試用期間中に退職するメリット・デメリット!辞める手順や注意点も解説

試用期間中に退職するメリット・デメリット!辞める手順や注意点も解説

試用期間中に「この仕事続けていていいかな?」「この会社おかしい気がする」と感じて、会社を辞めたくなっている人はいませんか?

試用期間中に退職するのには、メリット・デメリットの両方があります。一時の感情に任せて退職すると後悔することになるので、しっかり理解してから退職に踏み切りましょう。

試用期間中でも即日で退職する方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

試用期間中に退職するメリット・デメリット
  • 試用期間中に退職する人は多いから退職しても迷惑じゃない
  • 試用期間中に退職すれば、キャリアの軌道修正ができる
  • 試用期間中に退職するとき、退職までの2週間が気まずい
  • 自分で退職を言いたくないときは退職代行を利用しよう!
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目次

【前提】試用期間中に退職する人は多いので迷惑ではない

【前提】試用期間中に退職する人は多いので迷惑ではない

現在入社3年以内に退職する人は新規採用の約3割もいるといわれています。

また2020年のリクルートの調査によると、3年以内に退職する人のうち6ヶ月以内に退職する人の割合が以下のようになっていることがわかっています。

離職時期 3年以内に退職する人に占める割合
1ヶ月未満 5.2%
1ヶ月以上3ヶ月未満 9.9%
3ヶ月以上6ヶ月未満 10.8%

入社して6ヶ月以内の早期退職者が3年以内に退職する人に占める割合は25.9%、新規採用を100人すると約8人が6ヶ月以内に退職することになります。

「たった8人」とお思いかもしれません。しかし厳しい採用面接をクリアしてやる気に満ちた新入社員が「たった6ヶ月以内の試用期間中に辞めてしまう」と考えると、決して少ない人数ではないですよね。

試用期間中に退職するメリット5選

試用期間中に退職するメリット5選

せっかく入った会社を「試用期間中に退職するのはもったいない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、試用期間中に退職するのには、5つのメリットがあります。

試用期間中に退職するメリット5選
  • 新卒の場合は第二新卒枠でそのまま転職できる
  • 合わない職場に長く居続けなくて済む
  • 雇用保険へ未加入だったら履歴書に書く必要がない
  • 情がわく前に辞められるので、ハードルが低い
  • 何を仕事とするかの軌道修正が出来る
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試用期間中に退職するメリット5選

メリット①新卒の場合は第二新卒枠でそのまま転職できる

新卒の場合試用期間中に退職すると、第二新卒枠で転職できます。第二新卒は新卒と違い一度会社に勤めているので、社会人経験があります。

基本的な社会人のマナーなどを一から教える必要がないので、教育や研修のコストが少なくて済みます。

さらにマナー研修をせずに仕事を教えることができるため、新卒よりも早く会社の戦力となって働くことも可能です。

反対に以前の会社にいた期間が短いので、柔軟性に優れていて新しい企業の風土に馴染みやすいでしょう。

また第二新卒は社会人になって日が浅く、新卒と同じような熱意を強く持っている人が多いです。そのため第二新卒では採用基準として経験や実績よりも熱意やポテンシャルをとても重視しています。

メリット②合わない職場に長く居続けなくて済む

合わない仕事を無理に続けていても、なかなか成果が出せず同期達にどんどん差をつけられていく可能性があります。

実力が開いていくことは昇給や昇格に直結していくので、同期から大きく出遅れてしまうと仕事の意欲もなくなっていくことでしょう。

合わない仕事をして自分だけ低い給料をもらっているのは、はっきり言って時間の無駄です。また試用期間中の「おかしい」「なんだか合わない気がする」という違和感は、意外と間違っていません。

というのも試用期間中はまだ入社して日が浅く会社に染まっていないため、職場の様子をフラットな目線で見ることができるからです。

強いストレスを感じながら無理に働き続けると、心身を壊して働けなくなってしまうこともあります。手遅れになる前に脱出するのはとても賢明なことです。

メリット③雇用保険へ未加入だったら履歴書に書く必要がない

試用期間中に雇用保険に入っていない場合は、雇用保険被保険者証などに職歴が残らないため、履歴書に今の会社のことを書かなくても問題ありません。

履歴書に書かなければ、転職の採用面接で退職理由を聞かれるのを回避できます。また契約にもよりますが、試用期間中に雇用保険や社会保険に加入できない会社はブラック企業の可能性が大きいです。

以下の①及び②に当てはまることが、雇用保険の加入条件です。

①以下のいずれか
  • 期間の定めがなく雇用される場合
  • 雇用期間が31日以上である場合
  • 雇用契約に更新規定があり、31日未満での雇止めの明示がない場合
  • 雇用契約に更新規定はないが同様の雇用契約により雇用された労働者が31日以上雇用された実績がある場合
  • 1週間の所定労働時間が 20 時間以上

正社員で採用された場合は「期間の定めがない雇用」になるので、入社月の翌月10日までに加入の届け出をしなくてはいけません。

決まりを無視している企業は、他にも法律違反をしている可能性があります。入社初日から「入社前の説明と労働条件が違う」といったことがあるなら、大きな実害を被る前に退職するのが賢明でしょう。

メリット④情がわく前に辞められるので、ハードルが低い

試用期間中はまだ職場の人との付き合いも浅いです。しかし長くいればいるほど人との付き合いが深くなり、職場だけでなく取引先や顧客など繋がりが広がっていきます。

一度人間関係が深まってしまうと、「自分が辞めると職場の人が困る」「取引先の○○さんと会えなくなる」など、会社や仕事に対してどんどん情が湧いて辞めにくい状態になるでしょう。

また職場に慣れてしまうと居心地がよくなり、転職のために転職サイトに登録したり会社を訪問したりするのが面倒になる人もいます。

人との関係や愛着が強くなる前に退職してしまったほうが、退職するときの後ろめたさを感じなくて済むはずです。

メリット⑤何を仕事とするかの軌道修正が出来る

新卒で入社したてのときは社会人として働いたことがないので、「自分の仕事の向き不向き」や「本当にやりたいこと」がイマイチわかっていなかったという人も多いのではないでしょうか。

しかし試用期間中は実際の仕事を通して、業界や職種などのことを詳しく知ることができます。働いているうちにやってみたいことが見つかることもあるでしょう。

今の仕事が自分にとってミスマッチだと気づければ、いくらでもキャリア形成の軌道修正が可能です。他の業界に転職するのもいいですし、得意なことを活かして起業してみるのもいいでしょう。

「失敗は成功のもと」です。年齢が若いほど人生の時間はたくさんあるので、どんなに失敗してもいくらでも軌道修正して成功へのステップを踏み出すことができます。

試用期間中に退職するデメリット4選

試用期間中に退職するデメリット4選

試用期間中に退職するとメリットだけでなくデメリットもあります。

試用期間中に退職するデメリット
  • 早期退職が転職活動で不利になることがある
  • 忍耐力が付かず辞め癖が付く恐れがある
  • 人間関係の構築を1からやり直す必要がある
  • 退職までの2週間気まずい思いをする
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試用期間中に退職しようとすると退職までの期間職場で気まずい思いをしたり、新しい職場でまた人間関係を構築したりしなくてはいけません。

面倒なことがあることも覚悟したうえで、退職に踏み切りましょう。

デメリット①早期退職が転職活動で不利になることがある

メリット①と少し矛盾しますが、短期間に早期退職を何度も繰り返すと、転職で不利になることがあります。

短期間で退職・転職を繰り返している履歴書を提出すると「うちも短期間で辞めるのでは?」と採用を見送る採用担当者もいます。

また短期間に退職していると中途半端にしかスキルが身に付きません。第二新卒はポテンシャルが重視されますが、年齢が上の転職になるほどスキルや経験、実績を求められるようになります。

つまり短期間での退職を繰り返していると、年齢を重ねるほどどんどん就職が困難になるのです。

自分の望む仕事に就くために転職しているはずが「いつの間にかどこにも受け入れてもらえなくなる」ということも起こりかねないので、注意しましょう。

デメリット②忍耐力が付かず辞め癖が付く恐れがある

試用期間中という短い期間に会社を辞めると、辞め癖がついてしまう恐れがあります。上司に退職を伝える前に、「自分が辞めたい本当の理由」を今一度考えてみるようにしましょう。

例えば「先輩のAさんと気が合わない」といった理由で退職してしまったら、転職しても気の合わない先輩がいるたびに会社を辞めなくてはいけなくなりますよね。

会社は年齢や経験、価値観の違う大勢の人が一緒に働いています。そのためお互い譲り合ったり認め合ったりして、人間関係を築いていくことも必要です。

また試用期間中の辞めたいという悩みには、「仕事が先輩のようにうまくできない」「職場に馴染み切れない」といったものもよく聞かれます。

しかしそのような悩みはたいていの場合、時間が解決してくれます。会社はいったん退職してしまうと、戻ることはできません。退職したい理由を分析して後悔のないようにしましょう。

デメリット③人間関係の構築を1からやり直す必要がある

転職すると、転職先の新しい環境やルールにのっとって人間関係を1から構築していかなければいけません。

前の会社で人間関係のことで嫌な経験をした人にとって、人間関係を一新できるのはメリットです。しかし新しい環境に慣れるまでは大変なことが多く、デメリットともいえます。

転職の場合は新卒と違って、同じ時期に同じくらいの年齢で入社する「同期」がいません。新卒の時よりも孤独を感じる場面が多く、職場に慣れるまで時間がかかる可能性があります。

また転職だと、新卒の時ほど1から丁寧に指導してもらえることは少ないです。仕事に慣れるためには、自分から他の人に聞きに行ったり休み時間や休日を使って勉強したりしなくてはいけません。

デメリット④退職までの2週間気まずい思いをする

試用期間中の短期間に退職することが職場内に広まると「甘えている」「根性がない」と周囲の人から思われ、退職するまで気まずい思いをすることがあります。

会社はあなたを採用するために、採用募集の広告費や採用後の教育費、研修費といったお金をかけています。また上司や先輩は自分の時間を使って、あなたに仕事を教えてくれていたはずです。

お金と時間をかけて育てている社員から「辞めます」と言われれば、いい気分のしない人も多いでしょう。

しかしそのような気まずい思いからも、退職日を過ぎれば解放されます。辛い期間だとは思いますが、必ず終わりのくるものなので耐え忍びましょう。

どうしても耐えられないときは、退職代行など第三者の手を借りて退職するのもアリですよ。

試用期間中に退職する際の注意点

試用期間中に退職する際の注意点

ここまで試用期間中に退職するメリット・デメリットについて解説してまいりました。次にいざ退職するときの注意点についてご紹介させていただきます。

試用期間中に退職する際の注意点
  • 退職できるのは意志を伝えてから2週間後
  • 退職理由はポジティブなものにする
  • 短期間での退職は転職で不利になることを理解する
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試用期間中でも、退職までは退職の意志を伝えてから2週間待たなくてはいけません。また退職理由はポジティブで上司に納得してもらいやすい内容を伝えるようにしましょう。

順番にご紹介していきます。

注意点①退職できるのは意志を伝えてから2週間後

試用期間中は自分だけで抱えている仕事がほとんどないので、引き継ぎが少なくて済みます。そのため「即日退職できるのでは」と期待している人もいらっしゃるでしょう。

しかし試用期間中であってもなくても、退職できるのは「退職を伝えてから2週間後」です。これは会社のルールではなく法律で決まっていることなので、原則守る必要があります。

どうしても退職までの2週間が耐えられそうにないなら、上司に欠勤にしてもらえないか相談してみましょう。

また「上司からパワハラを受けている」など迅速に解決すべき問題があるときは、退職代行の利用を検討してみてください。

注意点②退職理由はポジティブなものにする

退職理由はできるだけ本当のことを伝えたほうがいいですが、会社への不平不満などネガティブな理由を伝えてしまうとトラブルになって退職しにくくなる可能性もあります。

退職理由はなるべくポジティブな内容を伝えるようにしましょう。かといって「転職」と伝えると「入社したばかりなのになぜ?」と納得してもらえないかもしれません。

試用期間中には以下の理由を伝えると、会社を辞めることを納得してもらいやすいです。

  • 業務内容がイメージと違う
  • 社風や社内の雰囲気が合わない

例えば、「職場の人間関係が悪い」ことが理由だったとしても「自分と社内の雰囲気が合わない」と言い換えることで、ネガティブな雰囲気を打ち消すことができます。

注意点③短期間での退職は転職で不利になることを理解する

試用期間で退職するのは「短期間で退職する」ことに変わりありません。企業の採用基準にもよりますが、履歴書に短期間での退職があると採用担当者に「うちで採用しても、また短期間で辞めるかもしれない」といった悪い印象を持たれやすいです。

もちろん履歴書や職務経歴書の書き方や、面接での受け答えでよくない印象を払拭することができます。しかし悪いイメージをひっくり返すほどのうまい書類や面接の答えを、1人で用意するのは困難です。

自力で解決するのが難しいときは、転職エージェントに頼ってみましょう。転職エージェントは試用期間中に退職したことが不利にならないように、転職活動に必要な書類の添削や面接の対策などを無料で行ってくれます。

自分で辞めると言いたくない人は退職代行を頼ろう

退職希望のAさん

上司のパワハラが怖くて退職が伝えられない

退職希望のBさん

退職までの2週間が耐えられそうにない

退職理由は様々あると思いますが、自分で辞めると言いたくない人は迷わず退職代行に頼りましょう。

退職希望のAさん

退職代行って違法じゃないんですか?

退職代行オイトマスタッフオイトマスタッフ

法律では「退職を伝える手段」に関する規定はありません。退職代行は口頭や電話と同じく退職を伝えるための合法的な手段ですので安心してください。

退職代行は依頼者に代わって退職の意志を伝えるサービスです。依頼すればどんなブラック企業でも、上司や会社と連絡を取り合わずに退職することができます。

退職代行を使えば試用期間中も即日退職が出来る!

退職代行を利用すると以下のようなメリットがあります。

試用期間中に退職したい人が退職代行を利用するメリット
  1. 会社に行かずに退職できる
  2. 上司に会わずに退職できる
  3. 会社や上司と連絡を取らなくていい
  4. 即日退職可能
  5. 未払残業代の交渉ができる
  6. 退職の書類を確実にもらえる

退職する際の注意点の中で「退職は2週間後」とお伝えしましたが、退職代行を利用すれば会社と交渉して即日退職できるよう合意を取り付けてくれます。

また会社が即日退職に合意しない場合でも退職日までの間出勤しなくてもいいようにしてくれるので、「実質即日退職」が可能です。

試用期間中に退職するメリット・デメリット!まとめ

試用期間中に退職するメリット・デメリット!まとめ

試用期間中に退職するメリット・デメリットについて解説してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?試用期間中に退職すれば自分に合っていない仕事から解放されて、新しいキャリアに踏み出すことができます。

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