得し、身体と心を休ませてあげましょう。疲労が蓄積し、冷静な判断ができなくなっている可能性があります。

休暇中は、身体を休めても、好きなことをしてもかまいません。大切なのは仕事のことを忘れ、心身共にリフレッシュすることです。心も身体も正常な状態に戻してから、「本当に仕事を辞めたいのか」を自分自身に問いかけ、判断するとよいでしょう。

5.すぐに辞めるのではなく移動を申し出る

辞めたいからすぐに退職を申し出る前に、部署移動も検討しましょう。

ときには、仕事を辞めなくても問題が解決する場合もあります。会社は、多くの部署が集まって構成されており、今の部署での仕事があなたに適していないだけかもしれません

会社側としても、退職者を出すリスクを回避することができるため、柔軟に対応してくれるケースもあります。会社を辞めたいと考えている人は、次の就職先が決まらないという心配もなくなります。

6.転職活動をしてみる

どんな行動をとっても仕事を辞めたいという気持ちが変わらないのであれば、転職活動に舵を切りましょう。

仕事を辞めてからの就職活動は自由に動けるメリットがありますが、転職先が決まらないと焦りが生じ、今より条件が良くない会社に就職してしまう可能性があります。

働いている状態であれば、収入も確保でき、すぐに就職先が決まらなくても、生活に困ることはありません。そのため、心にゆとりがある状態で転職活動に集中できます。

「仕事辞めたい」が甘えではなく、辞めたほうがいい判断基準

「仕事辞めたい」が甘えではなく、辞めたほうがいい判断基準
辞めたい理由は「甘え」と思われるものもありますが、むしろ仕事を辞めたほうがいい判断基準になる理由もあります。

「仕事辞めたい」が甘えではなく、辞めたほうがいい判断基準
  • 頑張っても正当な評価を受けられない
  • 職場のパワハラ・セクハラで悩んでいる
  • 労働時間が長いなど環境が悪い
  • 会社の将来性に不安を感じる
  • 心身に不調が出ている
  • 職場の人間関係に問題があり改善の余地がない

あてはまるものはないか、チェックしてみてください。

判断基準①頑張っても正当な評価を受けられない

退職希望のAさんAさん

同じ成果を出しても、同僚ばかりが評価される

退職希望のBさんBさん

契約をたくさん取り付けても、評価に繋がらない

どんなに頑張っていても、仕事ができていなければ評価されることはありません。しかし目に見える成果を上げているのに、「同僚より評価が低い」「評価されない」のは理不尽です。

このような会社はさっさと辞めて、違う職場に移りましょう。正当に評価されないというのは単に仕事のやる気がなくなるだけでなく、昇給や出世といったあなたのキャリアに悪影響をもたらします。

判断基準②職場のパワハラ・セクハラで悩んでいる

職場のパワハラやセクハラが耐えられず、仕事を辞めるのは甘えではありません。パワハラやセクハラで悩み続けると正常な判断ができなくなり「自分が悪いのかも」「もっと頑張らなくては」と自分を追い詰めてしまい、退職する意志すらなくなってしまう可能性があります。

まずは現状を信頼できる人に相談するようにしましょう。打ち明けるのは怖いことを思い出してツライことかもしれませんが、必ず「あなたが悪くないこと」「やられたことは許す必要がないこと」をアドバイスしてくれるはずです。その言葉を聞けば、きっと退職の決意が固まるでしょう。

判断基準③労働時間が長いなど環境が悪い

退職希望のKさんKさん

休日出勤なんて普通

退職希望のUさんUさん

サービス残業が当たり前

「法定休日が守られない」「残業代が支払われない」などは明らかに労働基準法に違反しています。法律違反をしても平然としている会社は、一刻も早く退職すべきです。

厚生労働省では過労死ラインを定めています。

過労死ラインのポイント

1か月に100時間超の時間外労働
2~6か月に1か月平均80時間超の時間外労働

また「1ヵ月あたりの時間外労働が45時間を超えることが常態化」している場合も危険だといわれています。

繁忙期など一時的に労働時間が長くなることはどこの会社でもあり得ることです。しかし環境の悪さが常態化し、労働者が搾取されているような会社にいつまでもいる義理はありません。

判断基準④会社の将来性に不安を感じる

会社の業績が悪かったり、業界自体の成長が見込めなかったり場合も退職を検討するべきです。どんなに職場環境や人間関係が良好な職場であっても、会社が倒産して路頭に迷っては意味がありません。

仕事は自分の人生を豊かにするためにしているものです。あなたがどんなに頑張ったところで業績が改善する見込みがないのなら、安定した企業への転職をおすすめします。

判断基準⑤心身に不調が出ている

心身に影響が出ているのなら、早く退職して治療に専念するようにしましょう。心身の不調は我慢をして治療を後回しにするほど、治りにくくなり社会復帰が難しくなります。

反対に早い段階で職場から離れると、あっという間に治ってしまうことも多いです。いきなり退職するのがためらわれるのなら一度休職してみるという手段もありますが、復職までにあなたの心身に不調が出た原因が解決されるとは限りません。

不調の原因を根本から断つことをおすすめします。

仕事辞めたいストレス診断を活用しよう

心身に不調が出ている場合は要注意です。ただ、自分の身体に負荷がかかっているのか、判断するのは難しいと思います。そのため、1つの基準として「ストレス診断」を活用しましょう。

簡単な質問に回答するだけで、自分が抱えているストレスを測定することができます。ストレス値が高いようであれば、身体が休養を求めているサインです。

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判断基準⑥職場の人間関係に問題があり改善の余地がない

職場の人間関係が悪くて自分ではどうしようもない場合は、退職したほうが賢明でしょう。職場に1人2人苦手な人がいるだけなら我慢したほうがいいかもしれません。

しかし「職場いじめがある」「職場で孤立させられ、業務に支障が出ている」といったときは自分の努力ではどうしようもないことのほうが多いです。

人間関係でストレスが溜まると精神的に疲れてしまい、仕事だけでなく日常生活に影響が出ることもあります。日常生活を犠牲にしてまで、会社に留まる必要はありません。

仕事を辞めないほうがいいケース

仕事を辞めたいと考えていても、実際には辞めないほうがいいケースもあります。

ここでは、辞めないほうがいいケースを3つ解説しています。思い当たることがあるなら、
一度、冷静に考え直してみてもいいかもしれません。

仕事を辞めないほうがいいケース

  • 辞めたい理由より辞めたくない理由が多い場合
  • 辞めたい理由が自分で改善できそうな場合
  • 仕事にやりがいを感じている場合

辞めたい理由より辞めたくない理由が多い場合

仕事を「辞めたい理由」と「辞めたくない理由」を列挙したときに、「辞めたくない理由」のほうが多いのであれば、退職することを考え直してみてもいいかもしれません。

なぜなら、現在、嫌な仕事が重なり、感情的に辞めたいと感じている可能性があるからです。

仕事を辞めることは、人生の中の大きな決断になります。後悔が少ないように、冷静に物事を判断することが重要です。

辞めたい理由が自分で改善できそうな場合

辞めたい理由が自分で改善できそうな場合も、仕事を辞めない方がいいケースに当てはまります。例えば、「仕事量が多い」ことが問題であれば、振られる仕事を思い切って断ってみましょう。

今後のキャリアを考えると断りづらいと思う人もいるかもしれませんが、できないことを無理に引き受けてミスが増える方が評価に影響します。

相手に配慮しながら、思いを伝えることで辞めたい理由が改善できる可能性があります。

仕事にやりがいを感じている場合

あなたが今の仕事にやりがいを感じているのであれば、仕事を辞めないほうが良いでしょう。例えば、辞めたい理由がミスが多いなど業務上の失敗であれば、割り切ることも大切です。まだ経験が足りておらず、数を重ねることで、改善する可能性があるからです。

そういった場合には、一定の期間努力をし、それから仕事を辞めるか判断しても遅くはないでしょう。

仕事辞めたい診断であなたの辞めたい度を測ろう

仕事辞めたい診断であなたの辞めたい度を測ろう
辞めたほうがいい判断基準を踏まえて、ここではあなたの「仕事辞めたい度」を診断したいと思います。YES/NOで回答してみましょう。(以下15問)

回答
①     寝ても疲れが取れない YES/NO
②     寝つきが悪い YES/NO
③     朝起きるのが辛い YES/NO
④     休日に何もやる気が起きない YES/NO
⑤     休日に仕事のことを考えてしまう YES/NO
⑥     仕事に集中できない YES/NO
⑦     仕事中に別の事を考えてしまう YES/NO
⑧     仕事を投げ出したくなる時がある YES/NO
⑨     職場の人間関係に悩みがある YES/NO
⑩     通勤距離や通勤時間に関わらず、職場が遠いと感じる YES/NO
⑪     仕事内容に不満がある YES/NO
⑫     業務量が多い YES/NO
⑬     最近仕事に充実感を感じない YES/NO
⑭     給料や待遇面に不満がある YES/NO
⑮     職場でパワハラなどハラスメント行為がある YES/NO

YESが9以上…すぐに退職すべき!これ以上続けるのは危険です。YESが5~8個…かなり心身にダメージがあります。退職を検討しましょう。YESが1~4個…疲れています。もし自分に合った求人を見つけたら、チャレンジしてもいいかもしれません。

「仕事辞める」と決意したら!知っておきたい円満退職のポイント

「仕事辞める」と決意したら!知っておきたい円満退職のポイント
仕事を辞めるときは円満退職が基本です。「立つ鳥跡を濁さず」といわれるように、どんなに嫌な思いをした会社であっても、退職日までなるべく穏やかに過ごせるようにしましょう。

円満退職するためには、知っておきたいポイントが3つあります。

「仕事辞める」と決意したら!知っておきたい円満退職のポイント
  • 上司に「退職の意思」を1か月前に伝える
  • 会社を辞める理由は前向きな内容を伝える
  • 業務は退職の日までしっかり行う

ポイント① 上司に「退職の意思」を1か月前に伝える

民法第627条には「退職を申し出たら2週間で退職できる」と明示されているように、最短2週間で退職は可能です。しかし法律には「円満退職できる」とは書いてありません。

退職をするためには引き継ぎや退職の手続きなど退職日までにやることがたくさんあり、2週間では到底収まりきらないはずです。

一方たいていの会社の就業規則には、「退職は1~2ヶ月前に申し出る」ように記載されています。就業規則には引き継ぎなどの時間を考慮した期間が設定されています。円満退職するためには、「就業規則にのっとった申し出のタイミング」で上司に退職を伝えるようにしましょう。

ポイント② 会社を辞める理由は前向きな内容を伝える

退職希望のIさんIさん

長時間労働なんてやってられません!

退職希望のTさんTさん

業績不振が不安なので会社辞めます

本音は会社への不平不満だとしても、わざわざ正直に伝える必要はありません。会社にとってマイナスな内容を伝えると心象を悪くしてしまい、退職の話し合いが難航したり退職日まで嫌がらせを受けたりということが考えられます。

退職の理由はあくまで前向きに、「キャリアアップ」「大学に行きなおす」「独立する」といった内容を伝えるようにしましょう。

ポイント③ 業務は退職の日までしっかり行う

退職の日まで必要があれば引き継ぎを行うことはもちろんですが、最後の日までしっかり業務に取り組み会社に尽くす姿勢を見せましょう。

たくさんの業務を抱えている人を手伝ったり、備品や書類の整理を積極的に行ったりすると、お世話になった職場や同僚への感謝の気持ちが伝わるはずです。

仕事を辞める際に引き止められた時の対処方法

仕事を辞めると決め、上司に相談し引き止められたときには、どのように対応したらよいのでしょうか。
ここでは、そのようなときの対処方法を3つ解説します。

基本的には退職の意志が固いことを伝えるべき

退職する意思が固いことをしっかりと伝えるようにしましょう。

引き止められるということは、あなたの仕事ぶりが認められている証拠でもあります。あなたの気持ちと会社への感謝の気持ちをもって誠実に対応し、お互い納得した上で退職できるのが、円満な方法です。

話し合いの中で、何を言われても退職の意思が変わらないということをしっかりと伝えることが大切です。

円満な退職のためには退職時期は検討しよう

退職は労働者の権利ですが、会社の事情を考慮することで、円満な退職ができる可能性が高くなります。どうしても難しい場合を除いて、退職時期は調整するようにしましょう。

会社の忙しい時期に退職することで、迷惑をかけてしまう場合があります。
自分の意思を通すことも重要ですが、考慮できるところは柔軟に対応することで、円満に退職しやすくなります。

条件の交渉によっては辞めない選択肢も

条件交渉で辞めたい理由が改善できるのであれば、退職しないというのも1つの選択です。
給料の改定や他部署への移動など待遇の改善が望めるのであれば、今の仕事を続けてもいいかもしれません。

ただ、中には口約束で止まり、実際には改善されないケースもあるので、条件交渉を受けた場合は慎重に判断するようにしましょう。

自分で退職を言いづらいときは退職代行を利用しましょう

自分で退職を言いづらいときは退職代行を利用しましょう

退職希望のAさんAさん

会社に行くのがツライ

退職希望のBさんBさん

引き止められた時に断る自信がない

自分で退職を言いづらいときは退職代行に依頼しましょう。退職代行に依頼すれば会社と直接やりとりすることなく、スムーズに退職することができます。

退職代行のメリット
  1. 会社に行かなくても退職できる
  2. 即日退職可能
  3. 上司に会わなくても退職できる
  4. 未払給与や退職金の交渉ができる
  5. 有給休取得の交渉ができる

ただし退職代行は運営元別に「弁護士」「労働組合」「民間企業」の3種類あり、民間企業は退職に関する交渉ができません。

未払給与や退職金、有給休暇など交渉してほしいことがある場合は、「弁護士」か「労働組合」の退職代行業者に依頼するようにしましょう。

仕事辞めたいは甘えじゃない!その理由を辞めるべき判断基準と併せてご紹介 まとめ

仕事辞めたいは甘えじゃない!その理由を辞めるべき判断基準と併せてご紹介 まとめ
「会社を辞めたい」は理由によっては周囲から「甘え」と思われることもあります。しかし人の感覚や価値観は様々なので、本気で辞めたいのであればどんな理由であれ「甘え」ではありません。

退職の意志が固まったら、なるべく早く退職の申し出をして円満退職できるようにしましょう。もし自分で退職が言いづらいのであれば、退職代行を利用しましょう。退職代行なら退職の意志を伝えるだけでなく、有給取得や未払い給与の交渉など自分の希望通りの退職をすることができます。

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