バイトを辞めたいのに辞めさせてもらいない場合、どうしたらいいのか分からず困ってしまいますよね。
「バックレで辞めてもいいの?」「働いた分のお給料はちゃんともらえるの?」
バイトをバックレようと思っても、その後問題にならないのかどうか気になるところです。バイトを辞めたいけれど、辞めさせてもらい場合どうしたらいいのか、対処法を詳しく解説していこうと思います。
後半では、よくあるQ & Aも紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてください。
バイトを辞めさせないことは法律的にどうなの?
Bさん
オイトマスタッフ
バイト先に退職を申し出ても、うやむやにされたり先延ばしにされたり。このようなことは果たして法律上問題はないのでしょうか?
結論から申し上げますと違法です。理由は法律では退職者はいつでも退職を申し出ることが出来、2週間後には退職が完了すると定められているからです。
第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
もし、バイト先の上司が退職を受け入れてくれなければ、退職届を渡しましょう。それでも受け取ってもらえない場合は労働基準局に相談をしたり、退職代行に依頼して確実に退職出来るように第三者に間に入って貰うのが良いかもしれません。
バイトを辞めさせてくれない理由にはどんなものがある?
Aさん
オイトマスタッフ
バイトに入るのは簡単だったりしますが、辞めるときは難航する場合が多いです。働いている側からすれば、なぜ引き留められるのか理由が分からないこともありますよね。
辞めたいと言っている人を引き留めて何が良いのか?色々考え始めてしまうと頭がこんがらがってしまいそうです。バイト先の上司の本音は何なのか?なぜバイトを辞めさせてくれないのか?考えうる理由を3つピックアップしました。ぜひご参考になさってください。
理由①:人手不足で辞められたら困るから
一番オーソドックスな理由は人手不足です。日本社会は少子高齢化がどんどん進んでいっているのはご存じかと思います。それはつまり、労働市場の中心とされる生産年齢人口(15歳以上65歳未満)が減っているということです。
コロナ禍になり、有効求人倍率が低下したので、一部の業界では一時的に人手不足が解消された職種もあるようですがほとんどの職種では人手不足が続いてることでしょう。
新しく人を雇いたいくらいなのに、今働いている従業員が辞めるのは阻止したい。というのが上司の正直なところかもしれません。
理由②:新しい人を雇い教育するのにお金がかかるから
バイトが一人辞めてしまったら、新しい人を雇って教育を一からしなければなりません。
採用するために求人サイトに募集を出したり、面接をするための時間を割く必要もあります。採用したら、研修中は指導役を用意し、シフトに人を多めに入れなければならなかったりと意外と時間とお金が必要になるのです。
そこまでのコストを払うより、今働いてくれているバイトを引き留めたほうがいいと考えてしまうのは分からなくもありませんね。ただ、それが辞めたい人の人生を捻じ曲げて良い理由にはなりませんが、、。
理由③:有能で仕事が出来るから辞めて欲しくない
最後の考えうる理由は、辞めようとしているバイトが有能だからです。何人かに1人はその仕事に向いていて、一人で二人分以上の働きをする人がいます。
単に仕事が出来るだけではなく、その人が人間関係の要になっていてバイト仲間をまとめ上げていたりすると、辞めてしまい大きな穴が開くのは上司としては避けたいと考える事でしょう。
また、新人教育が出来るようなベテランバイトともなると、現場ではとても重宝されていると思うのでなかなか辞めづらいことは覚悟した方が良いかもしれません。
バイトを辞めさせてくれづらい人TOP3
バイトを辞めたいと申し出た時、引き留められやすい人というのが明らかに存在します。バイトの人たちを束ねるマネージャー(上司)の立場から考えるとわかりやすいかもしれません。
代表的なバイトを辞めさせてくれづらい人TOP3をピックアップしましたので順番にご説明します。
TOP①フルでシフトに入っているフリーター
一番バイトを辞めないで欲しいと引き留められてしまうのは、フルでシフトに入っているフリーターの方です。フルでシフトに入っているので任されている業務も多く、その人が抜けてしまったらお店が回らなくなてしまうことも多いに考えられます。
バイトという雇用形態ですが実際の仕事量は正社員並みというかたも多いでしょう。もし正社員登用を進められていて、仕事を続けたいのであれば正社員になるのも手でしょう。どうしても辞めたいけど辞めさせてもらえないのであれば徐々にシフトを減らしていくのもいいかもしれません。
新人をしっかりと教育して自分の抜けた穴を補えるように成長させるのもありですが、そこまで時間をかけてまで辞めたい気持ちを抑えるのはストレスになるのでおすすめはしません。辞めたいと思ったら自分の気持ちを優先させてすっぱりと辞めてしまいましょう。
TOP②:仕事の出来るベテランバイト
二番目にバイトを辞めさせてもらいづらいのは仕事の出来るベテランバイトです。ベテランで昔から長くいるバイトは、過去から今に至るまで、移り変わりをしているので社員や上司からも頼りにされていることが多いと思います。
繁忙期も閑散期も経験しているので恐らく対応力もあり、上司からしたらとても重宝されているでしょう。「もし辞めても、いつでも戻ってきてね」という関係で辞めれれば、また戻りたいと思ったら戻れるのでいいかもしれません。
新人を出来るだけ教育してから退職を願い出れば、上司も感謝が上回ってスムーズに辞めさせてくれるかもしれませんね。
TOP③:高校生、大学生の学生バイト
意外かもしれませんが、高校生や大学生のバイトも重宝されています。理由は入れるシフトの時間帯がほぼ固定されている事。在学期間中は続けてくれるだろうという期待もあると思います。
学生バイトが多い職場だと、横のつながりが増え、バイト先の人たちで仲良くなりプライベートで遊ぶことも多いことでしょう。そうすると自分だけ辞めづらいと思ってしまったり、辞めようと思ってもバイト仲間に引き留められたりするかもしれません。
ですが、学生の本分は学業です。バイト先に辞める理由を聞かれたら「学業に専念するために辞めます」とい言えば上司も引き留めづらいことと思います。辞めたいときははっきりと辞める理由を伝えるようにしましょう。
なかなかバイトを辞めさせてくれない就業先3例
Kさん
オイトマスタッフ
バイト先によっては、いつも辞めようとする人を引き留めている。という会社もあるのではないでしょうか?本部、本社がそういう方針なのかもしれませんがもしかしたら、バイト先ならではの理由があるかもしれません。
そこで、なかなかバイトを辞めさせてくれない就業先でよくある例を3つピックアップしました。順番にご説明致します。
例①:慢性的に人手不足の会社
まず一番に、辞める人を引き留めがちなのは慢性的に人手不足の会社です。これは、入って間もないバイトでもわかるのではないでしょうか。慢性的に人手不足の会社はそもそもシフトを休みづらく、「休むなら代わりを探して」と条件を出されることが多いようです。
人の入れ替わりが激しい職場も要注意です。離職率が高い職場というのは大体問題が隠されています。人間関係が悪かったり、単純に仕事内容がきつかったり。
心優しい人だと、「自分が辞めてしまったらあとのメンバーが困ってしまう、、」と辞めると言い出しにくいかもしれません。ですが、人手不足は完全に会社側の問題です。辞めたい本人が気にすることではないのです。
もし自分から退職を言い出しづらいのであれば、退職代行サービスを利用するなどして、退職の連絡を第三者に依頼するのも手です。
例②:大きい会社ではなく個人経営のお店
筆者が実際に仕事をなかなか辞められなかったのは個人経営のお店でした。入ったばかりの時は人情味があって、プライベートなことも話せていい職場だなと思いました。
辞めようと思ってからはその人と人との距離の近さが仇となり、辞めると言い出しづらいのもありますし、辞めたいと言っても引き留められました。今までよくしてもらったのもあるけれど、辞めることで恩知らずと思われる雰囲気があることにぞっとしました。
そんな場合は退職理由をやむを得ない理由で伝えることをおすすめします。家族の介護、引っ越しなど。情に流されて辞めることを先延ばししてしまいがちなので、スパッと辞める為に、引き留めるにも引き留められない理由を伝えたほうがいいです。
例③:コンビニなど営業時間の長い職場
3つ目はコンビニなど、営業時間の長い職場です。コンビニのほかにもファミレスや、ファーストフード、カラオケ店など朝から夜まで営業している職場はたくさんあります。特に24時間営業の仕事は必要なバイトの数が圧倒的に違います。
お客さんの少ない夜間は暇かと思われるかもしれませんが、実は人のいない時間にする業務はたくさんあります。発注や品出し、清掃や補充。入ったばかりのバイトでは覚えるのに時間がかかる業務も多いため、夜間や早朝に入っているバイトは特に辞めづらいかもしれません。
なるべく早めに退職を相談して、代わりの新人を早めに雇ってもらえるように上に掛け合ってみましょう。
辞められないバイト先をバックレたら実際どうなる?
Tさん
オイトマスタッフ
どうしてもバイトを辞めさせてくれない。もうバックレちゃおうかなと考える方も中にはいるのではないでしょうか?実際バイトをバックレてしまったらどうなるのでしょうか。
まず、鬼電が来ます。休む連絡を入れていないとバイト先には迷惑をかけるのは確実ですが、連絡が取れないことで単純に心配されているのもあると思います。
最悪の場合、お店に損害を出してしまうほど大事な局面でバックレてしまうと「訴える」とお店側が言ってくるかもしれません。ただ、正社員ではなくバイトなので損害賠償を訴えられる可能性は極めて低いです。バックレたい気持ちは分かりますが、せめて休む連絡は入れましょう。
休んでそのまま仕事を辞めたくなってしまっても、正直に気持ちを話せば職場の上司も分かってくれる場合が多いでしょう。最後に辞める挨拶をしっかりすれば、後ろめたい気持ちをもたずに町を堂々と歩けるので、辞め際はしっかり伝えた方がいいかもしれませんね。
バイトを辞めさせてくれない時の対処法3つ
Aさん
オイトマスタッフ
どうしてもバイトを辞めさせてもらえない場合、どうしたらいいのでしょうか?取り合ってもらえない会社は実際多く存在しているようです。
日本は労働者の権利が比較的守られている国です。辞められないと悩んでいても対処方法がいくつかありますのでご参考になさってください。
対処法①:労働基準局に相談する
退職の申し出を上司が受け入れてくれない場合、可能であれば上司のその上の上司に退職を申し出てみましょう。直属の上司が退職させたくないだけで、会社自体は退職させてくれる気があるのであれば話が通ると思います。
どの上司に話をしても辞めさせてくれないのなら外部の第三者の力を借りましょう。無料で相談に行ける労働基準局がいいかもしれません。有給休暇や残業代未払いの問題も相談に乗ってくれると思います。
対処法②:法律違反だとはっきり伝えて退職届を出す
退職の申し出を断るのは法律違反の可能性が高いです。直接言えるのであればはっきりと伝えて、退職届を提出しましょう。もし、直接伝えるのが厳しいのであれば退職届を郵送しましょう。
退職日の2週間前までに退職届を内容証明郵便で受け取ってもらうよう手配しましょう。内容証明郵便で送ることで、相手は受け取らざるを得ない状態になります。直接退職の意思をいくら伝えても、証拠がありません。内容証明郵便で送れば、退職するという意志を伝えた証拠が作れるのでおすすめです。
対処法③:退職代行に依頼して確実に退職する
オイトマスタッフ
最終手段として、退職のプロに任せるという手があります。退職代行というサービスを利用すれば自分は一切会社とやり取りをせずに退職を完了させることが出来ます。
退職代行を使うメリットはいくつかありありますが、即日退社が可能なことや有休消化も自分の代わりに伝えてくれるので希望が通りやすいです。
料金は2万円前後かかることが多いですが、万が一退職に失敗した場合には全額返金保証を用意している代行会社もあります。無料相談を行っている代行サービスも多いので気になる方は気軽に問い合わせてみましょう。
バイトを辞めさせてもらえない場合によくある質問2つ
オイトマスタッフ
バイトを辞めようとしている時、疑問に思う事がいくつかあると思います。よくある質問の中から多い質問2つを取り上げてみました。
やはり、正しいことを知らないと堂々と職場の人と話せませんよね。法律のことを調べる癖をつけると、今後色んな場面で自分を助けてくれるのでおすすめです。
Q①:一カ月前に伝えたのに辞めさせてくれない場合はどうしたらいい?
Uさん
結論から申し上げますと、1カ月前に退職を伝えていれば、本来辞められるはずです。理由は「退職を申し出てから2週間たてば退職は完了する」と法律で定められているからです。
その2週間の出社義務はないので、仕事を休んでいても2週間後には退職が出来ているという訳です。もしバイト先が辞めさせてくれないのであれば、労働基準局に相談するか、退職代行に依頼しましょう。第三者に入ってもらうことによってすんなり辞められるケースは多いです。
Q②:契約期間が決まっているバイトは辞められますか?
バイトの場合は契約期間を定めていない事の方が多いですが、まれに契約期間を設定している会社もあります。その場合は契約期間いっぱいは仕事をするのが原則ではありますが、どうしてもやむを得ない理由がある場合は退職が可能になります。(親の介護や自身の病気など)
詳しいことが分からない場合は入社したときの契約書に目を通してみましょう。よく、損害賠償はされないか?と心配する方がいますが、滅多なことでは損害賠償にまで発展しません。
バックレるしかない?バイトを辞めさせてくれない時の対処法を徹底解説!まとめ
いかがでしたでしょうか。バイトでもなかなか辞めさせてくれないパターンもたくさんあることがお判りいただけたでしょうか?
人手不足の時代はこれからも続いていくことと思います。職場側も、引き留めたい気持ちは分かりますが、そこに合わせて自分の人生の時間を無駄にしてはもったいないです。
直接退職を申し出るのには勇気が要りますが、今は他の手段もたくさんあるとご説明しました。ご自身にあった方法で、理想の退職が叶いますよう心から願っております。