仕事をしている以上、全くストレスのない人というのはいないはずです。
Aさん
ストレスで「仕事を辞めたい!」というときは、自分の状況とストレスの度合いに合わせて解決していくことが大切です。もちろんそのなかには退職という選択肢もあります。
この記事ではいますぐ退職すべきなのかどうか判断基準や、仕事が辞めたいストレスが限界のときの解決法などを解説していきます。
- 仕事でストレスを感じた時にまずやるべきことは4つある
- 仕事でのストレスを受け続けると精神的病にかかりやすくなる
- 退職代行を使うと、依頼した翌日から会社に行かなくてOK!
- 仕事辞めたい診断であなたの辞めたい度を可視化しよう!
オイトマスタッフ
仕事辞めたい!ストレスを感じやすい人の3つの特徴
仕事からなにかしらのストレスを受けている人は少なくありません。しかし、「仕事を辞めたい!」というほど追い詰められている人は自分の性格でストレスを呼び寄せてしまっている可能性もあります。
具体的に説明していきますので自分自身にあてはまるところはないか、チェックしてみてください。
気を使いすぎる人
まず一番に挙げられるのが、職場で気を使い過ぎてしまう人です。職場ではいろんな人が働いているので、多少の気遣いは必要でしょう。しかし自分の仕事が終わっていないのに他の人を手伝ったり、自分のことは後回しにしてしまい業務がたまっていったり、ということはないでしょうか。
このタイプの人は誰かの役に立とうとすればするほど、自分を追い詰めていってしまいます。そのために自分でも気づかぬ間にストレスを抱え込んで、キャパオーバーになってしまうのです。
負けず嫌いな人
負けず嫌いもストレスを感じやすい性格の一つです。負けず嫌いは、「向上心」や「努力」、「頑張り」のエネルギー源なので、プラスの作用も大いにあります。しかし負けず嫌いな気持ちが強いと「劣等感」や「嫉妬心」が生まれて、自尊心を傷つけてしまうこともあるのです。
さらに負けず嫌いの裏側には、負けてしまったら「尊敬されなくなる」「自信がなくなる」「存在価値がなくなる」といった不安が潜んでいます。このような不安の中で日々過ごしていたら、強いストレスを感じ続けることになるでしょう。
責任感が強い人
人一倍責任感の強いのもストレスを感じやすいです。真面目で責任感が強い人には「完璧主義」「ルールを守りすぎる」「人を頼るのが苦手」という特徴があります。
真面目な人は失敗や妥協が許せないため、些細なミスでも大きなダメージを受けます。
またルールを守りすぎる傾向があるので、状況に応じた行動が苦手でスケジュールや約束通りに物事が運ばないとストレスを感じやすいです。
さらに責任感が強いと「自分のことは自分でやらないと人に迷惑がかかる」と考える人が多く、人をうまく頼れずに仕事を抱えてストレスを感じてしまいます。
本当に仕事を辞めたい?ストレスを感じた時にまずやるべき対処法
「働きたくない」「辛い」と感じる日々が続くと、真っ先に「転職」や「辞める」ことを考える人が多いのではないでしょうか。
しかし、仕事にストレスは付きもの。ストレスを感じるたびに辞めるのでは、それが癖付いてしまいます。では「辞めたい」と思ったとき、まずどのようなことをすれば良いのでしょうか。
ストレスを感じた際の対処法を4点説明していきます。
方法①普段とは違う環境に身を置いてみる
まずは、一番手軽にできる方法として、いつもと違う環境で過ごしてみましょう。
自分の部屋で仕事をしている方はリビングに移動する、週末に普段とは異なる場所へ行くなど、いつもとは違う状況を作り出しましょう。
仕事のストレスから距離を置き、頭をクリアにしましょう。「辛い」と感じていた仕事に対し、前向きな気持ちが生まれることもあります。
方法②大きな声で叫ぶ
至ってシンプルな方法ですが、大声を出すことも効果的です。
カラオケやフェスに行くことがストレス発散になるという方は多いのではないでしょうか。カラオケや車の中など、1人になれる場面で大声を出してストレスを発散しましょう。
「辞めたい」「辛い」といったネガティブな感情からとにかく離れるために、全力でその瞬間を楽しんでみてください。
方法③好きなものを好きなだけ食べる
自分へのご褒美として、美味しいものや普段我慢しているものを食べることも効果的です。
食は幸福感に関与するホルモン分泌にも影響し、ストレス発散につながります。しかし、偏った生活習慣や暴飲暴食は体に負担となるため、適度な摂取や日常的な運動を心がけながら上手に気分転換しましょう。
方法④軽い運動をしてみる
軽い運動も気分転換になります。アメリカの大学研究チームの動物実験では、運動により脳のストレスに対する反応が弱まり、不安を感じにくくなるという結果が発表されています。
ストレスと運動の関係は科学的に証明されつつあり、手軽にできるストレス発散方法といえるでしょう。
仕事を辞めたい!仕事を辞めた方がいいストレス限界の症状
溜まりに溜まったストレスに限界を感じている場合、必ず体のどこかに症状が出ています。
このような症状が出ているときは、仕事を辞めることを検討すべきです。
体重の急激な増減
体重の増減は要注意です。1カ月に2~3キロ程度ならば、気にする必要ありません。しかし食事は変わっていないのに、大幅な増減がある場合は限界のサインです。
特に周囲の人から指摘されたときは自分でも注意して気にするようにしましょう。
慢性的に吐き気がする
Aさん
Bさん
このようなときも体は限界のサインです。吐き気やだるさが続いているときは、ストレスから「自律神経失調症」になっている可能性もあります。
自律神経失調症は初期段階であれば、生活習慣の改善で対処することもできますが、放っておくとうつ病や不安障害などの精神疾患に移行することも考えられます。
不眠が続く
Aさん
Bさん
単なる寝不足で片づけると非常に危険です。睡眠障害が深刻化すると集中力が散漫になったり判断力が鈍くなったりするため、業務のパフォーマンスが落ちます。また睡眠不足によってイライラしてしまい、職場の空気を悪くすることもあるでしょう。
さらに睡眠障害を悪化させると、高血圧や心疾患といったほかの病気に発展することもあります。重篤な病気になっては、仕事どころではないですよね。
軽度の睡眠障害の段階でストレスのない職場に行くことをおススメします。
お酒を飲む量が増えた
仕事のストレス解消のためにお酒を飲む人も少なくないはずです。しかしどんどん量が増えて、手放せない状況になるのは危険です。
お酒は酔うことで気分がよくなったり普段言えないことを吐き出せたり、と一時的にストレスを緩和してくれますが、根本的な解決にではありません。
お酒に頼らなければいけない生活を送っていると、ストレスは溜まり続けるうえに体もボロボロになってしまいます。さらにアルコール依存症になるとなかなかお酒から抜け出せず、社会復帰が難しくなるでしょう。
職場の人間関係に悩んでいて限界
転職理由の各種アンケート調査で上位にランクインするのが「人間関係」。これは、生きている以上避けては通れない問題でもあります。
人間関係は自分1人でどうにかできる問題ではありません。一度ストレスが生まれてしまうと、同じ環境にいる以上、ストレスがなくなる可能性は低くなるでしょう。
「異動」で環境を変えるという方法もありますが、それが叶わないという方も多いのではないでしょうか。辛く、自分が壊れると感じる場合「退職」「転職」を検討するサインかもしれません。
うつ病の症状が出ている
うつ病の症状が出ている場合は、なるべく早く職場から離れるべきです。ただし自分でうつ病かどうかの判断は難しいので、まずは心療内科を受診しましょう。
眠れない
急に涙が出る
食欲・体重の変化
憂うつな気持ちになる
落ち着かない、不安になる
家に籠りがちになる
何をしても楽しくない
やる気が出ない
うつ病は放っておいて治るものではありません。また放置して悪化してしまったうつ病は、治療期間が長期化します。仕事は自分の人生を豊かにするためにしているのに、仕事のために心身を壊してしまっては本末転倒です。
仕事のストレスが原因でなりやすい病気
仕事中の人間関係や作業内容によるストレスで、なりやすい病気はいくつかあります。
ストレスに強い方やポジティブな考えの人も含め、誰もがなりうる病気です。
各病気についてどのような症状があるのか、初期症状などについて詳しく解説していきます。
うつ病
ストレスによる病気として一番に思いつくのが「うつ病」です。
人間関係など職場でのストレスなどを我慢し続けることで発症します。
初期症状は様々であり人によって違うので下記の症状が出ている方は注意が必要です。
- 食欲やその他の欲求がなくなりやる気がおきない
- 眠れない、過度に寝てしまう
- 疲れやすく体がだるい
- 仕事のことや上司のことを考えると動機がする
- 家からでたくなくなったり、出勤前がとても辛い
このような症状が出ている場合は、無理をせず病院を受診しましょう。
治療に関しては薬物治療と休養が基本であり、1ヶ月~3ヶ月ほどで症状が軽くなりますが、場合によっては半年以上かかることもあります。
胃潰瘍
仕事のストレスにより発症しやすいのが胃潰瘍です。
ストレスが直接的に胃潰瘍を発生させることはないのですが、暴飲暴食や飲酒の量が増えたりすることで胃に負担がかかったりして発症します。
また、それ以外でも自律神経異常で胃液分泌が促進されることでも発症します。
初期症状としては、空腹時などにみぞおちが痛くなることがあり、ほおっておくと最悪の場合、胃に穴が空いてしまい出血により貧血などの症状も出てきます。
初期の段階であれば薬により治すことが可能なので、まずは病院を受診するようにしましょう。
不眠症
不眠症は、睡眠の質が長期的に低下することで十分に体が回復せず、普段の生活や仕事に支障をきたしてしまう状態を言います。
原因の一つに仕事などのストレスがあり、自律神経が乱れることで交感神経が優位となり、夜になっても脳が興奮状態のままで眠りが浅くなってしまいます。
不眠症は仕事にも支障をきたしやすく、様々なミスのきっかけにもなり悪循環となってしまう可能性があります。
寝ても疲れが取れていなかったり仕事中に強烈な眠気が続く場合は、運動をしたり趣味を楽しむなどストレス発散をすることで症状の軽減が可能です。
どうしても自分で解消できないと感じた場合は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
自立神経失調症
自律神経失調症とは、仕事中のストレスやそれによる不規則な生活習慣が原因で、自律神経のバランスが乱れるために起こる体調不良の事を言います。
症状は人によって違い、頭痛、動悸、胃の不快感、肩こり、耳鳴り、生理不順などが主な症状となります。
この他にも食欲がなかったり、睡眠障害、微熱などの症状がでる場合もあります。
基本的には薬物療法での治療となり、カウンセリングなど心理療法も行われるほか、生活習慣が乱れている場合はその改善などで症状を軽減していきます。
摂食障害
摂食障害とは食べ物を全く受け付けない「拒食症」や食べることが辞められなくなる「過食症」などがあります。
栄養不足により、低血圧や不眠、思考力や決断力の低下が起こったり、食べ過ぎて戻してしまうことで脱水や抑うつなどの症状が出てきてしまいます。
食事に関する異常が長期的に続いた場合は、病院で受診するようにしましょう。
治療法としては心理療法と薬物療法が中心となり、健康的な食生活に改善するためのアドバイスを受けたりしながら少しづつ治していきます。
ちょっと待って!仕事をすぐに辞めない方がいいケース
「ストレスが溜まって限界!」と思っていても仕事を辞めないほうがいいケースもあります。
このようなケースにあてはまっているのなら、仕事を辞めずにできる対策がないか考えてみましょう。
結婚や妊娠の場合
住居が職場から遠く離れてしまうというような状況でもない限り、結婚を機に職場を辞めることはおススメできません。一度辞めてしまうと、社会復帰が難しくなることが考えられるからです。
現在は働き方が多様化され、フリーランスなどの道もあります。しかし「一般企業で正社員」としての就職は、退職後のブランクや資格の有無が就職に大きな影響を及ぼします。キャリアを続けていきたいと考えているなら、退職せずに働き続けるべきでしょう。
また妊娠のタイミングで仕事を辞めると、産前産後に受け取れる手当がもらえません。そのうえ収入が減るのに家族は増えるため、経済的な不安が大きくなります。
・出産手当金
・育児休業給付金
さらに育児と両立して再就職しようと思うと、「正社員」になるのはかなり難しいといえるでしょう。
親などの身内の介護
身内の介護をしながら働くのは身体的にも精神的にもツライことです。しかし退職してしまうと、結婚・妊娠と同様にキャリアが途絶えることになります。また介護は想像以上にお金がかかるため、退職して収入が途絶えてしまうと日常生活に支障をきたすことになるでしょう。
近頃は介護を理由に退職する人が増えており、国は「育児・介護休業法」を定めて介護しながら働くためのサポートをしています。
- 介護休業
- 介護休暇
- 短時間勤務等の措置
- 所定外労働の制限
- 時間外労働の制限
- 深夜業の制限
会社によって制度が違うものもありますが、就業規則を確認したり上司と相談したりして辞めずに働ける方法を見つけましょう。
業務内容に疲れている場合
職場での人間関係は良好なのにも関わらず、業務内容が自分に合わずにストレスを感じることもあるでしょう。しかし業務内容が合わないからといって、いきなり辞めてしまうのはもったいないです。
人は必ずしも「好きではない=苦手」とはならないはずです。もし今の仕事が特にやりたい仕事ではないけれど、「苦手ではない」または「結果は出せている」ということならばもう少し続けてみましょう。
またスキルアップをして会社から評価してもらうと、仕事への意欲も出てくるはずです。意欲をもって取り組むことで、やりたくない仕事が「やりがいのある仕事」に変わる可能性もあります。
仕事を辞めたい!ストレスの原因となる6つのトラブルとその対処法
ストレスが溜まるのには必ず原因があります。プレッシャーや人間関係、労働環境など会社ではストレスを受けることは多くあります。
しかしどの場合もただ耐え続けるというのは難しいはずです。ここではよくある「仕事が辞めたい!」と思うストレスの原因となるトラブルとその対処法について説明していきます。
仕事のプレッシャーがキツイ
Aさん
Bさん
責任のある仕事を任されたときまだ着手してない段階からプレッシャーを感じてしまい、
ストレスになってしまうときの対処法です。
プレッシャーを和らげるためにはまず、プレッシャーの原因を突き止める必要があります。
やったことがない
自分の能力を超えている
失敗して周囲を失望させたくない
事故につながるなどミスができない状況
プレッシャーの原因が明らかになることで、それに合わせた対策を立てることができるはずです。
次に仕事の内容を作業ごとに分けて行っていきましょう。一見複雑でやったことがない仕事でも作業ごとに分けてみると、案外「やったことのある事がまとまっているだけ」の場合も多いです。
それでもわからなかったり難しかったりする場合は、上司や同僚に相談して解決していきましょう。プレッシャーを感じやすい人は責任のある仕事ほど、「自分1人でなんとかしなければ」という思いよりも「仕事を成功させること」を優先すべきです。
上司や同僚との人間関係が上手くいかない
職場には細かい人や高圧的な人、上から目線の人などいろんなタイプの人がおり、プライベートと違って付き合う人を選ぶことができません。業務を円滑に進めていくためには嫌でも関わっていく必要があり、ストレスを感じる人も多くいます。
このような場合は「苦手な人と関わるのも仕事のうち」と割り切るだけでかなり気持ちが楽になります。
- 笑顔で挨拶をする
- 業務上でのコミュニケーション以外では関わらない
- 感謝の気持ちを伝える
- 話をするときは聞き役に回る
最低限のコミュニケーションを欠かさなければ業務が滞ることはないはずです。職場での人間関係を必要以上に気にすることはありません。
労働環境が悪い
明らかにキャパオーバーな仕事量やノルマを与えられているようなことがある場合は、上司に業務を減らすことはできないか相談してみましょう。
しかし労働環境の問題は個人で解決できることは少なく、ほとんどが会社全体に問題があることが多いです。
- 長時間労働…労働基準法では法定労働時間を定めています。36協定なしに法定労働時間を超えて労働させることは違法になります
- 残業代の未払い…法定労働時間を超えた労働時間には割増賃金を払わなくてはいけません。割増じゃない賃金を払ったり賃金自体を払ってなかったりするのは違法です。
- ハラスメント行為…パワハラやモラハラのようなハラスメント行為です。
このようなことが会社で常態化している場合は、上司よりも労働基準監督署へ相談することをおススメします。会社が労働関係法令に違反しているようであれば、指導勧告や立ち入り調査をして会社に改善を促してくれるはずです。
仕事と給料が割に合わない
給料が上がらないのに仕事の責任だけ重くなるのは、ストレスが溜まる要因になるはずです。また給料が少ないと将来の不安を感じてしまい、これもストレスとなるでしょう。
ただし給料が仕事に見合っていないと考えている人は、「今給料が上がっていないだけ」ではないか疑ってみる必要があります。
- 今の業界の伸びる可能性はないのか
- 経験やスキルが身についているのか
業界が伸びるようであれば、将来急激に給料が上がる可能性があります。昇給する希望が見えてくれば、仕事へのやる気もまた湧いてくるはずです。
また自分のスキルや経験が不十分なのであれば、もう少しこの会社で実績を積むことによって昇給もありえます。
仕事の量が明らかに自分だけ多い
会社でみんな同じ仕事をしているのに、自分だけ明らかに仕事量が多い場合があります。
期待されていたり、能力が高く多くの仕事をこなせているからという場合もあるのですが、中には仕事を上司に押し付けられたりしている可能性もあります。
対処方法としては、仕事を最後まで終わらせず、納期ギリギリのところで提出をするようにしましょう。
こうすることで、普通の上司であれば余裕がないと感じ取ってくれて仕事の量が減る可能性があります。
それでも減らないという場合は、その会社での将来性や現在の評価を踏まえ、全く頑張っている意味がないのであれば転職を考るのも一つの方法です。
会社に将来性を見出すことができない
人間関係や仕事内容には不満がない場合でも、将来性がないと感じてしまいストレスを感じてしまうことがあります。
具体的には給料が全く上がらなかったり、昇格しない、勤務経験の長い先輩の待遇が悪く自分の将来が見えてしまった場合などです。
部署などにより給料が違う場合、異動の交渉をしてみたりすることで将来性を見出しやすくなります。
今の会社で将来性を見出すことができない場合、その職種で更にキャリアアップが目指せる資格や経験を積み、転職するのも一つの方法です。
仕事を辞めたい!ストレスが限界のときの4つの解決策
ストレスを受け続けていると、いつかは限界がきてしまいます。心身に限界の症状が出てしまった場合は休んだり働く場所を変えたりするなど、職場から離れることによってストレスを解決しなければなりません。
心療内科を受診する
このような症状が2週間以上続いているようであれば、まずは心療内科を受診してみましょう。「こんな些細なことで病院に行って笑われないだろうか」と考える人もいるかもしれません。
しかし心療内科の医師は心の悩みのスペシャリストです。受診する人の状況や症状などを聞き出し、適切なアドバイスや対処をしてくれます。
またストレスで起きる症状は対処が遅れるほど治療期間が長くなり、社会復帰が難しくなる可能性があります。退職後の転職活動に支障をきたさないためにも、早期に心療内科を受診しておくべきでしょう。
思い切って休みを取る
会社の制度を使って思い切って休職するのも解決策の一つです。受診した医療機関で診断書を依頼すると「〇ヶ月の休養を要する」といった内容で作成してくれます。これを会社に提出すれば長期の休職が可能です。
休職は法律で決められていませんが、休職期間や休職期間の賃金など独自に「休職制度」を設けている会社がほとんどです。たとえ休職中であっても傷病手当金受給の申請も可能ですので、安心して休みましょう。
異動届を出す
ストレスの原因が職場の人間関係や業務内容の場合は、異動届を出して部署異動するのも有効です。実際部署を変わることで「ストレスなく活き活きと働けるようになった」という事例もあります。
ただし小さな会社の場合は社員数が少ないため、部署異動が簡単にできないことがあります。また部署異動の理由が噂で広まってしまい、会社自体の居心地が悪くなる可能性があるので注意が必要です。
会社を辞める
会社そのものに問題がある場合や休職・異動が認められない場合は、会社を辞めましょう。
もし精神的に限界で「退職を自分で言い出すこともツライ」という状態であれば、退職代行を利用する方法もあります。
「弁護士」や「労働組合」が運営している退職代行に依頼すれば退職の意志を伝えることはもちろん、退職日や未払い残業代、未消化の有給についての交渉を行ってくれるので依頼者の希望通りの退職が可能です。
希望があれば、退職後に無料で転職サポートをしてくれる業者もありますので相談時に確認してみましょう。
退職時に円満に会社を辞めるポイント
今までお世話になった会社を辞める際、揉め事なく円満に退社したいと考える方は多いのではないでしょうか。
円満退社を実現するために、心がけておくと良いポイントが3つあります。基本的には、常識的な言動を心がけていれば何事もなく退社できるのがほとんどです。
そのため、特に身構えることはありませんが、念の為確認しておきましょう。
ストレスがあるからといって無断欠席は絶対にNG
ストレスが限界に達している場合「会社に行きたくない」と思う人は多いかもしれません。しかし「無断欠席」だけは避けましょう。
無断欠席が続くと、直属の上司だけでなく同僚や同期、後輩などあらゆる人からの信頼を失います。退社時のやりとりも気まずく、かなりのストレスとなります。
さらに辛い状況に追い込まないためにも、休みたい場合は必ず連絡をしましょう。
規則に則って退職の手続きを行う
退職は辞表を書くだけではありません。業務の引き継ぎや退職にまつわる書類整備など、会社ごとに手続きは様々です。
手続きが滞った場合、影響を受けるのは残された従業員。周囲に迷惑をかけ、気まずいまま退社することは避けたいところです。
退職の手続きも業務の一部であるため、最後まで責任感を強く持ち、できるだけ余裕を持って進めましょう。
会社に対する不満や愚痴は言わないほうがベター
最後だからと、これまでの不満や愚痴を言いたいと思うかもしれませんが、それは控えた方が良いでしょう。
なぜなら、争いに発展したり、退職後に周囲へ悪影響が出たりする恐れがあるからです。争いになった場合、良からぬ噂が広まったり自分の悪口を言われたりする可能性も否めません。
退職してからもそういったストレスや不安がつきまとうのは避けたいところ。揉め事なく円満に退職することを希望する場合は、不満や愚痴はぐっと堪えるのが無難です。
引き継ぎなどが問題なくできる期間を持って退職を伝える
法律では、最短で退職日の2週間前までに退職届を出せば辞めることができます。
しかし、急に辞めるとなるとシフトの調整や業務の引き継ぎなどが大変で周りの人達に迷惑がかかってしまいます。
会社の規則で1ヶ月前などと決まっている場合でも、自分が参加をしているプロジェクトがあったり、立場によって1ヶ月で引き継ぎができない時はその前から相談し辞める時期を決定するようにしましょう。
どうしても自分だけでは判断できないという場合は、上司や先輩に相談してみると適切な退職までの期間を知ることができます。
退職を言い出しにくい場合は「退職代行」がおすすめ!
仕事を辞める権利は誰もが持っており、2週間前までに退職届を提出すれば必ず辞めることができます。
ですが中には上司が引き止めてきたり、逆に怒られて辞められない状態の方もいます。
そのような場合におすすめなのが「退職代行」です。
退職代行であれば、退職に必要な作業全てをあなたの代わりに専門スタッフが行ってくれるので、上司と話したりすることなく退社することができます。
退職代行業者は複数あるのですが、今回は「OITOMA」を例に依頼の流れを解説していきます。
退職代行を利用して退職するまでの流れ
退職代行サービス「OITOMA」を利用する場合の流れは、大きく分けて3つのステップがあります。
ステップ1・退職の相談後、必要事項を伝える
まずは電話やLINEで退職の相談を行い、依頼が決定した場合は個人の情報や会社の情報などを詳しく伝えていきます。
ステップ2・料金のお支払い
依頼が決まったら料金をクレジット払いか振込で支払います。
料金は雇用形態などは関係なく一律24,000円となり、追加料金などは一切発生しません。
ステップ3・OITOMAスタッフが代わりに退職を進めてくれて退社完了
料金を支払った後は基本的に何もする必要はなく、途中経過などはメールやLINEなどで聞くこともできます。
最後に退職届や貸与物を郵送し、退職に関する書類が会社から送られてくる流れです。
ストレス・体調不良で退職する際の伝え方
体調不良で会社を辞めたい場合、いくつかのポイントを守ることで辞めやすくなります。
・病院を受診し診断書をもらう
・上司に具体的な病名や症状を伝える
・治療に専念したいと伝える
体調不良と言っても少し休めば治るものから、退職して治療に専念しなければならない場合もあります。
ただ「体調不良だから会社を辞めます」と伝えても説得力がなく、甘えだと思われる可能性もあります。
会社を辞める場合は、病院で受診して必ず診断書をもらうようにしましょう。
また辞めることを伝える際には病名を伝えるだけではなく、具体的な症状などを説明して仕事に支障が出ていることを話します。
その上で治療に専念したいと伝えることで辞めやすくなります。
ストレス・体調不良で退職する際の例文をご紹介
体調不良で退職する場合の例文は以下のような内容となります。
今まで病気の治療をしながら仕事を続けてきましたが、持病の悪化により仕事に支障が出てしまっており、改善がみられない状況です。
将来のことも考え、今は治療に専念するために退職をしたいと考えております。
上記のような内容で伝えた後に病院の診断書を渡して確認をしてもらう流れとなります。
もしも休職などを進められた場合は、治療に時間がかかったりどうしても仕事の事を気にしてしまうと伝えることで退職しやすくなります。
どうしても退職を認めてくれない場合、無理をせずに退職代行などを利用するのがおすすめです。
もうストレスが原因で仕事辞めたくない…転職先選びのポイント
無事に退職できても「次もストレスで辞めたくなったらどうしよう..」と不安になる方もいるのではないでしょうか。ストレスが原因で仕事を辞めた場合、次の就職先選びは慎重に検討しましょう。
転職先を選ぶ際に気をつけたいポイントを2つ紹介していきます。
まずは自分が何にストレスの原因があるかを突き止める
企業選びから始めるのではなく、まずは「ストレスの原因=退職理由」について分析しましょう。
例えば、人間関係が原因である場合は「部署の規模が大きく、信頼できる上司ができなかった」など具体的に挙げましょう。
列挙した退職理由を、次の就職先では改善したいと思う順に並び替えます。上位であるほど、自分のストレスの根本理由ということがわかるでしょう。そして最後に「どうすれば改善できるか」を具体的に挙げていきます。
こうすることで、転職軸が明確化され、転職先をスムーズに絞り込むことができます。
自分にとってのストレスがない会社を選ぼう
「ストレスがない会社とはどのような会社か」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
ここで「ストレスの原因=退職理由」が活きてきます。先ほど整理した転職軸はすでに優先順位順になっているため、転職軸を基に会社を検討しましょう。
全ての項目をクリアできる会社は多くは存在しません。そのため、できるだけ上位の項目を優先し、その会社で実現可能かどうかを判断します。
自分にとってストレスがない、働きやすい会社を選ぶためには、転職軸を明確化する必要があります。転職は焦ってしまいがちですが、まずはしっかりと「自己分析」を行いましょう。
仕事を辞めたい!ストレスで限界のサインと解決策を徹底解説まとめ
仕事でストレスを感じている人はたくさんいます。しかし、「仕事を辞めたい!」と思うほどであれば、放置していては危険です。
そのまま我慢して働き続けると体重の増減や睡眠障害、お酒の量が増えるなど心身に症状があらわれます。さらにその奥にはもっと恐ろしい症状が潜んでいることもあるのです。
心療内科を受診したり、休職してゆっくり休養したりといった解決法がありますが、それでは解決しない場合は退職しましょう。退職して新しい道に進めば、また活き活きとした自分が戻ってくるはずです。