退職した人の体験談の中でも今回は特に試用期間中に辞めた人たちに対象を絞って体験談をピックアップしました。
試用期間に辞めたという話は友人との会話の中でもあまり話題に上がらないので情報が少ないように思います。
今まさに試用期間中だけど退職したいと思い始めてる方に向けてこの記事を書きました。
試用期間中に辞めることのメリットとデメリットを実際の退職を経験した人たちのエピソードと合わせてお伝えしていこうと思います。
この記事を最後まで読めば、試用期間中に退職することは可能なんだ!と存分に理解できる内容になっているのでお付き合い頂けたらと思います。
- 試用期間中に会社を辞める事は全く問題ない
- 試用期間中に会社を辞めれば引継ぎが少なく済む
- 試用期間中に退職したい人は、退職代行業者を使うと即日辞められる
- 退職代行を使って会社を辞めるまでの流れを知りたい方は、下記動画も併せてご覧ください。
この記事を書いているのはブラック企業の花屋で勤務経験ありのアラサー会社員です。
オイトマスタッフ
オイトマスタッフ
試用期間中に退職してもいいの?
Aさん
Bさん
試用期間の途中で退職を申し出ることは果たしていいのかどうか、迷いますよね。
結論から申し上げますと試用期間中の退職はOKです。問題ありません。理由は法律で許されているからです。
労働者はいつでも退職を申し出ることが出来ます。法律に守られてると思うと少し安心しますよね。
(※契約期間が決まっている契約社員の方などは別途弁護士への相談が必要な場合もあります)
試用期間とは?定義を再確認
Bさん
試用期間とは採用した企業側と、採用された労働者側とのお見合い期間と言えます。
企業側はその人物に業務の適正があるか、勤務態度はどうか、周囲の人間関係と上手くやっていけるかどうかを見ています。
働く側は職場のリアルな雰囲気に自分は馴染めそうか、労働条件は採用前に提示されたものと相違がないかをなど、今後自分が働き続けられるのかを確かめる重要な期間と言えます。
期間の長さとしては大体3カ月から6カ月が多く、長くても1年未満のことが多いようです。
試用期間中の退職自体には問題はない
Aさん
オイトマスタッフ
理由は以下の法律に明記されています。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
簡単に言うと、いつでも退職を申し出ることができる。そして2週間後には辞められる。ということです。
(雇用期間の定めがない場合)
2週間と書いてはありますが、その間の出社の義務などは明記されていませんので会社に行かなければならない訳でもありません。
会社が独自に定めた就業規則には「1カ月前に退職を申し出なければならない。」などと書かれている場合もありますが、法律と就業規則の内容に相違がある部分は法律の方が優先されます。
試用期間中に退職した実際の体験談7選を紹介
試用期間に辞めるのは可能であるというのは分かったけれど、実際問題ここからが難関です。
上司に面と向かって退職を申し出るのには少なからず勇気が必要です。試用期間中という事もあって、仕事を教えてくれている教育係の人の顔が浮かんで申し訳ないと思ったりしますよね。
職場が人手不足の場合は、試用期間にも関わらず即戦力として扱われたくさんの仕事を任されることもあると思います。
そんな中で辞めると、自分の穴を埋めるために今働いてる人たちが苦労するのが目に見えてるパターンもあるかもしれません。
そもそも、辞めたくなる職場というのは退職を言い出しにくい雰囲気であることが多いです。
そんな中でも、実際に試用期間中の退職を成功させた方の体験談をピックアップして参りました。少しでも参考になれば嬉しいです。
試用期間中に退職した体験談①:スキルが身につかないと感じ、2週間で退職
会社を辞めた。2週間しか働いていないけど、ここでは知識もスキルもゼロなのが目に見えていた。身内も友人も反対してきたけど、それでも1人で決断した。不安に襲われながらも『絶対に成功する』と心に誓い、転職を決意した。それで僕は変われた。決意してよかった。
引用 Twitter
この職場で働き続けても、他で通用スキルが身につかないと判断したら迷わず退職したほうが賢明かもしれません。大事な人生の時間を無駄にしたくはありませんからね。
試用期間中に退職した体験談②:工場工場勤務からエンジニアに転職し、2ヶ月で退職
製造業界で働く事に嫌気がさしたので、ITエンジニア、画像処理、画像解析エンジニアに転身した。こっちの業界も激務で長時間残業当たり前だった。 2カ月は耐えたけど続けられないと思って退社した。メンタルが辛いので次はホワイトなところで働きたい。
引用 Twitter
業種を変えたとしても労働環境が悪い職場ではやはり続けるのが辛いですよね。こんなことが何度も続いてしまうと精神的にも参ってしまいそうです。
転職サポートなどを使ってホワイト企業を斡旋してもらった方がいいかもしれませんね。
試用期間中に退職した体験談③:面接時の内容とかけ離れた待遇だったので1週間で退職
転職して1週間の妻が
・面接で聞いていた業務内容と違う
・定時退社できると聞いていたが、毎日2時間の残業(残業代無し)で悩んでいた😥
転職してすぐだし、他にアテはないけど、思い切って辞めたみたい。顔が晴れ晴れしてよかった。
引用 Twitter
相談できるパートナーがいるのは心強いですね。
転職してから日が浅くとも、傷が深くなる前にすぐ退職をしたのは、ご家族も安心されたことと思います。
試用期間中に退職した体験談④:長時間の重労働で限界を感じ退職
2012年に辞めた人です。 長時間労働に残業代未払いを「当然」とする遵法精神の欠如には、司法試験合格者として唖然としました。 しかも、総合職に大量のコピーやホチキス留めをやらせるなど、リソースの使い方も間違っています。 これで基本給が手取り20万円以下。アホらしくて辞めるのは当然です。
引用 Twitter
自分が受けている扱いが見合っていない。おまけに長時間労働、残業代未払い。法律に精通していれば堂々と退職を切り出せるのかもしれません。
試用期間中に退職した体験談⑤:自分の能力のなさを感じ、2週間で退職
新卒で入った会社。ろくに働けずキャリアなんぞ作れないまま辞めたし私の能力不足だった、頑張れなかったと今も思っているんだけど、その話をすると旦那がいや新卒で何も知らない人になんのフォローもないのはひどい、ブラックすぎだよとフォローしてくれるので少し救われる
引用 Twitter
退職後も自分を責めてしまう人は少なくないかもしれません。ですが入ったばかりの新入社員が適切なサポートを受けられずに自信を失ってしまう会社は正直いい会社とは言えません。
そんな会社で働き続けるよりも研修体制がしっかりと整った会社で仕事をスタートさせたいですよね。
試用期間中に退職した体験談⑥:職場環境が最悪で居心地が嫌になり退職
看護師として入社してすぐ職場の雰囲気が最悪な事に気付いた。職員同士で派閥抗争があり、それに巻き込まれて板挟みにり、精神的にキツくてすぐ辞めた。今の病院は職員同士の雰囲気も良く続けられそう。職場の雰囲気ほんと大事。
引用 Twitter
職場にはそれぞれ流れる雰囲気、風土があると思います。雰囲気が悪い、ギスギスしていると察知したら、なるべく速やかに退職をしましょう。
新しく入社したあなたが職場の雰囲気を変えられる可能性は極めて低いです。
試用期間中に退職した体験談⑦:パワハラに耐えられなくなり退職
当たりが強い、トイレ行けない、水分補給できない。パワハラのため辞めるというと態度を変えてめちゃくちゃ優しくなる→辞める意思は変わらないと言うと最後またちょっと当たりが強くなる→辞めた!!解放!!!!!!
引用 Twitter
パワハラが常態化している職場は残念ながら、あります。辞めたいと告げたら急に態度を変えてくる職場は特に要注意です。
会社や仕事が合わなくて試用期間で退職したいと思う原因
①入社前の説明と話が違う
面接ではとても耳障りの良い言葉をたくさん並べられて、入社したはいいものの、実際は全く違かったという事はよく聞きます。
『仕事内容や勤務地・勤務時間、給与や待遇』が当初聞いていたものと明らかに違う場合、会社との信頼関係が築けなくなると思います。入ったばかりだと、声を上げられずになぁなぁにされかねませんが、疑問点や違和感は早めに解決しましょう。
戸惑いを抱えたまま働き続けるのは精神的にもかなりキツいですし、長く続けられる可能性は低いです。職場に聞きやすい人がいる場合は実際の所どんな感じなのか、さり気なく調査した方がいいでしょう。
②社風が合わない
入ってみてから。会社の雰囲気と自分が合わないと感じるのは早い方は初日で気付くかと思います。
例えば毎朝、社訓を大声で言わされたり、モチベーションの高い人たちが意識高く働いていてついて行けなかったり。会社の風土が自分と合わないと、無理して働くことになります。
自分もその社風に合わせられるならいいですが、もし馴染めないと思うのなら早めに退職を申し出ましょう。直接言い出しづらいのであれば退職代行を使うのも手だともいます。
③自分のスキルが不足している
仕事をし始めて任される仕事が自分のレベルに合っていない。採用時には分からなかったギャップに入社してから気付くこともありますよね。
自分の実力が足りないパターンでも、先輩や上司などが手厚くサポートしてくれるなら少しずつスキルを身に着けながら働けるかもしれません。
ですが、業務に支障が出るレベルでスキルが不足しているのなら一度退職し、スクールや独学でスキルを身に着けてから再チャレンジするのがいいと言えるでしょう。
④人間関係が最悪
職場での悩みのほとんどは人間関係の悩みであると言うのは有名な話です。今では完全在宅のリモートでできる求人なども増えてきているので
人間関係のストレスに自分は弱いなと自覚がある方は、リモートで出来る職種に転職するもおすすめです。
あまりに人間関係が悪く、退職も言い出しにくいのであれば、本人の代わりに退職の連絡をしてくれる退職代行を使うのも検討してみましょう。
その際は弁護士か労働組合が運営している代行会社をお勧めします。理由は弁護士と労働組合は会社との「交渉権」を持っているからです。
退職日や未払い給与、有休などに関しても会社との交渉してもらえる代行会社を選ぶのが安心ですね。
試用期間に退職するメリット・デメリットを紹介
試用期間中に退職するメリット
Aさん
試用期間中に退職するメリットは意外にもたくさんあります。
早々に辞めてしまうと周りの人から根性がないと言われてしまいそうですが、中途半端に続けるよりも早めに手を打つことで自分も、そして相手側も次に進めます。
また、社会保険に加入する前の退職であれば職歴が残りません。もし、勤務先が自分に合わないと気付いたなら心の声を無視せず、早めに決断した方が転職にも有利です。
退職の決意が出来ず、二の足を踏んでいる方の背中を少しでも押せたらいいなと思い、以下にメリットを3つ挙げました。
- ストレスから解放される
- 時間を有効的に活用できる
- 引継ぎも少ない
メリット①ストレスから解放される
Bさん
心の中に辞めたいという気持ちが浮かんでからは憂鬱な日々が続きますよね。
月曜日はブルーマンディと呼ばれています。休み明け、仕事に行くのが憂鬱な人が多くいることでそう呼ばれているそうです。
働き続けてしまうと、ストレスが溜まり、人の判断能力を下げてしまいます。正常な判断ができるうちに決意を固めてさっさと退職してしまいましょう。
退職をすれば、その瞬間から抱えていたストレスとサヨナラできます。長期休暇が取れなかった人でも、退職してしまえばリフレッシュのための旅行などに時間を取ることが出来るようになります。
気分転換をし、ストレスから解放された時にこそ、新しい転職のアイデアや、やる気が戻ってくることでしょう。
メリット②時間を有効的に活用できる
Aさん
会社と家の往復だけになっていたり、毎日残業で複雑な職場の人間関係に疲れてはいませんか?日々を惰性で過ごしていくのは時間がもったいないですし、そんな生活を続けていたら身体まで壊してしまうかもしれません。
これからの人生で一番若いのは今この瞬間の自分です。若いうちの一日、一年はとても貴重です。転職するのも若いうちに実行した方が成功率も上がります。
思い切って退職すれば次の瞬間から自由な時間を持てます。嫌な仕事に時間を取られるよりも、退職をし、空いた時間で建設的なことに時間を使いましょう。
今一度、自分の適正や本来やりたかったことを考えたり、理想のライフスタイルなどを見つめなす時間を作れば、これから先の人生を充実させる第一歩目となることでしょう。
メリット③引継ぎも少ない
Cさん
退職する際に忘れてはいけないのが業務の引継ぎです。あなたが辞めた後、業務に支障が出ないよう、最低限の引継ぎは必要です。
ただ、仕事を長く続けるほど任されることも必然的に多くなります。早ければ2~3カ月で一つのポジションを任されることもあるでしょう。
自分にしかわからない職務内容が多くなってから辞めるとなると、引継ぎの作業に時間がかかり、退職する意欲が削がれる原因にもなり得ます。
もしあなたが試用期間中に退職を考えているのであれば、引継ぎが少なく済むので比較的楽に退職できるかもしれません。それに、会社側としてもダメージが少なく済むことと思います。
退職を言い出すことは気が引けるかもしれませんが、退職するならなるべく早い方がいいと言えるでしょう。
試用期間中に退職するデメリット
Aさん
ここまで読み進めて頂いて、気になってくるのはデメリットですね。試用期間中に辞めることのデメリットが、あらかじめ分かっていれば対処できるかもしれません。
なるべく不安のないように退職の結果どんな影響があるのか、どんな印象を持たれる可能性があるのかをお伝えします。
デメリット①職歴に残るため転職時に説明が必要
デメリットを唯一上げるとすれば職歴に残るという点ではないでしょうか。
短期間の転職ともなると次の会社の面接で突っ込まれることもあり得ますし、いい印象を持たれないかもしれません。
ただ、短期間の退職をする人の中にはやむを得ない理由の方もたくさんいます。
体調不良や、介護、家族の転勤などの理由で短期間の転職をせざるを得ない方もいるので、一概に転職に不利になるとは言えないでしょう。
もし次の職場への面接が不安な場合は、自分なりの将来のビジョンをしっかり作っていくのが大事になってきます。
自分の目標や今後の展望などを伝え、それを実現するために転職しましたと、堂々と伝えれば行動力があり決断力のあるひとだと好印象を持ってもらえるかもしれません。
そのために大切なのは退職することに引け目を感じずに、すっぱりと気持ちを切り替え前向きに転職活動に励むことです。
退職する際に会社と揉めたくない場合は、退職代行というサービスを使うのも手です。
個人と会社が一対一で話すとなると、どうしても立場が弱く交渉もしにくいですが、退職代行、特に弁護士や労働組合が運営しているサービスを使えばスムーズに退職を叶えられることが出来ます。
会社とのやり取りに不安がある方はぜひとも退職代行サービスの利用を検討してみましょう。
試用期間中に退職した人の体験談まとめ
今回は試用期間中に退職をした方7名の体験談をご紹介しました。
大体の方は辞めた後にすっきりして、気持ちが解放されているような印象を受けました。
働き方改革を国が打ち出してから少しずつホワイトな会社が増えてるとは聞きますが、まだまだ劣悪な環境で働かせる会社が多いのもまた事実です。
こればかりは、求人情報や数回の面接では見極められないかもしれないので、もしハズレくじのような会社を引いてしまったら即座に退職を検討しましょう。
貴重な人生の時間を、憂鬱な気分のまま過ごすのはもったいないです。自分一人の力でちゃんと退職を遂行できるのか不安な方は退職サービスという後ろ盾を用意してから退職を実行するのがおすすめです。
一日も早く憂鬱な日々から解放される方が増えればいいと願うばかりです。