仕事を辞めるか辞めないかを決めるのは、人生に関わる大きな決断です。しかしいくら悩んでも結論が出ず、辛い日々を送っていませんか?
今回は「仕事を辞めると決めたら楽になった」人達の声からわかる、楽になる理由や退職するポイントなどを詳しく解説していきます。
最後まで読めば、きっと退職の決意が固まるはずです。
- 仕事を辞めると決めたら今の仕事がどうでもよくなった!
- 仕事を辞めるべきかの判断基準は3つ
- 退職の意志を伝えるときは、引き止めに揺らがない強い気持ちが大切
- 退職代行を利用すれば、依頼した日から職場から解放される
【驚愕】仕事を辞めたいと思っている人の割合は約4割!
現在仕事を辞めたいと考えている人の中には、周囲に退職する人がおらず「職場を辞めにくい」と感じている人も多いのではないでしょうか?ところが仕事を辞めたい・転職したいと考えている人は意外と多いことがわかっています。
2021年4月5日に日本労働調査組合が発表したアンケート調査の結果によると、「退職・転職の意向あり」と回答したのは35.8%ということがわかりました。
つまり職場の約4割の人が、職場を辞めたいと思っていることになります。
仕事を辞めると決めたら楽になった理由
仕事を辞めると決めると、「気持ちが楽になった!」「解放された」とおっしゃる方がほとんどです。ここでは仕事を辞めた人からよく聞かれる、4つの楽になった理由をご紹介します。
現在の仕事に対して「どうでもいい」と思えるようになる
職場を辞めたいと考える理由のトップには、職場の人間関係が挙げられます。ではなぜ人間関係に悩むのでしょうか?それは自分が「働き続けなくてはいけない職場」で起こっている問題だからです。
自分が居続ける職場では業務に支障をきたさないように、苦手な人とも良好な人間関係を築く努力をしなくてはいけません。人間関係に気を使うと精神的にとても疲れてしまうでしょう。
ところが仕事を辞めることが決めると、「どうせいなくなる職場だから」と割り切れるようになります。そのため職場の人間関係がどんなに悪くなろうがどうでもよくなり、気持ちが軽くなるはずです。
窮屈な環境から出られる解放感がある
職場に所属していると、毎日決まった時間に出社して与えられた業務をこなさなくてはいけません。当たり前のことではありますが、仕事をしている間は時間や業務に縛られています。
そのような束縛された状況を「辞める」と決めたら、辞めた後のことを想像して解放された気持ちになる人も多いようです。
退職した後には完全な自由が待っています。朝早く起きる必要もなければ、通勤のために満員電車に乗る必要もありません。また残業でプライベートの予定を諦めることもないのです。
有給を心置きなく消化できる
本来有給取得は「労働者の権利」なので、有給があればいつでも自由に使うことができます。しかし忙しい職場だと「休むなんてずるい」「空気読めてない」と職場の人から思われるのを気にする人も多いでしょう。
また「自分だけ休むのは申し訳ない」と感じてしまって、特別な事情でもないと有給を使いにくいですよね。
しかし職場を辞めることを決めると「どうせ自分は職場からいなくなるんだから」と吹っ切れるので、周囲の人にどう思われようが気にならなくなります。
むしろ「使えるものは使わないと損」という気持ちが強くなり、有給が心置きなく使えるようになるでしょう。
新たな環境への希望が出てくる
「職場を辞める」と決めると、職場から自由になれる解放感が溢れてきます。また今の職場で残された時間をどう過ごすかよりも、「次はなにをしようか」と考えるようになります。
新たな環境に行くのは不安もあるでしょう。しかし業界や働き方、待遇などを見直して今よりずっと自分に合った方向に進むことができるはずです。
想像しただけで希望が大きく膨らんでいきますよね。ただし自分の能力に見合わず希望ばかりが大きいと、転職はハードルがどんどん高くなります。
理想や夢は大切ですが、自分の強みなどをしっかり自己分析したうえで転職活動をしましょう。
仕事を辞めるべきかの判断基準
退職したいと思う理由は人それぞれです。それに日本の憲法は「退職の自由」を認めているので、どんな理由であっても仕事を辞めて問題ありません。
しかし実際に職場を辞めると給料が無くなり経済的に不安定になる可能性があるので、軽い気持ちで決断することは難しいです。せめて何か判断基準になることを知っておきたいですよね。
3つの判断基準をご紹介しますので。ご自身の状況と比較してみてください。
仕事で抱えている不満は自力での解消が可能か
一つ目の判断基準は「仕事で抱えている不満は自力で解消できるかどうか」です。例えば「自分の能力が低くて、仕事についていけない」という不満を抱えていたとします。
この問題の場合休みの日に勉強したり仕事のできる人のやり方を真似したりするなど、自分の努力次第で解決可能です。
しかし「どんなに頑張っても正当な評価を得られない」や「違法な長時間労働が当たり前になっている」など職場組織そのものに問題がある場合、自分の力で改善することは不可能といえます。
自力で改善が不可能な問題は、その職場から逃げる以外に解消する方法がありません。
働き続けた結果心身に影響は出ないか
どんな職場も繁忙期があるので、一時的に忙しい日が続くことがあります。しかし慢性的な人手不足の職場の場合、時期に関係なく忙しいため個々の負担が非常に大きいです。
このような職場で無理に仕事を続けていると体だけでなく心にも疲労が溜まっていきます。
- 頭痛・肩こりがひどい
- 腹痛
- 食欲がない
- 疲れているのに眠れない
- 気分が落ち込んでいる
- これは使用例です
- やる気が起きない
- 突然泣けてくる
- 急に不安になる
- 落ち着かない
上記のような症状がずっと2週間以上続いている場合、体の疲れではなくうつ病の兆候の可能性があるので診療科の受診をおすすめします。
そして一日も早くストレスの原因から離れて、心身の回復に努めましょう。
退職・転職によって抱える悩みは解消されるのか
退職・転職によって悩みが解消されるかどうかも大切な判断基準です。例えば以下のようなことで悩んでいませんか。
- 仕事の責任を負いたくない
- ミスで怒られたくない
仕事をする以上、新人も先輩も関係なく責任をもって仕事に取り組むのは当然です。責任はどんな業界や業種でもつきまとうことなので、今の仕事を辞めて転職したところで悩みは解消されません。
またどんなに優秀な人でもミスをして、上司や顧客から怒られることはあり得ます。「社会人として当たり前のこと」を理由に職場を辞めても、また同じ理由で次の職場を辞めることになります。
職場を辞めるよりも、「どのように仕事をすれば仕事がうまくいくのか」周囲の人に相談することをおすすめします。
仕事を辞めると決めた際に注意したいこと
仕事を辞めるときは、どんな職場でもトラブルなく安全に退職したいものです。仕事を辞めると決めた際に注意していただきたい点が5つあります。
養う家族がいる場合、仕事を辞めるのは個人の問題ではありません。また退職の手続きを知っておかないと、退職後に問題が発生する場合があります。
家族と相談して本当に辞めるか決める
自分はもう仕事を辞めて楽になりたいと考えていても、家族に反対されると退職できなくなることがあります。
仕事を辞めてしまうと収入が途絶えてしまう不安や、今以上にいい企業に再就職できないのではないかという心配があるからです。
また職場に退職を伝えた後に家族に報告すると、離婚などのトラブルに発展するケースもあります。職場に退職を伝える前に、家族には「今自分が職場で置かれている状況」や「今後どうしていくつもりなのか」を具体的に説明しましょう。
あなたが辛い状況を理解できれば、家族も無理に仕事の継続を強要しないはずです。
転職先が決まるまでは仕事を続ける
仕事を辞めると失業手当が受け取れますが、通常受け取れるのは退職してから2ヶ月以上後のことです。しかも失業手当は今までの月収の6割程度なので、安定した生活をするためには転職先が決まるまで仕事を続けましょう。
「仕事を続けていたら、転職活動の時間なんてないのでは?」と不安になる人もいるでしょう。仕事が忙しくて求人を探す余裕のない場合は、転職エージェントの利用もおすすめです。
転職エージェントは、利用者の業界や待遇などの希望をヒアリングし、マッチした求人を探してくれます。また面接対策を行ってくれるので、他の人に比べて採用の確率を上げられるでしょう。
退職の意志は退職希望日の2週間前までに伝える
退職の意志は、どんなに遅くとも退職希望日の2週間前までに伝えましょう。2週間前というのは、法律で定められた期日です。
また2週間の間有給を使えれば、実質即日退職することもできます。ただし職場にはそれぞれ就業規則があり、退職を伝えるタイミングについての規定があります。
もちろん法律上では2週間前で問題ありませんが、その間に全ての引き継ぎをしたり有給を取ったりするのは難しいでしょう。
円満退職を目指すなら「職場のルール」にのっとったタイミングで伝えるのがベストです。
退職後に必要となる手続きを確認しておく
退職後には社会保険や年金の切り替え、失業手当の受給申請手続きをする必要があります。退職後にすぐに転職する場合に失業手当は必要なく、そのほかの手続きは新しい職場が行ってくれます。
しかし転職先が決まっていない場合や決まっていても初出勤まで日にちがあるときは、自分で全ての手続きを行わなくてはいけません。
特に国民健康保険と国民年金は「失業してから2週間以内」と切り替え期間が短いので、退職した後にすぐに動く必要があります。
手続きをせずに放っておくと後から罰金を払わなくてはいけなくなることもあるので、ご注意ください。
どうせ辞めるからといってバックレはNG
どんな形であっても退職するときには職場に「退職の意志」を伝えなくてはいけません。つまり退職の意志を伝えないバックレは退職をしたことにはならず、「無断欠勤続けている」状態になります。
無断欠勤を続けて会社を辞めると、給料が減額されたり退職金がもらえなかったりする可能性があります。また無断欠勤で会社を辞めると、懲戒解雇になることもあり得ます。
懲戒解雇されるのは「会社の規定に従えない問題のある人間」のレッテルを貼られたのと同じことで、転職先の面接で退職理由を聞かれたら正直に答えなくてはいけません。
初めから問題があるとわかっている人を、会社は雇いたくないですよね。
仕事を辞めると決めた後スムーズに退職するためのポイント
仕事をスムーズに辞めるにはトラブルになりそうなことを予測し、あらかじめ準備しておくことが大切です。
重要なポイントさえ押さえておけば、退職は怖くありません。順番にご説明していきます。
業務の引き継ぎ資料を作成し始める
仕事を辞めると決めたら、まずは引き継ぎ資料の作成を始めましょう。引き継ぎ資料は2つの役目を果たしてくれます。
- 引き継ぎをするときに後任が理解しやすい
- やったことがない業務でも作業手順がわかる
退職を伝えても、後任がすぐに見つかるとは限りません。そんな時に引き継ぎ資料を用意しておけば、職場にいる人が一時的に業務を代行することも可能です。
お世話になった職場に迷惑をかけないために、できる限り丁寧な資料作りを心がけましょう。
退職希望日の1ヶ月以上前に上司へ伝えておく
退職するときは引き継ぎだけでなく、退職に向けて様々な手続きがあります。ある程度余裕を持った時間が必要なので、退職の意志は退職希望日の1ヶ月以上前に上司に伝えるようにしましょう。
というのも「退職を伝えるのは退職希望日の1ヶ月前」と決めている会社が多いからです。ただし会社によっては就業規則で2ヶ月前・3ヶ月前と規則を定めている場合もあります。
退職を決めたらまずは就業規則を見て、いつまでに伝えるべきなのか確認しましょう。
引き留められた際の対策を練っておく
退職の意志を伝えると、上司が引き止めてくる場合があります。もし引き止めにあっても、引き止めの条件に揺らがない強い気持ちを持ちましょう。
「給料アップを検討する」「職場の改善に努力する」など魅力的な条件を提示されるとつい乗ってしまいたくなりますが、会社に留まったところでその条件が実現する保証はありません。
また退職は相談するのではなく、「報告する」つもりで伝えることも大切です。相談してしまうと上司も「まだ残る意志がある」と勘違いして、引き止めようとします。
退職の引き留めが強い時は退職代行の利用も検討する
どんなに強い気持ちで退職を伝えても引き止めがあまりに強いと、話が平行線になり退職を認めてもらえないことがあります。
退職がうまくいかないときは、退職代行を利用するのも手段の一つです。退職代行ならば自分で退職を伝えずに辞めることができます。
また上司や会社と直接連絡を取る必要がないので、怒られたり引き止められたりするリスクがありません。さらに退職代行を利用すると、即日退職が可能です。
つまり「会社を辞める!」と決めたその日に仕事や人間関係の精神的負担から解放されます。
仕事を辞めると決めたら楽になるについてよくある質問
退職代行には、いつも様々な質問が寄せられています。その中でも「仕事を辞めて楽になりたい!」とお考えの方から多く尋ねられる3つの質問についてお答えしたいと思います。
退職を決意すると吹っ切れるのはなぜですか?
退職を決意した人が吹っ切れた表情をしているのは、「どうせ辞める職場なんだから、気にしないでおこう」と職場のことを割り切って見られるようになったからです。
辞める決意をするまで職場は今後働き続けていく場所だったので、苦手な人ともうまく付き合うなど、人間関係や職場環境を良好に保つ努力をしていたでしょう。
自分が去る職場の人間関係でトラブルがあろうが、職場環境が悪化しようが関係ないですよね。
仕事を辞める人が明るくなるのはなぜですか?
仕事を辞める人が明るい顔をしているのは、もう今いる職場に心がないからです。辞めることを決意すると「今度はどこで働こう」「会社を辞めたら何をしよう」など、将来に希望が見えてきます。
やりたい仕事や楽しいことを想像していると気持ちが明るくなるので、自然と態度や表情にも表れてくるのでしょう。
ただし希望があるのはいいことですが、希望条件を増やすほど転職のハードルは上がっていきます。必要な条件を見極めて、転職活動を成功させてください。
仕事を辞めると決めた人が行うべき準備とは?
仕事を辞めると決意したらすぐに取り掛かっていただきたいことが2つあります。
- 就業規則の確認
- 引き継ぎ資料の作成
就業規則には退職を伝えるタイミングや退職金のことなど、退職に関わる規定がたくさん記載されています。トラブルなく退職するために就業規則を確認し、会社のルールを知っておきましょう。
また引き継ぎ資料を作成しておけば、引き継ぎの時間があまり取れなくても資料が補ってくれます。万が一後任が見つからなかった場合でも、既存の人達が代理で業務を進めることも可能です。
【まとめ】仕事を辞めると決めたら楽になった!
仕事を辞めると決めたら楽になった理由や、仕事を辞めるべき判断基準などについてご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
すでに辞める決意が固まっても「退職が言い出しにくい」ときには、退職代行の利用を検討してください。