Aさん
Bさん
仕事を辞めたいほど疲れているのに、転職するのは不安だと感じている人は多いはずです。30代は仕事で責任ある立場になっている場合が多く、また結婚や育児などライフスタイルにも変化があり、ストレスが溜まりやすい年代です。
この記事では、仕事を辞めたい疲れた30代のあなたに、30代でも退職していい理由や会社を本当に辞めてもいいのか判断する基準などを解説していきます。ぜひ最後まで読んで、後悔のない退職をするようにしてください。
オイトマスタッフ
仕事を辞めたい疲れた30代は退職した方が良い!その理由を紹介
仕事を辞めたいほど疲れていても「もう30代だし」と退職をためらっていることも多いでしょう。しかし30代は退職してもいい理由がちゃんとあります。
理由①メンタルを壊すと回復に時間がかかる
仕事をするうえで一番に避けたいことはメンタルを壊すことです。特にうつは真面目な人がなりやすく、お金が稼げない自分自身にすらストレスを感じ、より症状を悪化させるような悪循環に陥る可能性もあります。
仕事は自分の人生を豊かにするためにするものです。我慢して無理して働き続けて心身を損なっては意味がありません。辞めたいほど疲れる原因の改善が難しいのであれば、他の会社に転職するべきでしょう。
理由②30代は仕事を辞めてもなんとかなるから
転職には20代のうちのほうが有利だと言われることもあります。しかし30代は社会人経験があることはもちろん、様々なスキルが身についているので即戦力です。自分のキャリアが転職先に認められれば、今の会社以上の待遇で働くことも可能でしょう。
また会社が30代を採用すれば新卒採用時に必要な教育を省くこともできるので、コスト削減にもなるはずです。30代は会社を辞めても転職できるのでなんとかなります。
理由③失業保険の給付が受けられる
会社を辞めると毎月安定した収入が入ってこなくなるので、経済面が不安になります。
しかし会社に勤めている間、雇用保険に加入して入れば失業手当の受給を申請できます。失業保険は条件が様々ありますが、一般の離職者場合「離職の日以前2年間に、雇用保険の被保険者期間が通算して12カ月以上あること」が大前提です。
失業保険の給付日数は自己都合退職の場合以下のようになります。
被保険者期間 | |||
---|---|---|---|
10年未満 | 10年以上20年未満 | 20年以上 | |
65歳未満 | 90日 | 120日 | 150日 |
ただし失業保険は受給されるまでに2ヶ月間の給付制限期間があるので、その間をしのげるくらい最低限の貯蓄をしておいたほうが安心できるでしょう。
30代で仕事を疲れた・辞めたいと思う6つの原因
30代が仕事を辞めたいと思う原因はどのようなものがあるのでしょうか。新卒から同じ会社に勤めていると、どうしても20代の頃と比較してしまうことがあるようです。
原因①仕事の責任は重くなるが昇給・昇格できない
そもそも昇給や昇格は責任の重さやポストに比例して行われるものです。30代ともなればたいていの人が新卒のときとは違うポジションにいるのではないでしょうか。
しかし残念ながら全ての会社で「責任が重くなる=昇給・昇格」となるわけではないのが現状です。後輩や部下ができると通常の仕事だけでなく、育成や全体の仕事の流れを任されるようになります。
最初は新鮮で意欲に燃えていても、昇給が一向にない状態だとだんだんやる気がなくなってくるはずです。責任ばかり重くなっていき、新卒と同じ一般社員だとしたら働くのが馬鹿馬鹿しくなってきますよね。
原因②20代の時に比べて仕事に熱意が持てない
20代の頃は初めてのことばかりでただがむしゃらに仕事を覚えたり、ちょっとしたことを先輩に認められたりすることが楽しかったはずです。ところが30代になるとすっかり仕事に慣れ、一生懸命にならないとできなかったこともすんなりとできるようになってしまいます。
業務をうまくこなせるようになった反面、毎日が同じルーティーンの繰り返しでつまらなく感じる場合もあるのではないでしょうか。20代の頃のように新しいことに巡り合いたくて、仕事を辞めたくなる場合もあるようです。
原因③仕事が体力的にキツイ
20代の頃は勢いでなんとかしてきた仕事も30代になると体力がついていかなくなることもあります。
部署異動などで体力的に見合った業務に変更できるのであれば問題ないのですが、都合よく変更できることはそう多くありません。体力に見合っていない仕事を無理して続けると、体を壊してしまう危険もあります。
原因④職場の人間関係がよくない
「仕事を辞める」理由として、職場の人間関係は挙げられます。どんなにやりたい仕事で待遇も悪くない会社であったとしても、職場の人間関係が悪いと面白く感じられないはずです。
ましてや上司や同僚は職場で一日の大半を一緒に過ごすのですから、人間関係が悪いとストレスが大きくなります。性格の合わない人がいたりパワハラがあったりなど人間関係がうまくいかない理由は様々でしょう。
「性格が合わない」というのは個人間の問題ですから、多少の我慢は必要かもしれません。しかしパワハラなどハラスメントが日常化しているのなら、なるべく早く職場を離れることをおススメします。
原因⑤家庭と仕事の両立が難しい
30代になると結婚をして20代の頃とライフスタイルがガラリと変わった人も多いでしょう。家庭と仕事の両立はどちらも手を抜けず、体力面でも精神面でも大変なことのはずです。
30代は子育てもありますが、親世代の介護が必要になってくる年代です。仕事を辞めて家庭に集中しなくてはならない人も増えてきています。
原因⑥他にやりたいことがある
キャリアチェンジや勉強、独立など他にやりたいことが見つかって会社を辞める人もいます。自分に合うものや好きなことを見つけられたのはいいことですよね。
ただし夢や希望だけで無計画に仕事を辞めるのは危険です。辞めた後どのように行動していくのか、計画をしてから退職するようにしましょう。
30代で仕事を辞めるべきか続けるべきかの判断基準
辞めたい理由がはっきりしていたとしても、「本当に辞めてもいいものか判断できない」という人は多いはずです。
一時の勢いだけで辞めて後悔しても、会社に戻ることはできません。辞めるべきかどうかチェックしてみましょう。
仕事が自己実現の妨げになっていないか
まずは5年後、10年後仕事を続けている姿を想像してみましょう。なりたい姿になっている自分が浮かんでくるでしょうか?
もちろん自己実現の場は仕事とは限りません。それでも「なりたい自分になる」ことを妨げる会社で働き続けることはよくないでしょう。
その会社で働き続けても「自分の思っていたようなキャリアを積めない」「プライベートで進めていきたいことが思うようにいかない」ということであれば、退職してもいいといえます。
自分のやりたいことを仕事にできているか
働き続けた経験から「仕事とはしんどいもの」「我慢するもの」と思い込んでいませんか?誰もが自分のやりたかった仕事に就いているとは限りません。
しかし最近では仕事や働き方が多様化し、「自分のやりたいこと」を仕事にしている人が多くなっています。たとえやりたいことと今の自分がかけ離れていたとしても、必要なスキルを身につけることで「自分の仕事」にすることは可能です。
30代は転職やキャリアチェンジなど、様々な選択ができる年代です。可能性を放棄して、やりたくない仕事を我慢して続ける必要はないでしょう。
自分は今の仕事に向いているか
人は必ずしも「好きではない=苦手」とはならないはずです。今の仕事も特にやりたい仕事ではないけれど、「苦手ではない」または「結果は出せている」ということもあるでしょう。
先にも述べましたが、誰もが自分のやりたい仕事に就いているわけではありません。一方で特にやりたい仕事でなくても「向いている仕事」に就くことは可能です。
やりたくないうえ向いていない仕事をやり続けても、昇給・昇格は難しいでしょう。しかし今の仕事が向いているのであれば、無理に転職せずに今の会社で働き続けたほうが安定した生活を送れるでしょう。
仕事がない間カバーできるだけの貯蓄があるか
転職するにしても、重要なのはお金のことです。たとえ無職になっても、健康保険料や年金、住民税、家賃、光熱費などお金がかかります。また転職活動にも交通費や服飾費といった費用が必要です。
さらに失業保険の申請をしても、申請後2ヶ月経つまで受給はありません。転職期間は平均で3ヶ月といわれています。しかしうまくいかなかった場合を考えると、失業保険の受給のない期間だけの貯蓄では経済的にかなり不安です。
例えば1カ月の生活費と転職活動費の合計が20万円で失業保険の給付総額が50万円だとすると、
120万円(20万円×6ヶ月)-50万円=70万円
70万円の貯蓄が必要ということになります。預貯金が充分でない場合、焦って退職すると危険です。
今よりいい条件で転職できる可能性はあるのか
今いる会社と比べて給与や休日日数・福利厚生といった条件はどうでしょうか?また就ける役職も気になるところです。転職後も同じ業界や職種に行く場合、条件がよくないのなら転職するべきかどうかよく考えましょう。
ただしどんなに待遇面が劣っていても「どうしてもやりたい仕事」なのであれば、飛び込んでみる価値はあると思います。その場合は「やりがい」こそ今よりいい条件になり得るからです。
また20代の転職はポテンシャルを求められる場合も多いです。しかし30代の場合は今持っているスキルや経験を求められます。転職が成功するかどうかは、あらかじめ転職したい会社の企業研究をして自分のスキルと比較すれば見極められるはずです。
チャレンジすることはいいことですが、無謀な転職はおススメできません。
転職後のキャリアに勝ち筋はあるのか
転職後にキャリアアップできる可能性があるかを見極めることは非常に重要です。
せっかく転職するのであれば、いまよりも良い条件で働きたいですよね。特に給与面で今の職場で不満がある場合「次は今よりも高い給料を目指したい」と考えます。それもそのはず、30代になると仕事では責任のある立場を任せられ、給与面でも安定してきます。また責任を感じることは辛い点もありますが、達成した際のやりがいもひとしおです。
そのため、転職する際には「今のキャリアを活かせるか」「キャリアアップできる転職か」を判断する必要があります。せっかく転職するのに、今までの経験を活かせないのはとてももったいないことです。退職を検討する際は、いまよりもステップアップできる職場を見つけられるかを必ず確認しましょう。
場合によってはポジションや待遇が下がることも許容できるか
もし、転職した先で自分のいままでのキャリアを活かせず、ゼロからのスタートになった場合にモチベーションを高く保てるかを考えましょう。
転職先ではまた「新人」という扱いになるため、自分の上司や教育係が年下になる可能性も高いです。さらに給与面も金額がダウンすることが多いため、あらかじめ覚悟が必要です。
給与は仕事に対する気持ちを大きく左右するため、待遇が以前の職場より低い場合、モチベーションが下がりまた退職するケースが多く目立ちます。なかには「やっぱり前の職場にいればよかった」と後悔することも。
そのため「新しい仕事の場合でも積極的にこなせるか」「年下に教わることは問題ないか」等をイメージして違和感をおぼえる場合、転職は辞めたほうが良いでしょう。
仕事に疲れた30代が会社を辞めたほうが良いケース
仕事を辞める前に、キャリアや待遇面を考慮する必要があると解説しましたが、なかにはすぐにでも仕事を辞めるべきケースもあります。
パワハラや残業による体調不良やブラック企業に勤める場合。また自分に適していない仕事内容や、職場の雰囲気の場合は仕事を辞める方がはるかに有益です。
ここからは「仕事を辞めたほうがいいケース」を3つにわけて紹介します。自分に当てはまるケースがないか確認しながら読み進めてみましょう。
心身ともに疲弊が大きい職場であるケース
上司からパワハラ行為を受けている場合や、仕事量が多く体調不良を感じている場合は、退職をおすすめします。
自分に非がないにもかかわらず、必要以上の叱責を受けると精神的に追い詰められ、うつ病につながる可能性も。食欲がない、眠れない等は精神的に追い詰められている時のサインです。自分に心当たりが無いか確認しておきましょう。
また、一度病気になってしまうと回復するまで働けなくなり、収入減に直結します。最悪の事態を未然に防ぐためにも、職場環境で心身ともに疲弊している場合は退職を検討しましょう。健康な身体はなによりも大切です。
会社の社風・経営が不安定なケース
仕事自体に不満がなくとも、会社の経営が不安定な場合や、社風に不満がある場合も退職をおすすめします。会社の経営がうまく行っていない場合、「いつ倒産してしまうんだろう」「リストラはあるんだろうか」と毎日不安を感じながら働くことになります。
また「自分は同僚とプライベートで仲良くしたくない」と考えていても、アットホームでな職場の場合は休日に会社関係者と会う機会が多くつらい思いをします。
そのため、経営状況や社風に違和感を感じる場合は退職を検討しましょう。不満を感じる職場ではモチベーションを維持して働くことは困難です。貴重な30代を無駄に過ごさないよう決断することが大切です。
一定期間働いて、仕事内容が合っていないと感じるケース
「新卒の3割は3年以内に退職する」というデータが厚生労働省から出されています。
せっかく入社した会社ですから、「できるだけ長く勤めたい」と考える方ももちろんいますよね。しかし一定期間働いて、それでも「自分に合わない」と感じる場合は、退職することをおすすめします。
30代になれば、社会の酸いも甘いも経験していることでしょう。成功体験はもちろん、失敗も繰り返しスキルが高まる中で、自分の適性を知る方も多くなってきます。そのため30代で「向いていない」と感じた場合、自分の思いに従うことは決して間違っていません。
数年働いてみて「違うな」と感じた場合、一度退職を検討してみると、違った自分に気づける可能性があります。
仕事に疲れた30代で会社を辞めないほうが良いケース
ここからは、いま仕事を辞めたいと感じている30代の方で「辞めないほうがいいケース」を紹介します。
辞めたい理由に対処法がある場合、退職する前に相談したりサポートを受けることで辞めずに解決する可能性もあります。せっかく培ってきたスキルを無駄にしないためにも一度立ち止まってみましょう。
今回は人間関係や待遇面、近年増加する介護問題の3つの理由について対処法を紹介します。辞める前に一度、人に頼ってみませんか。
人間関係が原因で、退職・転職を考えているケース
「職場の人間関係が苦痛で辞めたい」と考えている場合、人事異動によって環境を変えられる可能性があります。人間関係のトラブルは誰もが一度は経験します。
働く上で人とのコミュニケーションは避けられないため、人間関係に行き詰まると「退職」を考えることは無理もありません。しかし自分にスキルがあるにもかかわらず、人のせいで退職するのは非常にもったいないことです。
この場合、一度人事担当者に事情を説明して配置換えを掛け合ってみましょう。「無理だろう」と思っていても、案外会社側がスムーズに動いてくれる可能性もあります。退職する前に一度、上司や人事部に相談してみましょう。
給料が安い理由で退職・転職を考えているケース
「給料が安くて転職したい」と考える場合も一度立ち止まってみましょう。
たしかに今の会社は給料が安く、自分の働きに見合っていないかもしれません。しかし転職した先で今の給料よりもよい待遇で働ける可能性はどれぐらいでしょうか。同業他社からのヘッドハンティングであれば収入アップを見込めますが、自身での転職の際は給料が下がる可能性が高いです。
基本的に転職はスキルが0からのスタートになるため、給料面でもベースからのスタートになります。そのため給与面で不満を抱えて退職を考える際は、収入アップできる転職先を見つけてからにすると良いでしょう。
介護を理由に退職・転職を考えているケース
高齢化が進む現代社会では、働き盛りの世代にも「介護問題」が降り掛かってきます。
30代後半にもなれば親の年齢は70代になり、介護の必要がある家庭も増えてきます。施設に両親を任せるとは言えども、介護の程度や施設の空き状態によっては自宅で介護する必要もでてきます。そうなると「家で自分が看なければ」という問題に。
しかし介護を理由に退職すると、自分の生活が不安定になるためおすすめできません。退職は最後の手段として、福祉サービスの活用や行政と密に連絡を取り、最善策を探してみましょう。
仕事を辞めたい、疲れた30代の対処方法
仕事を辞めたいほど疲れたときの対処方法をご紹介します。
スキルアップして仕事で評価してもらう
まずはスキルアップする方法です。たとえ「やりたくない仕事」をしていたとしても、スキルアップをして会社から評価してもらうと、周囲からも一目置かれるようになるはずです。
つまり会社からの評価を得るということは環境を変えることにも繋がるため、やりたくない仕事が「やりがいのある仕事」に変わる可能性もあります。
異動願いを出す
職場の人間関係に悩んでいるときは、異動願を出すのも手段の一つです。実際に部署が変わることで、仕事が活き活きとできるようになったという例も多数あります。
ただし規模の小さい会社は異動願いを出したことが噂になり、かえって居心地が悪くなることも考えられます。そのような会社の場合、異動願いの提出は慎重に検討しましょう。
退職代行を使って会社を辞めて転職する
Aさん
会社によっては退職を申し出ると叱責を受けたり、しつこい引き止めにあったりということもあるでしょう。退職代行を利用すれば自分で退職を申し出るストレスもなく、スムーズに退職することが出来ます。
- 上司に直接会わずに退職できる
- 即日退職にも対応している
- 有給休暇を取得できる
- 即日退職も可能
退職代行は退職日や有給休暇の取得、未払い残業代など退職に関する交渉をしてくれるので、自分の希望に合った退職をすることができます。
ただし退職代行業者の中でも民間企業が運営している業者に多い「非弁業者」には注意が必要です。「非弁業者」は退職に関する交渉ができないので、退職自体が失敗する可能性があります。
運営元 | 退職に関する交渉 |
---|---|
民間企業 | × |
労働組合 | 〇 |
弁護士 | 〇 |
会社と交渉してほしいことがある場合は、「労働組合」か「弁護士」が運営する退職代行業者に依頼することをおススメします。
また退職代行業者によっては、退職後の転職サポート無料でしてくれる業者もあります。自分で転職先を探すのが不安なときは、サービスを利用しましょう。
長期休暇を取得してしっかり休む
長期休暇を取得して、しっかりと心と体を休めましょう。
疲れが溜まっていると脳が正常に働かず、正しい判断ができなくなります。まずは、仕事のことを忘れ心身の回復に努めることが重要です。
例えば、多くの睡眠を取ったり、マッサージに行ったりするなどして、自分自身を労わってあげましょう。何か決断を下すのは、十分な休息を取った後でも遅くはありません。
仕事のことは忘れて趣味に没頭する
仕事のことは忘れて趣味に没頭する方法があります。
例えば、読書や映画、スポーツ、ゲームなど趣味は何でもかまいません。大切なことは、仕事を忘れて自分を第一に考えてあげることです。
趣味がないのであれば、やってみたかったことに挑戦してみるのもいいでしょう。仕事とプライベートを分ける癖をつけて、上手に気分転換をすることが重要です。
気を使わない相手に相談してみる
あなたが気を使わない相手に、今の思いを相談してみましょう。
自分の思いを言語化することで、視野が広がり新しい発見をする可能性があります。また、相手によっては的確なアドバイスをもらえることもあるでしょう。
相談できる相手がいない人は、専門家に相談してみるのも1つの手段です。ただ、その手段は取りたくないと思っている人は、相談に乗ったことのある相手に悩みを聞いてもらいましょう。ギブアンドテイクの心理が働くため、快く相談に乗ってくれるかもしれません。
フリーランスという選択肢も
会社で働くことが辛いと感じる人にはフリーランスという選択肢もあります。
働く場所や時間など全て自分で決めることができるため、組織に縛られたくない人に向いている働き方です。現在では、未経験でも可能な仕事も多くあり、スキルを身に付けることで、選択肢も広がります。
もし、趣味があるのであれば、それを活かすのもよいでしょう。組織に縛られないフリーランスという働き方も選択肢の1つです。
30代子持ちで仕事を辞めたいと思っているワーママへ
想像以上に仕事と育児の両立が難しく、仕事を辞めたいと考えている女性もいるのではないでしょうか。
ただ、仕事を辞めてしまったら「今まで積んできたキャリアが無駄になってしまうのではないか」などの不安を感じる人も多いでしょう。
ここでは、そういったワーカーママが抱える不安や疑問について解説していきます。
20~40代の約3割の女性が子育てを理由に退職している
2018年に厚生労働省が行った仕事と子育てに関する調査では、3割の女性が子育てを理由に退職をしていることが分かりました。
理由として最も多いのが「子育ての制度に関する問題」、次に「勤務地の問題」が挙げられています。
子どもが生まれて負担が増えたのにもかかわらず、仕事量は変わらないといったようなことが背景にあり、退職するしかないと感じている女性が多くいるようです。
30代・40代でも転職は出来る
第一線から退いてしまうと、転職できるのか不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
dodaが行った2020年の調査によると、30代〜40代女性の転職成功者の割合は年々増加していることが分かりました。この結果から、30代・40代であっても転職はできると考えてよいでしょう。
企業が必要としているのは、即戦力として使うことができる技術や経験です。そのため、会社に貢献できる人材であることを、適切にアピールすることが転職の鍵になります。また、資格などがあれば、成功率はより上がります。
子育てに利用できる制度を活用しよう
就職する際に結婚や出産を視野に入れていなかった人も多いのではないでしょうか。
選んだ業界が、子育てに向いているとは限りません。そのような環境で働く女性にとって転職は大きなメリットになります。
育児休暇や福利厚生の整った企業に転職することで、育児と仕事の両立がしやすくなります。子育てしている女性がどれくらいの割合で働いているのか、事前にリサーチしておくとよいでしょう。
子育て制度の利用によって今より状況が良くなる可能性があります。
30代で転職に成功する人にはどんな特徴がある?
30代で転職に成功している人には、共通した特徴があります。
ここでは、30代で転職に成功する人の特徴を3つに絞り解説していきます。
空き時間を使って事前準備をしっかりと行っている
30代で転職に成功する人の特徴の一つ目は、空き時間に事前準備をしっかりと行っていることです。
転職活動は仕事を辞めてからの方が集中して行えるイメージがありますが、成功している人の多くは空き時間を活用しながら抜かりなくやっています。なぜなら、すぐに転職先が決まるとは限らないからです。
自己分析はもちろん、企業分析や面接対策までしっかり行い、気持ちに余裕を持った状態で活動しているため、転職に成功する確率が高くなっています。
自分の考えに一貫性を持って伝えることができる
30代で転職に成功する人の特徴の二つ目は、自分の考えに一貫性を持って伝えることができることです。
こういった人は「なぜ転職するのか」「転職先でどのような仕事をしたいのか」を一貫性を持って採用先の企業に伝えることができます。はっきりしたビジョンが見えている人材は、採用側としても魅力的に見えるため、転職に有利に働きます。
今まで身に付けてきた知識や経験をどのように活かせるのか、自己分析をしっかりとすることで、考えに一貫性が増すでしょう。
マネジメント経験があることが多い
30代で転職に成功する人の特徴の三つ目は、マネジメント経験が豊富なことです。転職の成功者は、この経験を持つ人が多くいます。
マネジメント経験とは、リーダーシップや教育力、指導力を指します。もし、アピールできるマネジメント経験が少ないのであれば、会社で役割や立ち位置、後輩へ指導、自己マネジメント経験を伝えるといいでしょう。
転職を考える前に、マネジメント経験を積むことは、大きな武器になります。
勢いだけで仕事を辞めて失敗した事例
勢いだけで仕事を辞めてしまうと、失敗するリスクが高まってしまいます。
ここでは、勢いで仕事を辞め、失敗してしまったよくある事例を3つ紹介します。事例を参考に、じっくり考えてみることをおすすめします。
事例①フリーランスになったが案件が取れない
何も見通しがない中、フリーランスになったとしても上手くいきません。
働く時間や場所、収入を自分でコントロールできるという点で、フリーランスはとても魅力的に思えるかもしれません。ただ、それは技術と経験という前提条件があって成り立つということを忘れないようにしましょう。
フリーランスとしてどのような仕事をするかにもよりますが、案件をコンスタントに受注できる見通しが立ってからフリーランスになることをおすすめします。
事例②後に離婚することになり再就職することになった
よくある事例が寿退社です。結婚したからといって安易に仕事を辞めてしまうと、後に離婚することになった場合、再就職しなければならない事態に陥ることもあります。
家庭が円満で、お金に困らないことに越したことはないですが、もしものことを考え、退職するのか続けるのかを判断するのがよいでしょう。
働かなければと急いで決めてしまった職場だと、前の仕事より条件が悪くなってしまう場合があります。
事例③転職して給与が下がった
未経験の仕事に挑戦して給与が下がるケースがあります。新卒のときとは違い、中途採用で見られるのは、技術と経験です。
たとえ、同じ業種に転職したとしても、評価制度の違いから前職と同等の収入を得られないことがあります。とにかく今の職場から離れたいという一心で、希望年収の交渉をしないと、入社後に後悔してしまいます。
まずは、自己分析をしっかりとし、相手企業に対し必要な人材であることをアピールしつつ、年収交渉をしましょう。
仕事を辞めた30代の体験談をご紹介
ここからは実際に仕事を辞めた30代の体験談をご紹介します。ご自身の今の状況にあてはまるケースもあると思いますので、ぜひ参考にしてください。
仕事を辞めたら人生楽しすぎの30代
転職した人とか仕事辞めた人って「ほんと辞めてよかった」って幸せそうに話す人しか見たことない。いま仕事辞めようと思ってる人やめた方が人生楽しいよ!って思ってしまう。そんな私も仕事辞めて転職してめちゃくちゃ幸せな毎日送ってる。
引用元:Twitter
働ける会社は今の会社だけではありません。この方は会社を辞めることで自分の「やりたい仕事」に出会えたようです。
人生が苦痛で仕事を辞めた30代女性の既婚者
仕事が間に合わない時、持ち帰って、時間外や休みの日にすれば良いという考えは捨てるべき。習慣化すると心の余裕は無くなり、人生を狂わせる原因になる。相談して手伝ってもらおう。ダメなら環境を変えよう。
引用元:Twitter
仕事が忙しすぎて、家庭にまで持ち込んでいたパターンです。プライベートの時間が無くなると家事ができないだけでなく、家族とのコミュニケーションにも支障が出てきてしまいます。
次を決めずに退職した33歳独身女性
安定というしがらみにとらわれ、嫌な仕事に耐える日々!覚悟を決めて行動したら、全てが好転。辞めた後悔1ミリもなし。朝ゆっくり寝てられるし、クレームに悩まされることもない。
引用元:Twitter
仕事で大きなストレスを感じて退職したのなら、まずはゆっくりと休みましょう。仕事から離れて解放され心身ともに健康になれば、自分のやりたいことや向いていることを見直すことができるはずです。
【仕事辞めたい疲れた30代へ】 まとめ
20代と違い30代は会社での立場だけでなく、ライフスタイルも大きく変わる年代でもあります。そのことから「仕事を辞めたい」と思うほど疲れる理由は様々でしょう。30代は会社を辞めてもやり直すチャンスがたくさんあります。今の会社で頑張り続けるのも悪くはありません。
しかし5年後10年後の自分を想像したときに、理想としている自分の姿と違うのなら、会社を辞めて転職やキャリアチェンジを目指すことも大切です。一度きりの人生を後悔しないよう進んでいきましょう。